2022年10月6日、東海汽船が2年ぶりに運行した、江の島〜大島航路のツアーに参加してきました。
その名も「江の島から行く!秋の伊豆大島・新島」というツアーです。
東海汽船の江の島ジェット航路は2009年に藤沢市のチャーター便という形で試験運行され、
その後臨時便として、主に2月、6月、10月の年3回程度運行されてきた経緯があります。
2021年は11月の運航が計画され、さらには千葉から江の島へのツアーなども企画されましたが、湘南港本線岸壁の破損により急遽欠航に。
そして2022年10月、2年ぶりの運航となりした。
この航路、もともと湘南港をつくった1965年から1974年まで「さくら丸」という船が片道2時間20分かけて毎日運航していた歴史があり、また現在定期船のない湘南港から旅客船が発着するという極めて貴重な機会でありながら、平日催行のためインターネット上にはほぼ情報が残らないという極めて変わった特徴を持っています。
今回の運航は10月5日(火)6日(水)とのことで、この度私は会社を2日連続で休んで、この航路の姿に迫ってみることにしたのです。
ただし5日には別の予定があったので、5日は朝だけ片瀬からお見送り、6日に乗船というスケジュールとしましたので、2日間の様子をお届けしたいと思います。
運航スケジュールはこうです。
往路1140便 湘南港8:00発→大島9:00着→新島9:55着
復路2140便 新島14:20発→大島15:20発→湘南港16:20着
実際には海上不良のため新島には行かなかったようです。
ということで、1日目、10月5日朝7時半の江ノ島です。

ジェットフォイルは視界が悪い夜間の高速航行を行っていないため、日の出に合わせて江の島に回航されてくるようです。詳しい回航ルートやジェット船の運用については別にまとめようと思います。

東海汽船には4隻のジェットフォイルが在籍していますが、
本日の担当は2番目に新しい(と言っても中古ですが)セブンアイランド大漁という船です。

離岸した大漁が回頭します。
時計回りに進むのではなく後退しながら反時計回りに回るので、こっちを向いてくれると期待したところ失敗しちゃいました。
よく考えると、低速域での小回りが利かない船尾のウォータージェット推進機で後退しながら小回りが利く船首のバウスラスタで姿勢を制御するとこのような挙動が適しているのでしょうか。

片瀬東浜からの撮影ですが、波が荒いせいか、あるいは雨のせいか、ジェットフォイル特有のブラスト音は聞こえません。

片瀬東浜には朝からサーファーがたくさんいます。

珍客ということもあり見守られながら出港です。

少し岸壁からはなれたところからテイクオフ。

伊豆大島へ向かいました。
行ってらっしゃいー

天気はイマイチでしたがいいもの見れました。
10/6 運航2日目
7:30の片瀬江ノ島駅です。
江の島湘南港は、江の島の埋立地の最も奥にあり、公共交通機関では1日に1本だけの江ノ電バスか、島内の江ノ島バス停から徒歩、あるいは小田急船の片瀬江ノ島駅から徒歩、という道のりとなっています。

今回、片瀬江ノ島駅から江の島湘南港へ向けて臨時のシャトルバスが運行されました。

この片瀬江ノ島駅に本当に江ノ電バスが来るのでしょうか。
よく見ると、普段は細い道路となっている駅前広場のポールが何本か抜かれているのがわかります。

江の島からこまわりくんがやってきました。
そして

片瀬江ノ島駅にやってきました!

駅前でぐるっと転回し、

バックして駅前商店の近くまで寄ります。

ここで客扱い。
2002年の時点では運航実績こそないものの、片瀬江ノ島〜江ノ島水族館前の路線免許を保有していた江ノ電バス。今回は路線バスとしての運行だったのか、いちおう路線車を流用した貸切バスというスタイルだったのか、果たして……?

江の島大橋を渡るポンチョというのも大変珍しい風景です。とくに車内を味わうためには結構いいチケット買わないとね。
5日に余裕を持っていれば辺津宮に上がって、橋を渡るポンチョを撮影することもできたなぁとか。反省が多いです。
しかし朝6時半からの運行ということで撮影はなかなか困難です。

辺津宮のほかにはたとえば、江の島アイランドスパの屋上なんか江ノ電バスの撮影には非常に便利なんですが、こちらもオープンは7時から。仮に温泉プラン1500で入館したとしても、のんびり撮影して温泉入っているうちに船が8時に出港してしまいます。これでは勿体無い。

湘南港の江の島ヨットハーバー前にバスは到着です。

セブンアイランド愛のいい写真です。

まずはこの建物で乗船手続きを行います。

こまわりくんとはここでバイバイ。

あら、ミライトワさんお疲れ様です!

