ついに!
ついにやってきました!!
8年ぶりの長万部の風景です!!
おしゃまんべ温泉郷の看板もしっかりあります。
01377ってこれ長万部の市外局番なんですよ。
5桁に驚きました。
郵便差出箱1号角形です。
潮風の当たる場所ですが、きれいな状態を保っていますね。
後ろにある岩石はなんなんでしょう。二股温泉の溶岩かしら。
かにめしでお馴染み、かなやの食堂があります。
なんかいますね?
まんべくんは町内を徘徊しています。
お付きの人間などいません。あいつは単独で散歩できるやつなんです。
発車案内のモニターができていました。
電話はMC-4Pです。
小銭入れが大きいので、利用頻度が多く小銭を回収しにくい場所にある機種です。
レンタサイクルが1時間200円で借りられます。
なんとか在庫があったので、乗りましょう。
まんべくんが描かれてます。
さぁ、それでは町内観光に出かけましょう、
まずは飯生神社に向かいますが、長万部ファミリースポーツセンターで自転車を止めます。
ここはバスケットボールなどができる体育館になっています。
駅裏手では駐輪できる場所が限られますから、ここから歩いて神社に向かいます。
隣接する青少年会館は柔道場と剣道場のあるスポーツ施設です。
あいさつ標語が各所に掲示されています。
長万部には小中高の学校が全て揃っています。
たしか高校は「長高」(ちょうこう)って略称で呼ばれていましたね。長中(ちょうちゅう)長小(ちょうしょう)と呼びます。
「万小」「万中」みたいなのはもう、デマでございます。地元の人が飲み会のネタで使ってる鉄板ジョークの可能性も否定できないですけどね。
しばらく歩くと開けた斜面があります。
これ、なんだと思います?
実は町営スキー場なんです。
商工会か役場の人に聞きましたが、冬になると町民みんなで整備して楽しむんだそうですよ。
やってきました。飯生神社です。
長万部町内で一番大きい神社でしょうか。
静狩方面へ少し行くと写万部岳(しゃまんべだけ)と言う山があるのですが、雪解けが終わって5月になると登山道の山開きがあります。その時に祝詞を詠んでくれるのはここの宮司さんです。
ここには南部藩が黒船に備えて作った陣屋の遺構があったり歴史的にも重要なスポットです。
しかしまぁ、私たちが住んでいた8年前からは想像がつかないくらいに、頻繁に人が来ては参拝さていきます。
手水舎には紫陽花が飾られていました。
気温が低いから長持ちするんでしょうか。
社務所の前には騒音測定用のマイクが。
本当に大変です。
これが噂の長万部巨大水柱。
轟音を響かせています。
この日は海から山に向かって風が強く吹いていたのであまり市街地から音が聞こえなかったのですが、近づくと轟音に驚かされます。
こちらは別日に撮影したものですが、ヘッドホンやイヤホンで聞いていただければ、
その轟音が分かると思います。低音で振動に近い音。
そんなのが毎日鳴っていたら頭がおかしくなってしまいそうです。
水柱については後程まとめてレポートしたいと思います。
そして信じられないほど沢山の観光客が来ています。すぐ飽きて帰るにしてもひっきりなしにやってくるのです。
町内にこんなに人が集まるのって、毎年6月ごろにやっている「おしゃまんべ毛がにまつり」くらいじゃないかと思います。
それがずっとやってるんですから駐車場も混乱するでしょうね……。
さて、町内をもう少し徘徊しましょう。
次は長万部町民センター。
ここには郷土資料館と鉄道村があります。
ラッチをイメージした入口。
本格的ですよね。
軌道自転車が展示されています。
よく思えば、保守用車クラスタ向けに銘板くらい撮ってくればよかったな。
D51367号機の煙室扉です。
機関区らしい安全な鐘。
そして青函船舶鉄道管理局の運賃表です。
乗用車航送を行なっているので晩年のものと推測されます。
長万部運転区が閉鎖されるときの横断幕でしょうか。
SL、キハ183系北斗、北斗星、そしてはこだてエクスプレス(現: ノースレインボーエクスプレス)、いずれも姿を消すこととなりました。
改札鋏やダッチングマシンが並ぶ出札口。
そして信号の充実はここは本当にすごいところ。
これはSLのライトでしょうかね。
タブレットを取り出す機械です。
本来2つで1組なので実動はしませんが、鐘を鳴らすことはできます。
時計や電話の箱も収蔵されています。
ATS装置はおそらくジリリリリ……キンコンキンコン……って音が聞こえたんだと思いますが、作動しませんでした。
機関区の名札やパタパタの部品
機関車のライトたち。
国鉄時代の車両用銘板。
車掌が持っていた道具たち。
小児用改札鋏なんてものがあるんですね。
ほかにもいろいろな国鉄マングッズが並びます。
ディーゼルカーのエンジンにまつわるものもありますが……なんのためのパーツなのかいまいちわかりません。
SLの計器類が並びます。
