2022年9月、江ノ電は開業120周年を迎えます。

ヘッドマーク取り付けなどが7月から進んでいましたが、
このたび新たに広告電車が登場しました。

ということで、さっそく深夜に見に行ってみました。
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ヘッドマーク付きの1002号です。
この日はとてもいい音を奏でて走行していました。

4両編成のつぎに2両編成がやってきます。

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グラデーションの効いた爽快感あるライトブルーです。

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1501Fの日の丸セーリング以来、1年ぶりとなるライトブルー系の全面ラッピング編成です。
景観条例とかもあってこの色が一番やりやすいんでしょうかね。

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車体にはでかでかと 江モ電 の文字。

広告主は、なんとシーブリーズ!
2000年代に車体広告の常連だったシーブリーズが、
江ノ電に帰ってきました……!!


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シーブリーズは1902年にアメリカで開発されました。
日本にやってくるのは1969年だそうですが、
ともに120周年を迎えるのだそう。凄い縁ですね。



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個人的にうれしいのが、この乗務員室扉の上にある江ノ電ロゴ。
古参江ノ電マニアならこのロゴにピンとくるんじゃないでしょうか。


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昔の1500形はここに江ノ電ロゴを配置していて、
車体広告をする場合ロゴも塗装していました。
1101号のオリジナルの位置とは違うのですが、このロゴがあるのは非常にでかい。

ブランドが中高生向けに進化した今でも、
歴史に対する強いリスペクトを感じます。


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ササッとお顔を撮ります。
Twitterで沿線の方が挙げてくれている事前情報によると、
どうやら車内が面白いとのことで、乗って確認しましょう。

江の島でお客さんがだいぶ降りたので見ていきます。

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ドア上にも 江ノ電×SEA BREEZEの文字があって、
乗客は必ず広告を意識できるようになっています。
ホーム柵を設置する路線でも使えるアイデアですね。



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たしかに、電車の床に車内に砂浜のようなイラストが張られています。
昨年秋の観音電車でも見られた演出です。


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なんと、足跡は車内までずっと続いていて、
電車の中が波打ち際になっています!

海沿いを走る江ノ電、右側が海なので、
まさに海が電車に流れ込んでくるような景観になっているわけですね。

海を眺める電車に、海そのものを持ち込んでいる感じ、これはひょっとして、現代の納涼電車なのかもしれない、とすら思いました。

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床の模様は2両編成ともに、海側から波が寄せてくるようになっています。

でも観音電車と違う点が一点。足元の人影を見てください。
誰も座っていないですよね。
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そう、これ、フェイクなんです。

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自分が座席に座ると、こんな風にイケメンな影ができるんです。おもしろーい!


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座席の前で立ってみるとまさにトリックアートという感じ。
こういう演出は新しい試みで、最初藤沢を出たときは影の濃いオッサンが乗っていると思ったんですが立ち上がっても影が残っていたのでビックリしました。


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もしかして、日航が窓から差し込む日中に座れば、
窓から差し込む光によって自分の陰ができて、隣にイケメン彼氏ができるんでしょうか?
どこかで検証してみたいものですね。

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他にも、連接部のターンテーブルには、
砂浜に落書きされたようなSEA BREEZEの文字があり、


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ほかにも相合傘なんて描かれていたり。

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中高生の青春のイメージを表現しているのだと思います。
甘酸っぱさと驚きに溢れた空間です。

だいたい1101も1151も書いてあることは同じですが位置が若干異なります。

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#江モ電 というタグを使っているのは主にインスタでの波及を狙ったものでしょうか。

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「アセをかこう」というフレーズの通り、
日焼け止めではなく制汗剤として使われているようです。

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中づりには現代の中高生には難解なメッセージもありました。
きっと親の世代(ケータイ普及前の人たち?)なら読めるんでしょうね。
こうやって、メインターゲットが中高生な一方で親世代を巻き込むというのも
広告のテクニックなのだなぁと感心しました。

