岡田港からバスに乗ります。行先は元町港です。

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暑くなってきましたが、観光バスは冷風が届くので快適です。座ってれば着いちゃうし。

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岡田港は山に囲まれているので、山を越える道になっています。

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開けたところに出てきました。
向こうに海が見える真っ直ぐな道を進みます。


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10日には伊豆半島の山々。
方角的に、たぶん伊東市あたりが見えているのだと思います。天気が良ければ大室山とかも見えるんでしょうか。
伊豆の山々が断崖絶壁なこともありますが、それにしてもこんなに近く見えるんですね。でも船に乗ると6000円は軽く吹っ飛んでしまう。近くて遠い、海の向こう。

ここは大島かめりあ空港です。

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空港がここにあることを示す飛行場灯台があります。



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駐車場の構造を見るに、もともと起伏のある土地を平たく掘ってあることがわかります。
火山島に飛行機を通す難しさを感じますね。

そして、崖のコンクリートに地層断面をペイントしています。ユニークですね。

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こちらが空港ターミナルビルです。

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そしてこちらが管制塔があるので空港事務所といったところでしょうか。


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プロペラ機が2機、留め置かれていました。
ここには新中央航空の定期便が調布空港から飛来しています。出発地が調布なのは、大島が東京都ゆえでしょうか。
歴史が違えば、厚木とかから飛ぶ未来もあったのだろうかとか思っちゃいます。


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大島空港を出て、バスは内陸部の一本道を進んで行きます。
道に沿って集落があり、商店やスーパーマーケット、ガソリンスタンドなど、インフラとなるような施設も点在しています。
見たところ、横浜市泉区とか栄区の山間部くらいには普通に人家が並んでいて驚きました。
街並みの特徴としては全体的に緑が多く、宅地になっていてもあまり宅地を感じさせない、塀や植え込みによって作られた景観がユニークです。庭も広めなんですかね?

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再び海が見えてきました。
大島の中心市街地、元町です。
戦前のパンフレットを読むと「元村」と記載されているものもあります。大島町になったときに名前が変わったのでしょうか?

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高いビルが並び始めます。


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ご当地スーパーでしょうか。
再訪の際は是非寄ってみたいですね。



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バス通りはまさに商店街、車も集まっています。しかしカーフェリーが来ない大島の場合台数も限られるためかそこまで渋滞しているようには見えませんね。
じゃあ島内の車はどう持ってくるかというと、伊豆諸島周辺には貨物船を運航している会社がいくつかあって、積載して運んでくるらしいですよ。頼もしいですね。

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はらこ柄のビルを目の前に、元町港バス停へ到着です!

大島は鉄道駅がないので、港がターミナルになっているのですね。

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今回乗ったバスはこんな観光車テイストのバス。


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ヘッドカバーにはつばきがあしらわれています。


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さて、この車。
前回の記事に登場した黄色い大島バスとは少しテイストが異なります。


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大島バスは東海汽船の子会社で、その前身は東海汽船バスという船会社直営というユニークなバスでした。
この白に赤ラインの塗装は、かつての東海汽船バスのカラーリングで、
この車はその特徴を残す最後の一台なのです。

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珍しい車に乗れて嬉しかったです……!
ちなみに大島バスの営業所はこの元町港の目と鼻の先です。

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バスは1時間に1本程度のダイヤなので、スケジュールには気をつけて行動する必要があります。


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さっそく港の前のポストが
郵便差出箱1号ではありませんか!

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1日2回、大島郵便局が収集しにくるみたいです。
郵便物は竹芝に行くのか、それとも調布に行くのか……? 気になります。



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雄大な太平洋です!!!
風が強いですね。
左奥には利島が見えます!
利島と書いて「としま」と読みます。

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待合室に焼き立てパンの文字、行かねばと。

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素晴らしいウェルカムボード。



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なんとなく昔の羽田1タミを思い出す公共建築ですね。


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本日の出帆港 岡田港
東海汽船マスコットガールの小池夏美さんだそうです。


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おや。
パンをさるびあ丸の箱に詰めたセットが存在するらしい。これでオタクの目の色が変わるやつです。



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早速買っちゃうわけです。はい。


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自宅に持ち帰って食パンを家でスライスした様子。
バターがしっかり入っていて甘いパンでした。
甘酸っぱいブルーベリージャムと一緒に食べると最強です。
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そしてこちらはクリームあんぱん。
いつでもどこでも甘い人生を謳歌したいわけです。