こちらは駅名標です。
黒岩駅と、2017年に廃止され信号場になった北豊津駅。
快速アイリスに乗ると1人学生が乗車してくる駅でしたが、彼も大人になって運転免許を取ったのでしょう。
廃止とともに町に寄贈されたようで、サッポロビールの看板が残るのは貴重ではないでしょうか。
そして旧瀬棚線との分岐駅だった国縫駅、
今はお菓子屋さんで有名、鉄オタにはだるま駅舎でお馴染み中ノ沢駅。
静狩と長万部の間にあった旭浜駅。
海沿いにある何もない駅で2006年に廃止されています。
蕨岱駅。
長万部町内最北の駅にして、JR駅の五十音順に並べた時に最後にくる駅。
2017年に北豊津駅とともに合理化で廃止されました。ナンバリングされた駅名標が切ないですね。
ここもだるま駅舎でしたが今は撤去されてしまったみたいですね。
サボが並びます。
函館本線、瀬棚線など路線が意識されているようです。
こちらは紙物。DD51のマニュアルなどがありました
図面がありますがなかなか難解です。
カンテラの見本市でした。
謎の座席です。キハ80や183についていた物でしょうか?
SLのナンバープレートも沢山あります。
とはいえ苗穂工場が鋳造できますから、レプリカも沢山作られたのかもしれませんね。
安全管理優良職場彰
このように機関区時代の記念品が並んでいることを考えると、この町にとっていかに機関区が基幹産業で、町民にとって国鉄が誇り高き仕事であったかが窺えるのです。
1日8本の静狩駅時刻表です。
もう1両編成に合理化しても、こんなに汽車は来ないのです。
なぜか置かれている電車の運転台。
なぜか置かれている関東の路線図。
なつかしの北海道新幹線ポスター。
などなど香ばしいところも多々あります。
郷土資料館はアイヌの生活から町内の歴史に至るまで、発掘した資料や町民が持っていたと思われる農機具などを通して学ぶところです。
漁具が並びます。
近代の長万部はかなり賑わっていたように見えますね、写真からは想像がつかない世界です。
長万部劇場のステージ幕です。
駅前商店街のサンミート木村さんの南隣にあったらしいですね。
おじいさんが「昔は長万部にも映画館が3つくらいあって」みたいな話をしていましたが、これ見るとどうやら本当のようです。
そして噂の天然ガス採掘の歴史も学ぶことができます。
1955年に天然ガスとともに温泉が湧出、
1957年には原油も湧出し、
1958年には都市ガス事業を始めるという、長万部町ならではの歴史年表です。
もう少し掘り下げた解説が欲しいなぁと思ったりします。
他には縄文時代に人が住んでいたことを示す貝塚や土器に関する資料、
静狩にかつて存在した金山の資料などもあります。
この町は天然資源に恵まれた町で、その採掘の歴史が今回の水柱と繋がってくるわけです。
腕木式信号機コレクションもなかなかない物だと思います。
踏切も通電します。
模型が運転できたりします。
連動制御盤は実働です。
ということで楽しい見学でした。
入り口には記念乗車券が並びます。
急行券というのがもう時代ですね。
しれっと置かれている二股らじうむ温泉の岩。
隣接するのは長万部町平和祈念館。
医師が私財を使って建てた美術館。
鍵を開けてもらわないといけない施設が多いので、実は中に入ったことがありません…。
コロナで町民に制限して開放しているとのことで外観のみ見学しました。
仏像が沢山並んでいます。
ブロンズ像が並んでいました。
ちなみに鉄道村の裏手には踏切と、タブレットを受け取るクルクルしたやつが保存されているのでそれも見ておくと良いと思います。
こちらは植木蒼悦祈念館。
これも寄贈された博物館らしいんですが、入ったことありません……。
しっかりマップが置かれていました。
ファミリースポーツセンターに戻ります。
入口の前には記念碑が。
いい記念碑です。
向かいに見える大きな建物は長万部町学習文化センター。図書館とホールがあります。
隣には長万部福祉センター。
赤い羽根共同募金の窓口などはここにあったので、まんべくんピンバッジを求めて訪問したものです。今は駅のインフォまんべでも募金できます。
あと4年に一度の町長選挙もここで行われていたと記憶しています。
長万部駅の新幹線駅高架化に向けたスローガンの黄色い看板がついていましたが、8年の歳月を経て退色して白くなってしまっています。
さて、南東へチャリを走らせます。
2022年3月、長万部駅新幹線工事の関係で、高架橋に支障する人道橋、長万部中央跨線橋が撤去され、駅前と新たな温泉街の往来が困難になりました。その救済として4月から函館バスの経路が変更され、「学習文化センター」「東京理科大学入口」という停留所が新設されました。
しかし運行本数は1日4往復。なので町内の移動に使えるかというとやや疑問が残ります。
ここからひたすら上り坂を登り、やってきたのが
東京理科大学長万部キャンパスです!
