コレが趣味その2です。
三年前から作っては友達にメールで送ってました。
得意分野は「リアルメルヘン」。
厳しい現実を突きつけられたお伽の世界のお話です。
これは、2009年にノートで制作した「カツゼツ国物語」を、ケータイに移して電子化した(?)もので、今回はその1/6をお送りします。
キャラが分かりにくく、下手くそな物語ですが、よろしければお付き合いください。
ということで、ドウゾ!
↓
ここはお伽の国、昔々、この国にたいそう滑舌の悪い王様がいました。
王様は、そんな舌ですから、早口言葉が大嫌いで、遂には国中の民に対し、こんな法律を立ててしまいました。
「…もし早口言葉を使った者がいれば、その者とその自治体の者を、全員くすぐりの刑に処す。」
おとぎ話の世界でも、政治は腐っているのです。
そんなある日、国王によって失われた早口言葉を民のもとに取り戻すべく、三人の勇者が立ち上がりました。
柿 「カ行の戦士、『となりの客はよく柿食う客』!!」
集 「サ行の戦士、『集中手術室早朝清掃消臭中』!!」
桃 「マ行の戦士、『李(すもも)も桃も桃のうち』」
三人の使命、それは、悪法から人々を守り、そして王から権力を削ぐこと。
そのためには少なくとも、「ごみ収集車」などの言いにくい言葉の多用される、月曜日のゴミ出しの朝までに王の前に姿を現す必要があります。
三人の勇者は、故郷の村を離れることになりました…。
カツゼツ国物語
2010/休日自衛隊
桃 「この村とも、サヨナラね…」
柿 「必ず帰ってくるぞ~…!!
…ところでさぁ、俺ら何しに行くの?」
桃 「はぁ!?いきなり何!?」
集 「…先が思いやられるよ。」
三人は、深い森へとやって来ました。
…そこで、一人の意地悪そうな魔女に会いました。
魔 「この森は私の森。…だからここは通さないわ。」
柿 「無理やり通るまでだ!!
王様は、そんな舌ですから、早口言葉が大嫌いで、遂には国中の民に対し、こんな法律を立ててしまいました。
「…もし早口言葉を使った者がいれば、その者とその自治体の者を、全員くすぐりの刑に処す。」
おとぎ話の世界でも、政治は腐っているのです。
そんなある日、国王によって失われた早口言葉を民のもとに取り戻すべく、三人の勇者が立ち上がりました。
柿 「カ行の戦士、『となりの客はよく柿食う客』!!」
集 「サ行の戦士、『集中手術室早朝清掃消臭中』!!」
桃 「マ行の戦士、『李(すもも)も桃も桃のうち』」
三人の使命、それは、悪法から人々を守り、そして王から権力を削ぐこと。
そのためには少なくとも、「ごみ収集車」などの言いにくい言葉の多用される、月曜日のゴミ出しの朝までに王の前に姿を現す必要があります。
三人の勇者は、故郷の村を離れることになりました…。
カツゼツ国物語
2010/休日自衛隊
桃 「この村とも、サヨナラね…」
柿 「必ず帰ってくるぞ~…!!
…ところでさぁ、俺ら何しに行くの?」
桃 「はぁ!?いきなり何!?」
集 「…先が思いやられるよ。」
三人は、深い森へとやって来ました。
…そこで、一人の意地悪そうな魔女に会いました。
魔 「この森は私の森。…だからここは通さないわ。」
柿 「無理やり通るまでだ!!
われらとカツゼツで勝負だ!
『ナミブ砂漠7万も』…」
魔 「通りたければ通行料を払いなさい!!」
3 …。
(金で解決かーっ!!)
集 「お前、何者だ?」
魔 「魔女の『加湿器付き除雪車』よ!」
柿 (魔女ならマ行使えっつーの。)
桃 「…で?」
魔 「私がここまでアブノーマルな事を言っているのに、まさかのノーリアクション!?…いいわ、ここは通さない。いくらお金を出しても絶対に!!」
柿 「まぁまぁ落ち着いて…リンゴあげるからさぁ…」
魔 「私、リンゴは嫌いなのよ。」
桃 「好き嫌いとか、冗談でしょ?…ここはお伽の国よ!?
