鎌倉の森。

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今日は、
長谷の山にある屋敷の話をしましょう。

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鎌倉文学館です。
ここは旧前田別邸という別荘で、
現在は鎌倉市が取得しています。
屋敷もすごいんですが、
そもそも敷地自体がとても広いし、手が混んでいる…。
まず、門を入ると最初にあるのはトンネル。


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ここは外界と隔てられた空間なのです。

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トンネルを潜ると、青い屋根の屋敷が見えてきます。


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苔で色が変わった石畳

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こちら鎌倉市景観重要建築物のプレートです。

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これがその巨大な屋敷です!


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とても凸凹していますね。



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2階建に見えますが、
実は下には鉄筋コンクリートの1階があり、
その上に木造の2階建が載っているつくりになっています。


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したがって、定番アングルだと2階建に見えるのに、アングルを変えると3階建に見えるという、不思議な形をしているのです。

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これは裏側に回ったもの。
こっちは普通に三階建てに見えますね。


しかし玄関は2階にあるという。
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坂道になっているのがお分かりいただけるでしょうか。



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玄関周りの壁面はシンプルです。
まぁ、見てもらいたいのは壁よりも玄関の方だろうし。

庭園から建物を眺めます。

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バルコニーや部屋が出っぱったりへこんだりして
賑やかな形をしています。

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屋根の青い瓦も、なかなか見ない鮮やかな青です。

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窓や柱の形もみんなバラバラで愉快な雰囲気。

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円窓に格子。


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アーチ


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こちらは和室のような横長の窓です。

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柱のように立つ空間です。

ここは庭園が巨大なだけでなく、
バラ園としても有名で、
色とりどりの薔薇の花を春と秋に楽しむことができます。

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ここからは、鎌倉文学館近辺にある古い屋敷を歩いていきましょう。


旧諸戸邸(長谷こども会館)

 
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2018年まで児童専用の施設として利用されていましたが、現在は閉鎖され、
再利用の検討がされたり、されなかったり。

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2020年に再訪したところ、
窓は閉められ、
草が伸びてしまっています。

定期的に管理している人はいるんでしょうかね…。

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奈良時代に創建されたと言われる、甘縄大神宮があります。

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こっちは川端康成が住んでいた家らしい。



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神社に行ってみたいと思います。


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一本の石段の上に拝殿があります。
しかし石灯籠が巨大で、後ろの巨木もそうなのですが奥行き感が生まれています。

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手水舎の石が巨大で面白いです。
戦没者を慰霊する塔などがあります。




参道にお屋敷があります。
ここにもプレートがありますね。

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参道にある、和洋折衷スタイルのお屋敷。
本物には人が住んで生活してていますからなかなか拝見とはいかないでしょうけど、
ぜひ模型とか詳しい仕組みを見てみたいなぁ・・・とか。


もともとモデリングの資料研究に始めた建物巡りですが、
人間のアイデアや技術の積み重ねの面白さを思い出し、最近再びハマってます。
なかなか公開できるところが限られているというのはありますが、
これからも、形あるものをチマチマと記録していきたいと思っております。

それでは、またどこかで。