受付は2階のヨット大会用のスペースを使います。
ここで払込用紙の半券を渡して乗船券をもらいます。
ATMで振り込んだ場合はレシートみたいなやつを提出するんですが置いてきてしまってので、今度ツアー参加するときは忘れないようにしましょう。

これが乗船券。
往路が1140便、復路が2140便と便名まで設定されていました。
回収されてしまうので写真に収めておきます。
1とあるのはツアータグで、バスは1〜2号車が観光、3号車が三原山ハイキングとなっていました。
ところがここで問題が発生していまして。
大島沖の天候不良により、場合によっては江ノ島に引き返す可能性があるとのこと。
初の条件付き運航となりました。

すでに本船岸壁にはセブンアイランド大漁が接岸しています。
77時45分、出港15分前に一斉に移動します。

これがセブンアイランド大漁です。
水中翼はすでに海中にあります。
朝は1時間近く停泊しているためかエンジンを切っていました。


かなり潮位が低いようで2階のタラップから余裕で乗船できました。


窓には雨粒というよりも潮水のような粒がびっしり。
タラップごとゆらゆらと揺れていました。

江ノ島を海から眺める経験はなかなかできないと思います。

出港です。
高速航行のため、航空機のようにベルト着用サインが光ります。
よく見ると場所によって英語とハングルが混ざっています。
この船はJR九州の釜山航路で「ビートル5」と呼ばれていた船。なるほどそれで……。

少しずつ沖に向かいます。
昨日動きを予習しているのでカメラを構えるだけ。

江ノ島が離れて行きます。

小雨がぱらつくものの穏やかな江の島の海です。

湘南港の防波堤には江の島の砂洲を保護する目的もありかなり長い堤防が作られていることが分かります。
ジェットフォイルが水に浮かぶ艇走状態から翼走状態に遷移することを「テイクオフ」と呼びます。飛行機の離陸と全く同じです。
この間は姿勢が不安定になるため、ベルト着用が義務付けられます。
35〜45km/hで浮上し、最高速度は80km/h。1時間で伊豆大島までひとっ飛びです。

島の背後に回りました。
真ん中の谷、山ふたつがよく見えます。
つまり、山ふたつからはジェット船が撮れるということ。
この航路もっと増えてほしいなぁーー!!
ここまでの様子をビデオカメラで収録したのでご覧ください。
乗船が遅かったので、ジェットフォイル特有のエンジンスタート音は収録できませんでしたが、
気持ちの良いジェットサウンドと遠ざかる江の島をお楽しみいただけます。
しばらく進むと海面が荒れてきました。

波がザプザプと大きく揺らぎ、ときおり白波が立ちます。
もしこの海に放り出されたら、私たちはあっという間に海の藻屑になってしまうような荒々しい海をジェットフォイルは悠々と進みます。海は大きく揺らいでいますが船の揺れは小刻みで、ちょっと雨雲の中を進む飛行機のようなカタカタした揺れを感じます。
これ、さるびあ丸だったらどうなってたものかと震えてしまいます。ジェット船、万歳!

この天気の中を進む一隻の船を発見。
名古屋行きの貨物船だそうです。この先太平洋を揉まれながら貨物を送り届ける内航貨物船の活躍には頭が上がりません。どうかご安航を。

果たしない海です。

窓には潮がびっしり。掃除大変そう…。
このあたりで、早起きした私の体力は消耗してしまい……スリープ……
ハッと気がつくと、遠方に大島が見えてきました。

船は無事に岡田港に入港し、急減速して艇走します。
あおがしま丸が岡田港に来ていました。YouTubeではよく接岸風景を見ていましたが本物を見るのは初めてです!
この船は伊豆諸島最南部にある青ヶ島へ向かう船。青ヶ島というのは、一言で言えばポケモンのルネシティみたいな島でして……防波堤がなく接岸が難しいということで、上陸が困難な島として有名です。
でもここ最近は東京〜大島〜神津島とかの貨物船として運航されているみたいですね。
伊豆諸島の貨物船、よくわからん……。

お世話になりました。

岡田港は防波堤に囲まれて波の影響を受けにくいのかと思いきや、思ったより波の影響を受けてユラユラと船が揺れます。
高速船も止まってしまえばただの船、気持ち悪くなるまえに下船します。

