ロマンスカーミュージアム、今回は、ロマンスカーギャラリーの後編です。
ここでは運転シミュレータの体験や、
車両搬入時の資料映像などを公開するコーナーがあります。
えびーにゃさんここにもいました。
今回は、LSE以降に登場した、バブリーな電車たちを紹介していきたいと思います。
10000形 HiSE
1987年登場、2012年引退
小田急開業60周年の節目に導入された車両で、
これまでのイメージと大きく異なる外観を採用しています。
ハイデッカー、ハイグレード、ハイレベルな車両の特徴から、
HiSE(High Super Express)と名付けられました。
伝統であった低重心高速化設計を捨てることとなりましたが、
11連接車体の展望特急という基本的なスタイルは受け継がれているわけです。
LSEで直線を意識した展望席が設置されましたが、
HiSEではさらに運転室まで直線を意識した構造になっていて、
さらに座席がひな壇のようになって眺望を確保しています。
妻面を見てみます。
車体床下から床面までの高さがはっきり出ています。
ほんとは低重心構造の車たちも観察してみたいところです。
もしかすると、開成駅前に保存されている3100形「ロンちゃん」ならわかるかも?
ここの特徴として、特徴的な連接台車の構造も観察することが可能です。
こんなふうに片側だけ外されて置かれているのも珍しいですね。
ここが車体側の中心ピンとなる、芯皿と呼ばれるパーツです。
江ノ電の連接車もこのような構造で2車体をこの1軸につなげています。
おそらくは連結相手の車両の芯皿はこの芯皿の下にあって2枚のリングが重なるようについていたのでしょう。
芯皿は台枠にしっかり固定されています。
ここだけで車体重量を地面に伝えるのですからかなり頑丈な部品と言えるでしょう。
台車の内側についているこの部品が主電動機です。
7000形と共通品のようですね。
中間台車が電動台車になっているのは小田急ならではで、色々と観察しますが、
なかなかちゃんと見るのは難しいですね。
ちなみにこちらが先頭台車です。
先頭車の床下には抵抗器がぎっしり並んでいます。
電車の速度を制御するための装置です。
HiSEは車内の大部分に入ることができます。
列車名はスーパーはこねになっています。
新宿~箱根湯本をノンストップで走る列車につけられます。
こういうプレート類も最近の電車には無くなりましたね。
それでは車内に潜入していきます!
折戸のドアエンジンが屋根に収まっているようです。
こちらがハイデッカーの車内です。
そして…
こちらが誰もが憧れる展望室。
ここにも誇らしく、ブルーリボン賞のエンブレムがあります。
車掌室は妻面の方にあります。
普段は車掌さんがいますからまじまじとは覗けませんけど
対照表も列車名だけのシンプルなものです。
連接部分の点検蓋はほかの車に比べて大きいですね。
この下には主電動機が収まっていたことが分かります。
連接車という構造上、分解整備も難しかったのかな。
何かもっと照らして確認したいですね…。
さて、きうじとHiSEの想いでもぽつぽつ語っていくとしましょう。
HiSEも基本的には平日午前中にある上りえのしまくらいでしか撮影する機会がなく、
EXEばかりの江ノ島線ではなかなか出会えない電車でした。
えのしま の他にホームウェイでも来ていたのかもしれませんが、
中学生の私がホームウェイを撮ることなど無く・・・。
百合の花のシンボルマークです。
入口は2段になっています。
幌の形状もLSEn委近いですね。
それでもホームとの間にも大きな段差があり、
バリアフリー上の障壁になったのでしょう。
たまに見れるとラッキーって言う存在でした。
2003年ファミリー鉄道展で、事前抽選の運転台見学と車内公開を行うHiSE
小学生時代を受験で過ごしてしまったので、
こういうイベント参加の記憶が薄くてとても悔しいですね。
HiSEHとLSEが混在していた頃の乗車位置目標です。
20000形 RSE
1991年登場、2012年引退
1987年の国鉄民営化を受けて、
SSEによる御殿場線直通急行だったあさぎり号のリニューアルが計画されました。
御殿場線を管轄することとなったJR東海と共同で車両開発を行い、
共通設計の車両を、JRで1本、小田急で2本製造することとなりました。
それがこの、RSE(Resort Super Express)です。
JRとの共通設計ということもあり、ロマンスカーの伝統から離れた雰囲気ではあります。
20m車7両、140mという長さは箱根湯本に入線できる11両編成の連接車、たとえばHiSEの146mとほぼ同じ長さです。GSEと同じ構成ですね。
台車を眺めます。
HiSEなどと基本的な構造は変わらないもののようです。
RSEも先頭車の床下を見学することが可能です。
これは抵抗器を冷却する強制通風機です。
HiSEの床下にずらっと並んでいた抵抗器は列車の走行によって風にさらされる自然通風式という構造なのですが、どうやら御殿場線の山道を低速走行するときに電気ブレーキの熱を放出するためにこのような装備をしているようです。
ハイデッカー形式です。足元にライトがついているのが親切設計。
ハイデッカーによる高いところから眺望を意識しています。
そしてシートは御殿場線の長時間運行を意識して居住性を高める狙いがあったようです。
落ち着いたカラーリングが平成っぽくていいですね。
前面展望席はなくなりましたが、
大きなガラスで展望が楽しめるようになっています。
1992年ブルーリボン賞受賞車です。
RSE車の特徴に、二階建てスーパーシート車があります。
これはJRのグリーン車と同等の設備で、
2階が座席、1階がコンパートメントとなっていました。デッキまでは入ることができます。
くずもの入れ 分別ステッカーが貼られたままです。
車内販売カウンターが残されています。
2階はグリーン車です。
間接照明が使われています。
ちょっと215系のグリーン車に似ていると思いませんか…?