町道を挟んで南側に校舎が、北側には野球場、サッカーグラウンド、ゴルフ練習場などが並びます。
よく見たら知らない建物が作られています。
もともと2018年に発表された学部再編のリリースによれば、
2020年度をもって基礎工学部が長万部の全寮制教育から引き上げることになっていて、
代わりに2021年度から経営学部国際デザイン経営学科という学科が新設されて長万部に入り、
2022年度から理工学部の留学生コースが追加で長万部に入ることで、国際教育の拠点とするような計画が発表されていました。
しかしコロナでその計画が狂ったようで、2020年度以来このキャンパスには学生が住んでいません。その間、2021年4月に「教養教育研究院 北海道・長万部キャンパス教養部」という組織が置かれていました。
で、どうやら教員住宅を新築したようなんですよね。
一時は「理科大は長万部を捨てるんじゃないか」なんて風説が出ていましたが、こういう設備投資をしているのだからそう簡単に長万部を捨てるつもりはないように思えます。
そして来春2023年度からとうとう経営学部の学生がここにやってきます。
最初は何もない場所と思うかもしれませんが、流星群とタンポポの数ならどこのキャンパスにも負けないと思います。目の解像度を上げて東京に戻ってくるといいですね。
とは思いながら、ほったらかしていたら今頃ボウボウにタンポポが咲いているだろう野原には刈り込まれた跡があります。定期的に整備しているようです。
こちらがメインな建物となる講義棟。手前に研究室があります。
こちらは女子寮。広いリビングにバレーボール大会の練習ができちゃうくらい高い天井、最上階には展望温泉があると言われていて、グッドデザイン賞も受賞しています。男子禁制の名建築なので、寮生活の宣伝をするときはほぼこちらが使われています。
講義棟のエントランスは二つあります。こちらは事務室に繋がっていますがあまり使いませんでしたね。
こちらは体育館です。
大小の体育館があり、ウェイトトレーニングのできるジムもあります。
そしてあの奥に見える建物が我らが男子寮。
女子寮に比べたら小さくて狭くて四角いですが、寝るところと温泉と喫煙所はあるので失望することはないと思います。あと3階からは函館本線がよく見えます。
キャンパス見学を申し込めばもう少し近くからも見えるかなぁと思ったんですが、日曜日にお手間をかけてしまうのはちょっと……と思いまして。町道から眺めて帰ることにしました。
ほんとはさらにこの先に進むと長万部公園キャンプ場という、町民の花見の名所があるんですが、今回は足がしんどいのでパス。
そこからはさらに南下していきます。
学生が買い物に来る店といえば、
イエローグローブ長万部店です。
アウトドア用品はいろいろあるので遊び道具はいろいろ手に入ります。
長万部キャンパスには冷房がないので、ここで保冷剤を買い込んで寮の冷蔵庫で冷やし、持ち歩いておりました。
直線距離ではまた鼻の先なんですが、キャンパスは崖っぷちにあるのでちょっと回り道しないといけません。
新開公園
遊んだことはありませんが、新幹線工事に伴って廃止が決まっています。
踏切があるので線路を渡ります。公園を無くすのは新幹線建設にあたりこの道路を拡幅するためだそうです。
ここは有名な撮影地です。記念乗車券に使われる写真とかもここで撮られてたり。
わが町が誇る
平和祈念館
植木蒼悦記念館
好きな看板です。
雪が降った時に路側を示す矢印。これが北海道ですよ。
地の理良い町長万部
目立たないですがこういうスローガン好きです。
トラックが休憩できる大型駐車場のあるセブンイレブンです。
ここからひたすらチャリを漕いで
ドライブインかなやにやってきました!