セブンアイランド大漁は柳原良平先生のデザインです。船内に船体デザインの原画が飾られていました。

ああーーあおがしま丸ぅぅ

ゆらゆら揺れるジェットフォイル。
「帰りの方が揺れるんでー」と澄まし顔で話す東海汽船のスタッフ。まじか……。
沖の波が悪ければ欠航の可能性がありましたが、この程度であれば問題ないとのこと。私からしたら今でも十分やばい海だなぁって感じなんですけどプロは頼もしいですね。
ジェット船が就航しない大島ってどういう天気になっているんだろうか。海の力はおそろしい……。

大島バスが3台待ち構えていました。
ピンクのカラーリングはどうやら貸切車のようです。

イエローの3号車は一般車を貸切車に変更しているようでした。
あまり見かけない西工ボディの車ですね。


最初にやってきたのは火山博物館。

展示室の写真は撮れなかったんですけど、
非常にマニアックな火山資料を展示している博物館です。

個人的に一番面白かったのはシミュレータ・カプセルという展示。
宇宙船に乗って地底探査をするという臨場感あふれる映像シアターなんですが、
バケットシートにシートベルトを取り付けてあるところとか、
題して「マグマ・ツアーズ」というところとか、
太陽系第三惑星にライドスピ…じゃなかったワープするところとか、
なんというか浦安にあるスターのツアーズ的なアトラクションそっくりなんですよね。
でもって地球にやってきたら大島で火山活動を発見してそのまま地底に入って出てくるという。
なかなかの平成ポップなB級コンテンツで素晴らしかったです。
エンディングクレジットの
Presented by
Oshima machi
に爆笑してしまったという。
各地の科学館でこういう展示が失われる今、末永く残してほしい展示だと思いました。
次に向かったのは地層大切断面。

道路整備中に見つかった大きな崖には地層が遺されています。

この地層はしゅう曲によってぐにゃぐにゃしているのではないそうです。
三原山はハワイ・キラウエア火山と並ぶ世界三大流動性活火山。
溶岩が元の岩の斜面の地形に沿って垂れ流された結果、このように少しずつコーティングされていったようなのです。
まさにバームクーヘンのような作り方で出来たこの土地。

バス停はバームクーヘンになっています。

さらにこれにあやかったバウムクーヘンも売られています。
本来遠景であるはずのバウムクーヘンを半分に切って実際の地層のように封入するところ、分かってるなぁ…って思って思わず購入してしまいました。割としっかりめの食感で美味しかったです。
これが火山灰が上から降り積もったような形になると、しゅう曲が疑われるんでしょうね。
江の島とか城ケ島だと、富士山の噴火によって積もった層なんかが下の地層の形に関係なく水平に積もっていますよね、まさにそんなやつではないでしょうか。

断面が良く見えるように草刈りをしたりがんばっているそうです。

ちょうど路線バスが走っていきました。
1時間に1本という本数なので、路線バスだとここまでぎちぎちに予定を詰めるのは難しいかな。
このさきしばらくウトウトしていて記憶がありません。

バスは霧の中の駐車場に到着しました。

わぁーーー太平洋だーーー(棒読み)

三原山登山口に来たらしいです。
あんこさんの可愛いイラストですね。

斜面に建った味わい深い建物。

立派な看板建築ではありませんか。

三原山へ向かう道の突端にあるドライブイン歌の茶屋。ここが昼食会場です。

確かにドライブインらしく入口は土産屋さんになっています。

椿の漢字が良すぎるんですよね。
花びらを掲げています。

歓迎札もきっちりご用意。3台分の観光客を収容できるかなり大きな施設であることが伺えます。
大きな古時計がゴーンゴーンと時報を鳴らします。

壁には旅行会社との協定を示す看板の数々。

もう数えきれないほどあります。
かつては多くの団体旅行を取り次いだのでしょう。ネット予約のない時代に大変なことです。

東急もありました!
東海汽船も五島の力が入ってるよね確か。

ランチはあしたばそば定食です。
明日葉を練り込んだ蕎麦と天ぷら。
あっさりした葉っぱだなぁと言う印象を受けました。
切り取っても、明日には元通りになってしまう(実際はもっとかかるらしいが)から明日葉と呼ばれ、生命力の高さから体に良い食べ物とされています。
ご飯が終わったら展望台に行ってみます。

富士箱根伊豆国立公園
大島三原山
東京都
神奈川静岡東京の主張が激しい看板です。

わぁーーー!三原山だーー!
たぶん心が綺麗な人には見えます。

登山道の入口には商店らしき建物が。

片側は取り壊され基礎だけが残っています。

片側は荒れ果てていました。
なんのための建物なのでしょう。
不思議がいっぱいでした。ここは元町から路線バスで行けるのでゆっくり行ってみたいですね。
再びバスに揺られ、こんどは島の東部へ。
貸切バスは路線バスのない島の中腹を走りショートカットしていきます。