公衆電話があったと思われる場所。
電話機は撤去されています。
電車からどこに電話をかけていたんだろう。ホテルとか…?
1階はコンパートメントになっています。
2回建車の通路は2階のみ貫通していて、
1階は原則として突き当たりになっています。
ただ、万一のことを想定して非常口が設置されているようで、
さよならイベントでは開放されたんだとか。
バラバラにされてしまいましたが、
バラバラにされてしまったが故の発見というものもまた面白いのです。
さて、すこし現役時代のRSEを振り返ってみましょう。
RSEが江ノ島線に入線する機会は夜のホームウェイしかなく、湘南マリン号などの臨時で代走されたりした時は予定があって行けず…みたいなので、個人的には全く縁のない電車でした。
そんな私ですが
ファミリー鉄道展の運転台見学に当選したことがあるのです!
そのときの車両がRSEでした。
ロマンスカー といえば展望車だった私にとって、縁もゆかりもないRSEに当選してしまったのは、アタリなのかハズレなのか複雑な気持ちだったのを覚えています。
HiSEの運転台、登ってみたかったんだもん……。
先頭車は運転台見学車の待合室になっていました。2両目以降は一般来場者が見学できます。
こちらがRSEの運転台です。
同行した父が撮ったものですね。
メーターが映ってますが、
今の私なら、運転台から見た客室を撮影しますねw
この年のラインナップは、
RSE、NSE、そして愛称が決まったテクノインスペクターでした。
その後も見かけることこそあれど、乗車の機会はなく……。
たまに東京にお出かけして新宿に行ったときにたまーーに見かける程度の存在。
慌ててカメラ構えて写真撮ってました。
連結車ですが、HiSEと似た構造をしているのが分かります。
ドア上に行先表示があるのが特徴です。
百合のエンブレムです。
スーパーシートはJR区間ではグリーン車として扱われていたため、現役時代にはグリーンマークがありました。
商標の関係なのか、ミュージアムの展示車からは剥がされていますね。
新宿駅に、この巨体。
2階建て電車には見慣れているつもりですが、
窓が小さいのでかなり迫力があります。
下枠交差パンタグラフを採用しています。
畳んだ時の省スペース化がメリットにある部品ですが、
ハイデッカーゆえに屋上機器の搭載スペースが限られたのでしょうか?
先頭車にもパンタを配置するなど変わった形をしています。
あさぎり号として発車準備をしています。
回送 からトレインマークが変わりました。
かつてあさぎり号は御殿場線の沼津駅まで直通していました。
2012年に運転区間が短縮され、現在は御殿場までの直通になっているようです。
ちなみに、JR側が製造した車両、371系はこちら。
こちらは大きな窓が特徴で、
在来線版の100系新幹線のような電車でした。
371系は予備車がなく、検査や故障が発生するとRSEが代走していたようです。
こちらがあさぎり号の乗車口表示です。
結局私はロマンスカーに乗る機会がないまま
HiSE引退を迎えてしまうのですが、
このHiSE、最初に引退した2本が長野電鉄に譲渡され、
特急ゆけむり号として活躍しています。
長野電鉄は各駅ローカル運用が少なく、
100円の整理券を購入して乗る特急が実質普通列車化している、ちょっと変わった私鉄です。
こんな風に長野地下駅で2編成が並ぶ姿も見ることが出来ます。
実は長電レッドなのですが、塗り分けは変わらずリスペクトを感じます。
箱根では撮れなかった紫陽花とのリベンジも出来ますのでぜひ。
RSEは現在、富士急行に譲渡されて、フジサン特急として活躍しているんだとか。
相方の371系も譲渡されているようで、いつか見に行きたいですねぇ。
RSEも先頭車の床下を見学することが可能です。
これは抵抗器を冷却する強制通風機です。
HiSEの床下にずらっと並んでいた抵抗器は列車の走行によって風にさらされる自然通風式という構造なのですが、どうやら御殿場線の山道を低速走行するときに電気ブレーキの熱を放出するためにこのような装備をしているようです。
ハイデッカー形式です。足元にライトがついているのが親切設計。
ハイデッカーによる高いところから眺望を意識しています。
そしてシートは御殿場線の長時間運行を意識して居住性を高める狙いがあったようです。
落ち着いたカラーリングが平成っぽくていいですね。
前面展望席はなくなりましたが、
大きなガラスで展望が楽しめるようになっています。
1992年ブルーリボン賞受賞車です。
RSE車の特徴に、二階建てスーパーシート車があります。
これはJRのグリーン車と同等の設備で、
2階が座席、1階がコンパートメントとなっていました。デッキまでは入ることができます。
くずもの入れ 分別ステッカーが貼られたままです。
車内販売カウンターが残されています。
2階はグリーン車です。
間接照明が使われています。
ちょっと215系のグリーン車に似ていると思いませんか…?
