春の青春18きっぷシーズンが終わり、
2人日分の使い残しがあるということでどっか行こうよって話になって、御殿場線に行くことに。

国府津から電車に乗ります。
この風景なかなか見ませんね。

やってきたのは山北駅。
国鉄の匂いがムンムンしますね。

国府津から乗ってきた313系は2両編成のワンマン列車でした。

ちょっと構図どりに慌てて曲がっちゃった。

奥の桜は散りかけ。ちと遅かったか。

跨線橋の向こうに駅舎があります。

ここ山北駅は箱根峠越えの神奈川側の拠点駅でした。
だだっ広い土地が、かつての栄華を偲ばせます。

駅舎につながる通路は木製の屋根の下にあります。

これが駅舎。なかなかクラシカルです。

隣には観光案内所があります。
ログハウス調の建物の2階は鉄道資料館になっていました。

C62のライブスチームです。

こちらはD51

7100形 弁慶号

ライブスチームというだけあって注油もしっかり。


レトロなバスが来ていました。

山北町が富士急湘南バスに委託して運行しているらしい。
系統が色々あって、新松田駅からくるバスもあるんだとか。
ただ系統が多すぎてふらっと乗れるものなのかはちょっとわからないかな……。

駅前には美容室がありますが、
なんですかこの和洋折衷スタイルは…

戦前モダンな建築がこんなふうにあるとは知らず。今まで何をしてきたんだ僕は…!
ここで一旦駅構内へ。

台車がありますね。

多目的運搬車と呼ぶんですね。

動力車でしょうか。

銘板をとりあえず記録。

ロマンスカーふじさん号です。
あさぎりじゃないんですね。

こんなJR東海のローカル線にめちゃくちゃ見慣れたMSEが現れました…
RSEがいた時代に来てみたかったなぁ

この国鉄風スタイルにロマンスカーの違和感よ
この山北駅、実は無人駅になっています。
しかしワンマン列車で、沼津や国府津を境に切符を買うのは不便。
そこで、代表的な駅までの切符を松田駅で発券し、山北町が代理販売しています。

藤沢までの切符が販売されていたので、18きっぷで乗りますが記念に買いました。
日付のスタンパーが入って1日有効になります。
さて、ご飯を食べましょう。
駅前道路にあるポッポ駅前屋へ。

アジフライ定食です!

さくっとしたアジフライでした。

商店街は日曜日のためか閑散としています。
任天堂エンタテイメントの文字。
すごい看板です。

立派なたぬきがおねんねしてました。

隣には楽団がいます。

遠くにある山に、函館山線の中継点であった長万部を思い出します。

八百屋らしき看板です。
ご飯を食べて少し散策もしたので、駅裏手に行ってみます。

桜は散りかけ。

人道橋が架けられています。

ちょうど御殿場線の313系がやってきました。
子供が手を振っていると小さく警笛を鳴らしていきます。

山を背負っていますが、列車にとって本当の山越えはここからです。
駅は画面左に偏っていますが、右もかつては駅構内でした。
その時代の生き証人が山北駅にいます。


D52形の70号機です。

きうじは小田原の鉄道趣味団体に加入しており、D52の話を聞いて気になっていたのですが、やっとご対面叶いまして。
蒸気機関車D52は、戦中1943年に作られた日本最大級の貨物蒸気機関車です。
資材不足のために十分な出力が得られず、粗悪な部品で事故も多発する使い勝手の悪い機関車でしたが、その後改良されて貨物輸送に活躍しました。
しかし主要幹線の電化が進むと居場所がなくなり、この山越えのある御殿場線を担当することに。北海道の函館本線で山越えに活躍した仲間もいますね。
そこでD52は丹那トンネル経由の東海道線で不具合があったときには、特急「つばめ」など客車列車の御殿場線迂回に活躍したそうです。
蒸気機関車の整備に詳しい元機関士と山北町の力で、圧縮空気での動態保存に漕ぎ着けました。現在は若狭鉄道のC12の復活に尽力した弟子の方が担当しているとのこと。

今後は線路を伸ばしてもっと長くSLが走れるようにしたい、という希望もあるんだとか。

かつての構内は鉄道公園という名前になっています。

こちらも桜。

富士急バスがやってきましたね。

今度は東のほうへ。

デイリーヤマザキですね
……いや

ニューヤマザキデイリーストア!
ニューヤマザキデイリーストアではないか!!
そして人道橋の近くにあったカフェに行きました。

花と緑の美しいところです。


薫る野プリンにソフトクリーム。

花見をしながら頂きます。
気温も程よくなめらかなお味。

そして走っていく御殿場線。

いやーー、山北面白いところですね。
また是非遊びにきたいと思います。
D52の走行も見てみたいものですね。

かつてはどこの鉄道にもあったらしい名所案内。今時しっかり書くところがJR東海ですよね。近所だと伊豆箱根鉄道も割としっかり書く会社でふね。

金がないわけではないけれど、ちょこちょこ古い駅舎や施設を大切に使うのも東海の不思議な性格でしょうか。

国府津行きの電車がやってきました。

国鉄フォントです。

ワンマン乗車口で待ちます。

やってきたのは3両編成ロングシートの313系。
車掌さんが乗務していたのでどこのドアからも乗車できました。
車窓を眺めると線路のない橋脚やトンネルを見かけることがあります。これは御殿場線の歴史を物語るものです。

御殿場線はかつての東海道本線。
伊豆半島の急な崖ではなく御殿場の比較的なだらかな斜面(と言っても鉄道には大敵)を登るルートを選定していて、逆に国府津〜小田原〜熱海は熱海線という支線でした。
その後熱海〜沼津を結ぶルートが、半島をぶち抜く丹那トンネルの開通によって完成。
東海道線の主要ルートはそちらに移り、御殿場線は単線化されてしまいました。
ちなみに、この丹那トンネルの掘削によって地下水がトンネルに流れてしまい、地域の農業が壊滅、代わりに始まったのが丹那牛乳の始まりと言われています。
これもSLで重量物を輸送していた時代のはなし。313系は現代の技術で生まれた電車ですから、勢いをつけながらグングンと坂を登っていきます。
日も傾いてきたので、このまま沼津まで行ってしまいましょう。
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