やってきたのは大島公園。
椿資料館と動物園のある、上野公園よりも広い都立公園です。

大島バスのブルーリボンシティを目撃。

椿はオフシーズンなので、今回は動物園へ行くことに。

かなり広大で、動物も多いです。
鳥インフルエンザ対策で一部の鳥の展示は見合わせ中とのことでした。
バーバリーシープという羊が居る所へ。

広い運動場は雨のせいでがらんとしていて、
存在感がないと思っていたのですが、

雨の届かないところにびびっしり!!!

びっしり

凄い数いました。びっくりです。

ここにはワオキツネザルもいました。

ロバ、

ミニブタ、

レッサーパンダまでいます。
この離島にこれだけの動物を連れてくるのは大変だったことでしょう……。

そっぽ向かれちゃいました。

そしてかなり近寄れます。

温室のような建物の中にはオニオオハシがいました。

さらにはナマケモノ。

カメ、

ゾウガメも何匹か暮らしていました。

甲羅の形が違う種類のカメがいて、ちょうどご飯タイム。舌をつかってゆっくり人参を口に運んでいました。

こちらはラマ。

背が高くて足も長くヒョコヒョコと走り回るのでちょっとびびります。

そして大きなラクダがいました。
屋内にいたので窓から覗き込んだらこちらを見てきました。我々を認識しているのでしょうか。

園内には小学生が作ったらしき焼き物のレリーフなどが飾られています。

……ん?

三原山と椿、いいですね。

エミューです。
上野にもいた南の鳥ですね。
駆け足で一周してなんとか回り切りました。
バスに乗って、大島空港近くのぷらっとハウスに行きます。
どうやら2号車は先にぷらっとハウスを訪問していたらしくすれ違いが見れました。
途中椿のトンネルを通りました。

その途中バスが徐行しました。


木の根の間に階段があるインスタ映えスポットだそうです。
可愛いモデルさんなら映えるんでしょうが、私みたいなオタクはちょっと……。

大島空港につきました。
フェンスに沿って進みます。
VORがありますね。
2つの信号から航空機が方位を知るための情報を提供するアンテナです。

ほんとに空港のフェンス沿いにあります。
ここには島の野菜や牛乳を販売する店舗と、ジェラートを提供するカフェがあります。
そう言われたら、ジェラートを食べるのが人生というもの。
ホットコーヒーとジェラートのダブルを注文します。

上の段には、椿の花びらジャム。
店員さんにマジレスされちゃったんですが、椿の花びらには別に味があるわけではないので、ベリー系の甘酸っぱいフレーバーに仕立てているそうです。

下の段には、島の名産品を使った青唐辛子味噌フレーバー。
ポスターには「ピリッとコク甘」の文字。
その謳い文句の通り、味噌のコクでアイスの甘みが引き立つ一方、かなり強い刺激が喉の奥にピリリと沁みます。
近所の伊豆半島では名産の「わさびソフトクリーム」というものをよく見かけますが、あれはワサビの清涼感を引き出したフレーバーになってて辛味ってそんなに感じないと思うんですが、唐辛子ジェラートはガチです。本物の辛さがありました。
これ単発で食べようとするとなかなか口の中がピリピリするんで、椿の花びらのマイルドさと交互に食べていきます。挑戦される方はダブルがおすすめです。
お手振りされながらぷらっとハウスを後にすると、空港からすぐ近くの岡田港にやってきました。

少し時間があります。
おそらくは出帆港が元町港になった場合に備えた移動時間のバッファなんでしょうね。

はこぶね課のみなさん。
岡田港にはパネル置いてないんですね。
時間があるのでお土産探し。

前にある一峰さんへ。
店内にはなかなかクセの強いTシャツや椿を使った商品などが並んでいました。
大島牛乳のほか大島バターを冷凍して販売していましたよ。

そして店先にはポストとベンチとソフトクリームの看板。
素晴らしいですね。
もうここまで見せられてしまったらソフトクリームを食べちゃうんですよ。

大島牛乳ソフトクリーム。
真っ白なソフトはシンプルな淡い味わい。大島牛乳煎餅のカケラが刺さっているところがポイント。
真夏にベンチで食べたいですねぇ。

岡田港の出港案内です。
夏場は毎日運航される東京〜大島〜神津島のジェット船ですが、冬は大島止まりになり運航されません。
しかし10月4日から7日にかけてさるびあ丸が欠航するため、救済としてジェット船が運行されます。ところがこの日は神津島方面に向かう船が欠航。
熱海から来た愛と東京発の折り返しの友、そして熱海へ行く愛という3隻稼働なのがわかります。