ちなみに
竹芝桟橋の売店では、橘丸をイメージしたお菓子の詰め合わせを発売中。


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ヤマザキYショップならではの、ヤマザキビスケット詰め合わせです。

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微妙に意匠が変わっているので是非並べてセルフ竹芝桟橋ごっこで遊んでみてはいかがでしょう。

さて、さらにターミナルを散策します。


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あんコ娘の顔出しパネルです。
もとはお姉さんを示す姉ッコ、がなまったものと言われていて、この衣服はかつて島の女性が家事の際に着る作業服なのだそう。


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なんか見覚えがあるようなパネル……。
その名も「スーパーあんこ娘」という東海汽船のキャラクターらしく、左からあん、アコ、ツッキーという名前らしい。

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大島温泉ホテルではオリジナルフィギアまで販売されていたのだから、東海汽船、かなりガチ。(そして買う僕)

しかしこう、この目元のデジャヴなんなんでしょうね。
"大島牛乳飲むのだぴょーん"…とか頭によぎるけど、きっと気のせい。

実はこれとは別に、大島に実在する女性ダンスユニットがあるらしい。
中学生以上が「スーパーあんこ娘」、小学生は「スーパーあんこキッズ」というらしい。
キッズから娘に昇格……???


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ターミナルから外に出てみます。
利島の存在感!


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これが水平線。右には伊豆半島が見えます。下田の方かな?


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メインの港ということもあってか、コンテナがたくさん積まれています。
すでに海沿いの蒸し蒸しした感じがしていますから、普段から塩害の影響を受けやすいんだろうなぁと思ったり。

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おや!なんか見覚えのある標識がありますよ。


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ターミナルビルの上にもありますね。

この手のライト、青函連絡船の岸壁で接眼目印についていたものが印象に残っていますが、これもその一種でしょうか。

でも2つのライトは違う方向を向いています。
他にも灯火があるんですかね? 気になります。


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バスを待つ間に、ヤマト運輸のハイエースが通り過ぎて行きました。
後部を貨物室に改造しているのだと思いますがかなりユニークな作りをしているように見えます。大島専用なのか、それとも全国的に見れる車なのか。少なくとも私は見たことがありません。中身どうなっているんでしょう。

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次もエアロバスですが、こちらは大島バスの黄色い車でした。

ここから、歴史ある港町、波浮港へ向かいます。
島の北部から南部まで一気に南下しますよ。

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早速出発です。

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ここは大島町役場です。
屋上に大きなアンテナがあります。
地図で見ると、元町において巨大な建物であることがわかります。

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そこから人家がだんだん減ってきます。


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海に面した道をひたすら南下します。
伊豆半島を眺めます。

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またまた利島です。
国立公園の小さな島は日帰り非推奨といわれる、これまた近くて遠い島です。


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さぁ、道路の左側は崖になっているのですが、ここが地層大断面と言われる観光名所になっています。


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このように地層がはっきりと見える場所がずっと続くのです。
これにあやかったバウムクーヘンなんかも名物となっています。わかりやすくていいですね。


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右は海、左は地層断面。
首を右に左にキョロキョロしている間にもバスは進んでいきます。

そしてこの近くには火山博物館という、三原山の噴火にまつわる博物館もあります。
前回山を見ながら温泉を満喫しましたが、三原山は数十年に一度大噴火を起こしています。

最近では1986年に噴火して、全島民が島外へ避難したこともありました。
伊豆半島も伊豆諸島も、火山で作られた山なのです。
波浮港の後に行こうとしていましたが、体力が持たず今回は断念しました。


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差木地みなとまち広場
何のことか気になりましたが、バーベキュー場らしい。屋根もあるからトンビ対策バッチリですね。


この辺でさるびあ丸の疲れが出たのか、
バスの記憶がありません。

気がついたら、波浮港が迫っておりました。
慌てて降り支度をします。

波浮港はカルデラ湖が海とつながった入江。
急斜面に囲まれた港町へ、バスは坂道を下っていきます。

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見えてきました。


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多くの漁船が並んでいます。

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中には大きな船も泊まっています。
大きなクレーンがありますから何か工事をするための船なのでしょうね。


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バスはここでスイッチバックして次の停留所へ向かいます。

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見事な転回です!

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黄色い車体が緑に映えます。


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そして見えなくなりました。
バスはこのあと、この崖の上の道に戻って再び走ります。


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さぁ、特に計画はないですが観光しましょう。
15時のバスに間に合えばとりあえず帰れます。

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しかしちょっとぼーっとしたい感じ。

このあとこの崖を登って歴史的な建物を見て回ります。