2021年9月に閉館となった京急油壺マリンパーク、跡地の暫定利用ということでキャンプ場になりました。

その「京急油壺キャンプパーク」に行って見たいと思います。

まずは三崎口駅。

IMG_98960006

行先は油壺温泉♨︎となっています。
かつての油壺バス停です。


IMG_98930003


マリンパークの看板は徐々に覆いが重ねられて見えなくなっていました。


IMG_98970007

信号機のゼブラ、残存。
背景が空で登り坂の頂点、見づらい位置なので信号機の存在を目立たせたいのでしょう。


IMG_98980008

紫陽花が咲いています。



IMG_99060009

油壺温泉♨︎行きバスに乗ります。
せっかくの前面幕ですが、欠けちゃいましたね……。
バスの幕は電車よりシビアです。

IMG_99070010




IMG_99090011

おやおや、京急オープントップバスです。
京急が企画する旅行商品として、三崎口駅から城ケ島へ向かう片道便が2便、
三崎口から城ケ島などを一周して三崎口駅に戻ってくる遊覧便が1便あります。



IMG_99110012

油壺温泉♨に到着です。


IMG_99240013


アジサイが咲いていましたが、ちょっと日の向きが……。

IMG_99270014

お判りいただけますかね、幕。



IMG_99280015

こちらがその「油壺温泉♨」京急ホテル観潮荘です。


IMG_99290016

マリンパーク末期はかなり車でごった返していた記憶があります。
男湯の入浴に整理券を配っていたこともありました。

さあ、見えてきました。

IMG_99310018

京急油壺キャンプパークです。
初代館長の「魚わが友」の石碑もそのままに残っています。



IMG_99330019

海獣からポニーへ。プールから温泉へ。


IMG_99790518


植木の手入れをしていたスタッフさんに会釈し中へ。
見学したいでーすと一言カウンターに声をかけ、ドウゾーと言われてそのまま通ります。

IMG_99350020

ああ…。

来てしまった…。



IMG_99360021

ちょっと柵の穴から覗いてみると、
水族館の雰囲気はまだ残っています。
きっともう水も抜かれていてあの時の幻想的な雰囲気はないのかと思いますが。
この建物に仕舞われている多くの研究文献が今後の生物研究に大いに生かされることを願うばかりです。


IMG_99370022


あしかプールはコンクリートで埋められて水遊び場になっていました。


IMG_06420213
(水族館時代に撮影)


IMG_99390023

建物の周囲は仮囲いでおおわれています。
遠くないうちに解体工事が入るのでしょうか。


IMG_99410025
アシカを見学するための踏み台が端に追いやられていました。



IMG_99400024

かつてはアシカ池の敷地と合わせて金魚の住む噴水池だったと言われている区画。
たしかに一段低くなってますよね?

IMG_99430027

ホープ製のバス遊具のレール跡が残ります。
果たしてどれほどの期間ここにあったのでしょう。
そして遊具たちはどこへ行ってしまったのでしょうか。

IMG_67490025



IMG_99420026


ペンギン島があったところ。



IMG_99450028





IMG_12770453
(水族館時代に撮影)


IMG_99510033




IMG_99520034




IMG_99530035




IMG_99550037

これがファンタジアムの今の姿。
魚の国から続いていたテントは撤去されていました。
中にはまだアシカの像があるようですね。あれ京急ミュージアムに行ってくれないかなと思ったり。
このお姉さんの像含めて。


IMG_1006
ヤフオクで見かけて買ってしまった…!
お姉さんぜひ保存されて欲しい。
IMG_99990528
水族館の現役時代。


IMG_99540036

廃墟として過ごす最初の夏、きっと草に埋もれていくのだと思います。

IMG_99580039

アザラシプール。
かつてイルカが居たプールですが、水が抜かれて静かです。


IMG_99590040

隣のプールは落ち葉対策がされたうえで置かれていました。


ちなみにファンタジアムのあった土地、開館当初は植物園がありました。

case10003

絵葉書「魚の国」(京急油壺マリンパーク発行)のパッケージです。
魚の国の脇に三角の建物があると思います。

IMG_00130006

これ、京急油壺熱帯植物園という施設でした。

IMG_20211120_00220001

南国植物研究所付属 油壺熱帯植物園とか、名前はちょこちょこ変わっているらしい。

江の島植物園や、熱川バナナワニ園などと時期は近いので、
この頃このような南方の植物に関する研究が流行りだったのかもしれませんね。



IMG_99600041




IMG_99610042

水族館の慰霊碑
これが大切に残されていることにはとても大きな意味があると思います。


IMG_99620043

コイン式の双眼鏡が設置されていましたが、
撤去されていました。

開園当初はあったみたいなので、少しずつ撤去工事が進んでいるようですね。


IMG_03630094

ああいうタイプの双眼鏡、今数を減らしてますよね。
まぁ、あったとして100円入れたりしないんだけどさ。
お金は大事。

IMG_03690096






IMG_99640044

潮風校舎。
開館当初は展望食堂だったらしい。

IMG_03720098

昔はこう。
あまり変わっていません。


IMG_99660045

トイレがあった下の階は薪が積み上げられていました。


IMG_99670046

建物の中には入れませんでした。開館当初は入れたみたいですね。

展望台は入れます。
上ってみましょう。


IMG_99680047

変わらない風景です。


IMG_99710048

ポニーがいて、触れあえるようになっています。
時間がないのでパス…またの機会に。


IMG_99720049

油壺の海に伸びる謎の配管、
海の水を水族館に取り入れるための配管なのではないかと疑っていたんですが、
国会図書館のサービスが拡充したことを受けて、調べてみたんです。