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ドア鴨居にもシーブリーズのロゴがあります。
なんだこれ?と思ったらここに目が行く仕組み。

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車額には青春っぽい写真が並び、つり革にはキャッチコピーが並びます。
あらかた撮影してきたので紹介しましょう。


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ドライブデートにカセットテープという組み合わせ。
”若者は借金してでも車を持って遊ぶ”という時代があったそうです。


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ルーズソックス!!
私が小さい頃は江ノ電の乗客にもルーズソックス履いてる女子はいて、
3~4人組でロングシートで喋っていたような記憶があります。


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電話の時間を合わせてドキドキ……みたいな経験はなかったですね。

私たちはEメールの「Re:」が増えていくのを寝ぼけ眼で追っかけていた世代。
皆さんは経験あるかな。


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「お立ち台」って、なに……??
あのディスコ的なやつの意味で合っているんだろうか??

撮り鉄が密集するスポットのこともお立ち台って言いますね。絶対その意味じゃないけど。


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ハレー彗星がやってきたのは1986年。
当時社会現象になったと聞きますが、
自転車のチューブを集めるみたいな迷信が本当に流行ったのか気になってしまいます。


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古の通信機器、ポケットベルの暗号文です。
ポケベルは携帯端末に発信元電話番号を通知する機器で、
ポケベルが鳴ると電話番号が書かれていて、
その電話番号を元に近くの公衆電話から電話を掛けることができるシステムだったらしい。
なので固定電話から発信したものをポケベルが受け取るという一方通行の仕組みだったんですね。
で、その中で生まれた文化が、数字しか送れないポケべルで語呂合わせの言葉を送る使い方。
ここでは以下のようになっています。
1 = i = アイ
4 = シ
10 = Ten = テ
6 = ル

これいつ頃の年代なんでしょう、90年代のイメージで合ってます?
ケータイが普及し始めるの2000年代初頭だと思ってたんですが、実際どうだろう。
読者の中に実際やってたよって人が居たら是非当時の思い出とかコメント欲しいです。


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写真の現像! ほとんど経験がないですね。

私が小さい頃はすでにデジカメありましたが、
2MBのSDカードにあれこれ書き込めちゃうくらいには画素数がお察しで、
やはり2000年くらいまではまだフィルムカメラが強かったかなと感じています。

現在ではRawデータの写真を加工することを現像と呼んでいますが原義はこっちですね。


とまぁ、こんな感じのつり革広告が並んでいます。

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ほかにドアステッカー下にも広告が追加されています。

妻面にある禁煙プレートは白の無地で特別な装飾などはありませんでした。


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扇風機は金色ですが、路線図は通常のものに差し替えられていました。

ということで、衝撃的な1101号、通称江モ電。
初日の8月8日は運番「5」に入り、夕方からは連結相手を切り離して単行で走行。

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江ノ島行きとして走りました。
2両編成だとそこそこ乗るので内装記録はむずかしい。
朝記録してくれる人を心の底から褒めます。


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そして江ノ島では3番線に入庫。

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明るい車体が闇夜に身を隠していきます。
是非きれいな夏空の下、車体が汚れる前に撮影できたらいいなと思っています。

ということで、さっそく撮りに行ってきました。(8月21日追記)

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極楽寺にて。夏という感じの雰囲気です。

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稲村ヶ崎にて。車両を大きく見るならココですね。

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江の島と富士山をバックに走る江モ電。やはり江ノ電と言ったらここでしょう。

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江ノ島駅のひまわりのピコリーノたちと。
向きが変わりましたね。

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少し足を伸ばして江の島まで。

ヨットがちょうど浮かんでいたので、青い車体が目立ちました。
思ったよりも午前巡光な立地みたいですね。



あれもこれも自粛や中止ばかりで暗い話題が多かった江の島に、
少しずつ活気が戻りつつあります。
ラッピング電車の運行は9月末までを予定しているとのことで、
私も久々にカメラ持ってウロウロしたいなと思いました。

記念すべき時期。元気に実りある江ノ電ライフを過ごしましょう!


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