百段階段を登っていき、だいぶ上の方まできました。
扇の絵が描かれた空間です。
ここでは竹下夢二の作品が並んでいます。
美人画だけどやりすぎない感じというか。
そして図柄や字も描いていて手札の多い人だなと感じました。
床の間に空いた穴を眺める。
画風が色々あって楽しいですね。
かつて目黒は筍で有名なところだったらしい。
栞でしょうか。
印刷物に制約があってそれでもいろんなデザインをしている。面白い……。
千代紙の絵柄。いやーーいいですねぇレトロ印刷のデザイン。自分もこういうの作れる人間になりたい感。
もどります。
さらに上の階へ。
補強の強さを感じます。
草花の絵が並ぶ部屋ですね。
照明は壁から吊るされていますね。
ここには夢二の表紙絵が並びます。
文字がいい。
桜の盆栽ですかね。
ぼたん?
菊ですかね?
あやめ、かな? ここにもタケノコが見えますね。
そして隣の部屋へ。
カレイ、
梅、
などなど四季の名産品が並びます。
ここで枝分かれしています。
せっかくだから、まずは右行ってみましょう。
枝分かれのところに戻りましょう。
清方の間。
ガラス窓が大きいです。
窓枠にも装飾が。
ここは天井画がすごかった!
美人画です!!!
最近流行りのレトロガラス食器。
パフェいいよねぇ。
ロストテクノロジーとなってしまった、昔のガラス職人が作った飾りガラスを再利用したランプシェード。
古い家屋のガラス、壊す前に相談を!ってやつですね。
ほかにもガラス食器が並びます。
サイフォンです。
コレを買ったけど使えてないみたいな話を聞いて、やはり喫茶店で飲むからいいんだよなぁと思いながら。
ギャップ萌えですね。
ビルの色が淡くガラスが多いのは景観への配慮でしょうか。
皆さまお世話になったであろう試験管やビーカーも並んでいました!!
この建物のガラスは波打っていて緑をモザイクに変えていきます。
コレはコレで落ち着きますね。
手すりには鯛の模様。
立派な屋根です。
さぁ、清方の間をすぎると、あと少しです。
94、95……99…
あれ、100段目はどこ?
なんと、ないんだそうな。
日光東照宮の逆柱のような思想でしょうか。完成したものは壊れてしまう。
上の部屋はなんとも開放感があります。
窓が大きいだけでなく、天井も高いです。
床の間には立派な柱。
天井画は見事な風景画が。
縁側に置かれたテーブル。
おもむろにクリームソーダ。
おもむろに黒電話。
レトロっぽい感じがするフォトスポットになってます。
雅叙園の歴史資料を並べるコーナーもありました。
目黒雅叙園時代のパンフレット
雅叙園観光ホテルとは一切関係ありません、とあります。この雅叙園観光ホテルというのは横浜ドリームランドの経営者で知られる松尾國三が創業者の息子から譲り受けた施設を観光ホテルにしたもので、松尾の没後に破産がスキャンダルとなったためにこのような無関係という文言を掲載しているもの。
ドリームランドでも跡継ぎ争いがあったと言いますが、絢爛豪華な施設というのはやはり誰もが羨むものなのでしょうか。
なぜ雅叙園が美術品に溢れる施設となったのか、無名の画家に投資を行ってみたり、画塾の派閥同士に競作させたりと、創業者細川力蔵がさまざまなことを行ってこの雅叙園を彩ったことが分かります。
建て替えの経緯と、唯一残った百段階段。
そして移設された美術品に残るマインド。この先も大切にされていくことでしょう。
移設された美術品はホールなどに使われているのであれもこれもと見ることはなかなか難しいんですが、どうやら宿泊者向けに見学ツアーがあるようなので、ぜひ宿泊してみたいですね。お金貯めなきゃ……。
謎の金具。埃を吹き飛ばすエアーが出るとかでしょうか?
そんなこんなで階段を降ります。
人が少なくなっていたのでパチリ。
フレームも記録。
補修を最低限にしていることで経年の味わいを残しています。
いいですねぇ。
最後に御手洗。
看板が洒落てます。
扉も簡単なものではないですね。
これはこれは。古い建築でも水回りは改築があっさり進む部分ですが、ここはわりと近年まで使われていたのでしょうか。
もしかしたら元々は壁式で、のちに改修されてこのようになったのかもしれませんね。
ここの天井にも扇が。
抜かりない。
こちらは個室。
ひろい……!!
時代的に共用かなとは思うんですが、
大きな和服で使うことを想定したりしたんでしょうか?
そして天井画。見事ーーー。
東京都庭園美術館でもタイアップイベントをしていたみたいですが、こちらは逃してしまいました。
ちょうど終了時刻。
漆工芸エレベータで出口に向かいます。
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