最近学校が忙しいので、週末に更新です。
今回は長いです。長さや内容にムラが多いのはご勘弁を。
では、早速ですが第4話、お楽しみください!
 


 
柿 「…ねぇ、知ってる?あの神話。」
桃 「何それ?」
柿 「知らないの~?

…むかしむかし、あるところにいた青年が、1人山の中で迷子になっちゃったんだ。
…そんな時、青年は山小屋を見つけた。青年はそこでひと休みすることにしたんだ。でも…
そこは『神様の家』だったんだ。
そこに家の主、神様が帰ってきた。そして、青年にこう言ったんだ。
『…お引き取り下さい。』

…ってね。」
桃 「…で?」
柿 「続き?

青年は息を引き取っちゃった。

…めでたしめでたし。」

桃 「…それだけ?」
柿 「うん、それだけ。
可哀想過ぎる~!!」
桃 「…どこが!?」

集 「…神話なんて、だいたいそんなもんさ。
あ、見えてきたぞ、温泉街。」

柿 「…だからさぁ、あのおっちゃん見た時はビビっちゃったんだよ。
いや~!あの時は助かったよ!…サンキュッ!!」


>  カツゼツ国物語

   2010/休日自衛隊
 

…四人がやって来たのは、古びた温泉街。

猫 「美しい…」
集 「温泉が湧いてるのか…」
桃 「透き通ってる!
キレ~イ!!」

猫 「いえいえ、そんなにお褒めいただかなくても…貴女ほど透き通った人は他にいません。
私の顔は、水の中ではありません。ほら、ここに…」


桃 「触らないで変態!」

彼女はスリッパを取り出しました。
(パコーン!!)


柿 「なぁなぁ早く行こうぜ~!」

桃 「わかったわよ!!
…っつうかさぁ、」

柿 「なに?」

集 「そういえばお前、
なんだ、それ?」

…『集中手術室早朝清掃消臭中』が指差したのは、浴衣と風呂桶、あと握ると『プピープピー…』と音が鳴るソフビのアヒルでした。

柿 「やだなぁ、温泉街って言ったら浴衣とアヒルだよ。」
集 「お前ら…じゃなくてお前!!…目的解ってるのか?」
柿 「温泉街で楽しむフリして国王を倒す…」

残 「そんな器用な真似が出来るかっ!!」
(ボコッ!!)


桃 「もう、ほんっと使えないわね~。」

集 「とりあえずそれ、置いてこい。」
猫 「あ、私が預かります。」
集 「君は…
温泉行ってていいよ!」
桃 「自分の顔見て自惚れていなさい…。」


…四人は、人々から話を聞きました。

集 「この辺は何かと物騒だ。トラブルに巻き込まれないように気を付けて。」

柿 「ねぇねぇ、この辺でさぁ、王様見なかった?」
民2 「アタイ、知ってるよ!!」
柿 「そうか!!…どこに…」
民2 「知りたいかい?
だったら教えてやってもいいけど…」
柿 「…『いいけど』?」

民2 「やっぱ…アレが必要よね~。」

柿 「いくら?」

民2 「だからぁ…
プライスレスよねぇ…?」

集 「言われたそばから巻き込まれるなぁぁーっ!!」


猫 「この街に、国王が来てると聞いたのですが、ご存知ありませんか?」
民1 「…いえ、ごめんなさい。」
猫 「…謝らなくたっていいんだよ、
…君は、悪くないんだから。
あぁ…私とした事が…」
民1 「そんなお顔をなさらないで…」

集 「お伽の世界を物騒にするなぁぁぁ!!」


桃 「あのぅ…
王様に会いたいんですけど、どこにいるか、知ってますか?」

民3 「知ってる事は知ってるが…」

桃 「…駄目…ですか?