さぁ、百段階段に向かいます。
チケットを見せて
いきなり現れるのが漆工芸エレベーター。
金ピカボタン、そして
漆に貝細工という扉
貝の相場すら変えてしまうほど買い集められて作られたものらしい。
では、オープン
おおおおーーーすげぇ。
内側の扉も貝細工に彩られています。
階数表示は扇型、もう特注of特注です。
メーカーどこだろ。
天井は間接照明、
降りるとそこにも立派な貝細工の絵がありました。
まずここまでであっと驚いてしまう、それが絢爛豪華な雅叙園の魅力。
ここで百段階段を含む、旧目黒雅叙園(旅館)についての展示がありました。
カラフルな着色絵葉書にはかつての豪華な姿が遺されています。
目黒川に沿った景観。
百段階段は旧目黒雅叙園が河川改修に伴って改築されたとき、
旧旅館の姿そのままで残った区画です。
そのため、東京都指定有形文化財に指定されています。
では、向かいましょう。
ここが百段階段です。
行人坂に沿って建つ階段室には天井画が並び、階段の途中に建物が並びます。
貝細工…!
なんとも豪華な広い部屋です。
(この先、全ての部屋に同じ感想を持つようになります。)
天井には丸く描かれた草花や鳥が並びます。
飾られているマネキンは大正時代の服装をしています。
出かける服を決められない姉妹
友達同士、などなどシチュエーションを作って配置されているらしい。
家具にも貝細工が仕込まれていました。見事です…。
床の間に美人画。
大正時代のモダンガールの服装を再現した空間。
ランプシェードが綺麗。
次の建物に向かいます。
このように、階段室の隣に建物が並ぶ作り。
それぞれに違う芸術家が関わっているようです。
天井画には扇が並びます。
次の部屋は「百貨店ワルツ」とのコラボ展示でした。
百貨店ワルツとは、マツオヒロミさん作の、百貨店を題材にした漫画とイラストの本です。
展示のある部屋は彫刻が見事でした。
天井画もみな木彫り。
柱の紅葉も紅葉で再現されています。
美人画。
なんとなんと、三越が出展。
かつての建物の紹介でした。
化粧品を入れるためのガラス瓶の展示。
天井にうっとり。
和服も飾られていました。上も下も豪華絢爛な部屋です。
宝飾品も百貨店で売られていますね。
さらに階段を上がります。
大正浪漫喫茶室との文字、
行かねば!
ユニークな形の窓です。
部屋にはまた見事な植物の絵が並びます。
ランプシェードが近代を匂わせていきます。
暖炉があります。
鳥の掛け軸。
ステンドグラスの衝立。
バウムクーヘンとアイスコーヒーです。
アイスコーヒー、氷がコーヒーのかき氷を固めたようなものになっていて、氷が溶けて水になってもコーヒーが薄まることがないように配慮されていました。コレが高級ホテルのクオリティなのかと驚きました。
素朴ですが、甘く冷たいものというのは大正時代において贅沢品であったでしょう。
縁側から外を眺めると雅叙園のビルが並びます。
屋根は先ほど、百貨店ワルツの展示をしていた建物の屋根です。
手すりには魚が彫られていますね。
壁の上には海が描かれています。
さて、次の部屋に向かいます。
…おや、
壁ですね。
じつはここ、旧目黒雅叙園時代にはここから別の旅館施設への連絡通路が伸びていて、建物の取り壊しによって役目を失ってこうなったらしい。
ただのディスプレイじゃないらしいですよ。
立派な屋根がついています。
この辺りの建物は木造ですが、しっかり鉄骨で補強されていることが近くの窓から見えます。
これはきっと電話機を置いていたのでしょう。
トトロに出てきたような回してジリジリ鳴らすようなものが出てきていたのでしょうか。
上の方はまた次回。
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