建築 94号 (中外出版 1968年6月)にこの配管についての説明がありました。

この管は逆で、汚水を海に配水するための管だったんです。

では、取水はどこでやっていたのか。
それは振り向いた先、小網代湾側にありました。

IMG_99760002

ドッグランの脇に小屋と水タンクがありますね?
これが海からの取水施設らしいのです。
小網代湾からくみ取った水を水族館で利用して濾過・循環させ、
捨てるときは湾外から放出すると。なるほど……。




IMG_99460029

かわうその森。影も形もありません。
引越し先での訃報も聞きました。生き物を飼うって難しいですね。




IMG_99470030




IMG_99480031

みうら自然館は残されました。
船の形をした建物のディテールが良く残っているかと思います。


IMG_99920060
入ってみると、カブトムシの展示がそのまま残っています。
しかし

IMG_99880056

途中で壁が作られて奥に進めないようになっていました。
3分の1程度に削られているようです。

IMG_99890057
そして油壺水族館の歴史の説明が追加されていました。
これは本館で展示していたものですね。




IMG_99820051

魚ではなくクワガタの展示もあります。


IMG_99810050

立ち入り禁止となっている向こう側。

IMG_10720366
かつてはこんな風になっていました。
こちらには日本固有の魚やカメなど水族館らしい魚が居たのですが…。

展示できる生物が限られてしまうのでそれでも残してくれたことに感謝しなくてはなりません。




IMG_99960061

芝生の上でゴロンとしている人を見て、優雅な暮らしでいいなぁと思いました。

IMG_12790454

去年は駆け足でここに来ていたんですねぇ。

IMG_99980063

かわうその森の跡地を歩きます。


IMG_00010064

実はビオトープはまだ残っています。
これもよく遺してくれたという感じ。

IMG_00040065

水族館時代に比べて通行人が少ないので、
小魚たちの活発な姿を見ることができました。



IMG_00140066

そして青いトンボや赤いトンボが飛び回っていました。
水族館時代は人が多いし子供もはしゃぐので落ち着いてみれなかったですねぇ。

IMG_00180067



IMG_00210068

怪我をしているのかゆったり泳ぐ個体。
水族館時代に巻いたのを覚えています。


IMG_00260069

この池は餌やりのガチャが近くにあったせいか人に慣れているのか、人が歩いてもわちゃわちゃと泳いでいます。

IMG_00320070

他の魚はわりと木陰に隠れてしまうのですがねぇ。


IMG_00380071

水田にめだかがいました。


IMG_00410072


IMG_00450073

こうやって小川をひたすら覗いていきます。


IMG_00480074

けっこう見える場所は少ないのでそろりそろりと歩く必要があります。

IMG_00490075

広い田んぼ。
トンボだらけでした。
かつて京急230系がここに展示されていました。


IMG_00500076

この空間は暫定利用終了後にどうなってしまうのでしょう。
折角の自然風景、残して欲しいものです。


IMG_00510077

奥に見えるのはかつてのレストラン、現在はキャンプ利用者向け炊事場です。

IMG_00530078

えさガチャです。
かつてはマリンパークのシールが付属していましたが、今はありません、

IMG_00550080

さぁ、出口に戻ってきました。

IMG_00570082

あんまり変わりがないですね。

IMG_00580083

なぜかでっかいマグロがいました。


IMG_00600084

観潮荘のカフェ、昨年10末までの限定営業だったらしい…メロンソーダ飲みたかったなぁ、残念。


IMG_00610085

バスで三崎口まで戻ります。

IMG_00650086

だいぶ道は混んでいるし観光客も多いしでゆったり移動でした。


なんとなく水族館の面影を残しながら新しい施設として定着しつつあります。
なにより油壺というこの自然の雰囲気が良いということに改めて気づきます。
そしていずれは形を失っていく旧水族館の建物。これが夏草によってどれほど朽ちていくかとかになるところですね。
長い目で見守っていきたいと思います。

見学は16時までで、結構時間シビアなんですよね。
時間と渋滞情報はよくチェックした上でいくことをお勧めします。
ごはんと温泉でみさきまぐろきっぷは使いきれますので、おすすめです。


ちなみにVRマリンパークのプロジェクトの返礼品が届き始めています。

IMG_1003

ネックレスですね。


IMG_1005

イルカ、よくみるとファンタジアムのイルカデザインですね。


IMG_1004
そして魚の国のマークにイルカというもの。
デッドストックなのか…?

クリアファイルも貰ったのですが、ちょっと整理中なのでこれは後ほど。