公衆電話があったと思われる場所。
電話機は撤去されています。
電車からどこに電話をかけていたんだろう。ホテルとか…?
1階はコンパートメントになっています。
2回建車の通路は2階のみ貫通していて、
1階は原則として突き当たりになっています。
ただ、万一のことを想定して非常口が設置されているようで、
さよならイベントでは開放されたんだとか。
バラバラにされてしまいましたが、
バラバラにされてしまったが故の発見というものもまた面白いのです。
さて、すこし現役時代のRSEを振り返ってみましょう。
RSEが江ノ島線に入線する機会は夜のホームウェイしかなく、湘南マリン号などの臨時で代走されたりした時は予定があって行けず…みたいなので、個人的には全く縁のない電車でした。
そんな私ですが
ファミリー鉄道展の運転台見学に当選したことがあるのです!
そのときの車両がRSEでした。
ロマンスカー といえば展望車だった私にとって、縁もゆかりもないRSEに当選してしまったのは、アタリなのかハズレなのか複雑な気持ちだったのを覚えています。
HiSEの運転台、登ってみたかったんだもん……。
先頭車は運転台見学車の待合室になっていました。2両目以降は一般来場者が見学できます。
こちらがRSEの運転台です。
同行した父が撮ったものですね。
メーターが映ってますが、
今の私なら、運転台から見た客室を撮影しますねw
この年のラインナップは、
RSE、NSE、そして愛称が決まったテクノインスペクターでした。
その後も見かけることこそあれど、乗車の機会はなく……。
たまに東京にお出かけして新宿に行ったときにたまーーに見かける程度の存在。
慌ててカメラ構えて写真撮ってました。
連結車ですが、HiSEと似た構造をしているのが分かります。
ドア上に行先表示があるのが特徴です。
百合のエンブレムです。
スーパーシートはJR区間ではグリーン車として扱われていたため、現役時代にはグリーンマークがありました。
商標の関係なのか、ミュージアムの展示車からは剥がされていますね。
新宿駅に、この巨体。
2階建て電車には見慣れているつもりですが、
窓が小さいのでかなり迫力があります。
下枠交差パンタグラフを採用しています。
畳んだ時の省スペース化がメリットにある部品ですが、
ハイデッカーゆえに屋上機器の搭載スペースが限られたのでしょうか?
先頭車にもパンタを配置するなど変わった形をしています。
あさぎり号として発車準備をしています。
回送 からトレインマークが変わりました。
かつてあさぎり号は御殿場線の沼津駅まで直通していました。
2012年に運転区間が短縮され、現在は御殿場までの直通になっているようです。
ちなみに、JR側が製造した車両、371系はこちら。
こちらは大きな窓が特徴で、
在来線版の100系新幹線のような電車でした。
371系は予備車がなく、検査や故障が発生するとRSEが代走していたようです。
こちらがあさぎり号の乗車口表示です。
結局私はロマンスカーに乗る機会がないまま
HiSE引退を迎えてしまうのですが、
このHiSE、最初に引退した2本が長野電鉄に譲渡され、
特急ゆけむり号として活躍しています。
長野電鉄は各駅ローカル運用が少なく、
100円の整理券を購入して乗る特急が実質普通列車化している、ちょっと変わった私鉄です。
こんな風に長野地下駅で2編成が並ぶ姿も見ることが出来ます。
実は長電レッドなのですが、塗り分けは変わらずリスペクトを感じます。
箱根では撮れなかった紫陽花とのリベンジも出来ますのでぜひ。
RSEは現在、富士急行に譲渡されて、フジサン特急として活躍しているんだとか。
相方の371系も譲渡されているようで、いつか見に行きたいですねぇ。
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