かなやといえば駅弁ですが、駅周辺に3店舗ありまして、
この昭和ドライブイン文化を味わうならこのお店この建物は欠かせないと思ったんですよね。
カニの販売店の跡地
かにめし販売店がひしめき合います。
これだけ自動車社会の北海道ですが、高速道路の整備は遅れていて、かつてはこの国道5号線が函館〜道央への大動脈だったらしいのです。
長万部の立地は函館からちょうど100km。休憩地点としてドライブイン街が形成されたんですね。
天気のいい週末ということもあり、また水柱効果もあってか? 車もバイクもそこそこ入っていました。
ここは物産店とレストランが併設されています。
お弁当も購入することができます。
かなやのお店なので、駅弁のかにめしも買えますよ。
こちらがドライブインのかにめし。
お味噌汁が大きな違いでしょうか。
ズワイガニが中心で、食感に厚みを持たせています。
んんーーーやっぱりこれですよ。
全国有名駅弁大会優勝の栄誉に輝く駅弁かにめし本舗
いい昭和キャッチフレーズです。
周りの建物も見てみましょう。
そして隣の建物
CABINET DE TOILETTE
入ってみたらトイレでした。
トイレにしてはメチャクチャでかいですね。
たぶんバス旅行の人たちがここで休憩するからでしょうね。
かつてはわが地元江の島にもこういった団体旅行向けのトイレが設置されていたりしたらしい。
MESSIEURS フランス語で紳士
DAMES フランス語で婦人
なぜフランス語なのだろう……。
ちなみに理科大の長万部キャンパスはあちこちにラテン語の文字が書かれています。
まぁきっと、35年くらい前に長万部では外国語をべたべた貼るのが流行ったんだろうなと勝手に解釈しています。
そして灰皿付きトイレ!昭和を感じますよ。
ほぼほぼ撤去されていましたが一部に残存していました。
ようこそ長万部へ と書かれた時計台のような建物。
ここは喫煙所です。
その左には噴火湾を眺める展望台でしょうか。
かにめしを食べたら、向かいのガソリンスタンドに寄ります。
チャリなのにガソスタ……その理由は
なんとガソスタの中にアイス屋さんがあるのです!
入り口わきに自転車を停めて入ります。
いろんな商品がありますが、長万部店限定のフレーバーがこれ
ブルMANBE、たぶんフローズンのブルーベリーをクラッシュして練ったソフトクリームに練乳を垂らしたアイスです。
果実が入っているので、甘さと酸味をしっかり味わえます。
練乳が垂れやすいのでそこは要注意です。
対向車線に来たので、ドライブインの全景をば。
それでは駅に戻りましょう。
ヒデというドライブインの廃墟がありました。
複数の建物で構成され大掛かりな建物であることが窺えます。
売店 宴会 手作り塩辛
洋食 いらっしゃいませ
成吉思汗(ジンギスカン) 弁当売店
そば ラーメン
調べてみると1970年台から2001年頃まで営業していた店舗のようで、サウナもあったとか。
そんなに立派なドライブインがどうして……とも思いますが、規模が大きければ大きいほどこういうのは負担もまたのしかかるのですよね。
またこの近くにはビクトリーというオートレストランがありましたが、こちらは2020年に不審火で全焼し取り壊されました。
こちらは長万部物産センターです。
こんな雰囲気ですが、ちゃんと営業しています!!WEBサイトだってあります!
とはいえ、かつての栄えていた姿を見るとちょっと切ないですね。
こちらはかにめしバイキングをやっているレストラン。
今回は利用しませんでしたが、次回長万部に行くときは是非利用したいお店の一つです。
小さな建物はなんでしょうね。
お土産屋さんのように見えますが、
2014年のストビューを見るとここには自販機がたくさんあって、もっと屋根が高かったのでした。
なんであのころ、ここまで遊びに行かなかったのか、悔やまれてなりません。
こちらにもかにめしの文字があります。
モニュメントは昔からこんな感じで壊れかかっていました。
こちらの建物は現状廃墟らしくて、
廃墟サバゲー「カニサバ」なんて企画に使われて
かなりの人数が集まって盛り上がったらしいです。
バス停です。
小屋がないと冬場に凍えてしまいます。
大きな団地です。
長万部駅に自転車を返しに行きます。
あと20分!
おっと、函館バスだ。
上三本杉とありますから、瀬棚線の代替路線ですね。
北斗がやってきました。
駅前の商店は日曜日ということで閑散としています。
新幹線のスローガン看板です。
昔は理科大の看板もありましたが、撤去されてしまったようです。
かなやのトラック!
時間ギリギリで自転車を返した後、札幌行きニセコ号を待ち構えます。
途中小休止を挟みましたが、およそ3時間かけて10キロを走りました。安いですが脚がパンパンになるので個人的にはおすすめしません。
タクシーを使った方がいいと思いますね。いくらかかるかわからないからあれなんですけど。
いっそ水柱とか温泉街とかはざっくり金額の目安があればいいのになぁとか思ったりしますね。本来ならばそれを実測してレポートするまでが旅レポートなのかもしれませんが……。
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