…ってか、そのリンゴどうしたの?」
柿 「引きった!」
残 「え"…?」
集 「『引きる』って…」
桃 「万引き…」
集 「おぃ!!お前ホントに戦士か!?…その前に善良な人間か!?」
魔 「あ、でも~、スターフルーツなら、食べてあげてもいいわよ♪」
集 「何だかんだで注目すんなぁーっ!!あんな高いモン!!いくらすんのか知ってんのかぁーっ!?」
桃 「しかもマイナー、」
柿 「とても児童書には向かない、絵本作家泣かせの代物だね。」
桃 「魔法でお金作って通販で買えばいいじゃない。あなた本当に魔女?」
魔 「…え?
どうして、私の正体に気付いたの!?」
柿 「さすが、アッタマ良いね~!!」
魔 「何で?私が、遂にはコスプレまで始めちゃったタダの魔術ヲタだって解ったの!?」
桃 「え?…ふぅーん、そうなんだ…。」
柿 「気付かなかったの?」
桃 「じゃああんたは?」
柿 「全然!」
魔 「…いいわ!通してあげる!!でも覚えてなさい!!…この事、誰かに話したら、それがあなた達の最期よ!!」
(魔女のコスプレしてるってバレたら絶対いじめられるもんっ…!!)
魔女は、呆気なくふさいでいた道を通しました。
集 「理屈が…分かんねぇ。」
柿 「リンゴ…美味しいのに…。」
桃 「…っていうかさぁ、人と話してこんなに疲れるの初めて。」
三 …はぁ。
三人の溜め息だけが、静かな森の中にこだましました。
続く
『ナミブ砂漠7万も』…」
魔 「通りたければ通行料を払いなさい!!」
3 …。
(金で解決かーっ!!)
集 「お前、何者だ?」
魔 「魔女の『加湿器付き除雪車』よ!」
柿 (魔女ならマ行使えっつーの。)
桃 「…で?」
魔 「私がここまでアブノーマルな事を言っているのに、まさかのノーリアクション!?…いいわ、ここは通さない。いくらお金を出しても絶対に!!」
柿 「まぁまぁ落ち着いて…リンゴあげるからさぁ…」
魔 「私、リンゴは嫌いなのよ。」
桃 「好き嫌いとか、冗談でしょ?…ここはお伽の国よ!?
…ってか、そのリンゴどうしたの?」
柿 「引きった!」
残 「え"…?」
集 「『引きる』って…」
桃 「万引き…」
集 「おぃ!!お前ホントに戦士か!?…その前に善良な人間か!?」
魔 「あ、でも~、スターフルーツなら、食べてあげてもいいわよ♪」
集 「何だかんだで注目すんなぁーっ!!あんな高いモン!!いくらすんのか知ってんのかぁーっ!?」
桃 「しかもマイナー、」
柿 「とても児童書には向かない、絵本作家泣かせの代物だね。」
桃 「魔法でお金作って通販で買えばいいじゃない。あなた本当に魔女?」
魔 「…え?
どうして、私の正体に気付いたの!?」
柿 「さすが、アッタマ良いね~!!」
魔 「何で?私が、遂にはコスプレまで始めちゃったタダの魔術ヲタだって解ったの!?」
桃 「え?…ふぅーん、そうなんだ…。」
柿 「気付かなかったの?」
桃 「じゃああんたは?」
柿 「全然!」
魔 「…いいわ!通してあげる!!でも覚えてなさい!!…この事、誰かに話したら、それがあなた達の最期よ!!」
(魔女のコスプレしてるってバレたら絶対いじめられるもんっ…!!)
魔女は、呆気なくふさいでいた道を通しました。
集 「理屈が…分かんねぇ。」
柿 「リンゴ…美味しいのに…。」
桃 「…っていうかさぁ、人と話してこんなに疲れるの初めて。」
三 …はぁ。
三人の溜め息だけが、静かな森の中にこだましました。
続く
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