遅くなりました・・・。第5話です。
残すところは第6話・最終回になります。
 
忙しい生活も少しマシになったので、これからはサボらないで行こうと思いますので、お付き合いください・・・。
 


…温泉街で国王の居場所を突き止めた四人は、兵隊に囲まれ、節穴監獄に連れていかれてしまいました。
そう、四人は囚われの身になってしまったのです…。

>  カツゼツ国物語

   2010/休日自衛隊
 

柿 「ねぇ~この後どうすんの?」
桃 「知らないわよ!!
…そう言えばあのナルシストは?」

集 「さっき夕涼みに行ったよ。
…あれ?…ここ、監獄だよな?」

柿 「…出られるの?」

残 「節穴監獄ーっ!!」
…すると、『畳と竹垣竹立て掛けた楯突くタテゴトアザラシ』がやって来て、節穴から顔を出しました。

猫 「今から、周りに人がいないか確認してきます。
皆さんはここで待っていてください。」


柿 「…馬鹿だよなぁ、一発で逃げないと、…後をつけられたら大変なのに。」
集 「おいおい、それは失礼じゃないか?
どういう形であろうと、あいつは仲間だろ!」

桃 「…そうね。
ちょっと厳しくしすぎたかも。」


すぐに『畳と竹垣竹立て掛けた楯突くタテゴトアザラシ』が戻って来ました。

猫 「…大丈夫、誰も見ていません。逃げるなら今です!」
集 「…誰もいないのは逆に心配だなぁ…

じゃあ、今すぐ国王の元へ!!」

…そこへ、
猫 「いえいえ、私にいいアイデアがあります。
…あの小屋に隠れましょう。」

…彼はそう言って、監獄の近くに建っている小さな小屋の扉に貼り紙をしました。

その頃、お城では…

王 「何ィ!?奴らが脱獄した!?」
兵 「『節穴監獄』ですから、どう考えても想定の範囲内かと…」
王 「馬鹿者っ!!
警備の番兵は何をしていた!?正直に申せ!!」

兵1 「カラオケボックスで合コンしてました。」
兵2 「駅に行ってました。珍しい電車が来たんです!見てくださいよ!!…こんなのなかなか見れませんよ!」
兵3 「あの…、彼が、『スマブラやろう?』なんて言うものですから…」
兵4 「嘘です王様!!コイツがスマブラやりたそうにしてたんです!!だから仕方なく…」
兵3 「お前…楽しんでたクセに!!」
兵4 「何だと!?」

王 「静まれーっ!!

…『正直に』とは言ったがもう少し考えろ!
こうなったら…

この手で潰す!!」


…小屋に隠れた四人は、貼り紙に疑問を抱いていたようです。

『女子更衣室・覗くな』

桃 「本当にこんなんでいいの?」
(やっぱ厳しくしよ…)
猫 「国王はじきにあちらからやって来るでしょう。」

…しばらくすると、彼の言った通り、国王・ラン17世は現れました。

兵 「中を確認します!」
王 「いや、私が行こう。」

兵 「いえ、ここからは危険です。」

王 「『犯す』と『冒す』では字も意味も違う。」
兵 「陛下!!
…意味が解りません!」
王 「…そこにいるのは分かっているぞ!!凶悪犯どもめ!!出てこい!!
…貴様らは完全に包囲されている…。」

…四人に再び危機が訪れました。『畳と竹垣竹立て掛けた楯突くタテゴトアザラシ』は具体的な作戦をちゃんと練ってあるのか…!?

続く