珍しい江ノ島行き案内看板です。
時刻まできちんと作成されています。

そして出発。

回頭する際に岡田港のターミナルが見えました。
堤防を離れるといきなり大きな波にさらわれ、テイクオフ後もガタガタとキャビンが振動します。

この海、だいぶ揺れたんですよ。
ところが記憶にない。
もう私の体力は限界で、出発後すぐに寝てしまいました。
気が付いたらもう江の島ビュータワーが見えていまして。
ジェットフォイル5回目の乗船にして5回とも眠ってしまった……。

操舵室のすぐ後ろの客席です。

モニターには見慣れた島の姿が。
帰ってきちゃったなぁ。
そして江ノ島の波の穏やかさに安心するわけです。
こうした穏やかでありながら適度に波のある砂浜がこの地でマリンスポーツを育んだのだということを改めて実感したのでした。

全員の下船が終わったところで、あわただしく出港していきます。

よく見たら尾翼は格納していたんですね。
水深が足りなかったのでしょうか。

そして背後を見ていただきたい。
実は江ノ電が走っている!!!
望遠レンズに切り替えればよかったのですが、このタイミングで暴風雨になるという最悪のタイミングで片手の傘は今にも吹っ飛ばされそう。
このあとふっと止むんですよ。なんで……。

後部の水中翼を引き出し、水を勢いよく噴射します。

テイクオフ!

あっというまに東京・芝浦ふ頭へと行ってしまいました。
ツアーの感想としては、とにかく駆け足だったという感想がありました。ただ、毎時1本の路線バスでは回りにくい詰め詰めの行程で観光地をなるべくたくさん回るというのはツアーならではという気がします。
そして気になるのが、船の回航ルート。
衝突事故防止を目的として、現代の船にはAIS(自動船舶識別装置)という、船舶の位置情報を発信するビーコンが設置されています。この情報を収集しているmarinetrafficというサービスがあり、この情報を利用して船の位置取りを調べてみることにしました。
1日目は、朝6時頃に東京芝浦の基地から江の島へ回航し、ツアー終了後は江の島から40分ほどで熱海へ回航され滞泊。
2日目は、熱海を6時45分ごろに出て江の島へ回航し、ツアー終了後は江の島から東京芝浦の基地へ回航、というものでした。
10月の定期運用は2隻体制で出来るようで、残り2隻は東京発の増発便とクルーズやチャーターなどの臨時便として利用されているようです。
今回大漁の足掛かりを調べて面白いと感じたのは、江の島~熱海の間を40分で回航している点。
かつて江の島~熱海には日本高速船という小田急系列の船会社があり、水中翼船によって45分で結んでいたのです。江の島~大島航路の復活の裏で、実は熱海航路も復活していて、さらにちょっと高速化しているという胸アツな展開に私は感動しておりました。次は熱海への回航をきっちりカメラでとらえたいところです。
こういう背景もあるので、江の島~熱海も客扱いをしてくれないかなぁ、なんて思ったりします。実際に日本高速船時代には同じような時間で運航するダイヤがありましたし。
あとは2月にある伊豆稲取への寄港と似たようなダイヤ編成で熱海便の一部を江ノ島に送ってくれないかなとか。
ただ熱海便の魅力は静岡方面からこだま号で乗り付けられるところであるはずで、熱海利用者にとって江ノ島寄港のメリットはないのかもしれませんね。大島~熱海が45分なので、大島~江の島~熱海と動くと合計2時間近くかかってしまいます。
東海道線に対する圧倒的な価格差もあって相模湾沿いの運航は物珍しさが価値になってしまいビジネスにつながらなさそう。
一方で館山〜江の島など房総方面に対して陸路は遠回りを強いられるので、船は強みを出せるかもしれません。このライバルはアクアラインと東京湾フェリーになりますが、いずれにせよ距離的時間的制約を受けるので嬉しいですね。多分江の島から1時間くらいで着くんじゃないですかね? 江の島からシーワールドにシャチを見に行くバスツアーとかいかがでしょうか。
あと、ぜひともこの航路は若い人に乗ってほしいんですよね。
私も存在は認知していたんですが学校をサボって旅行に行くなんて気軽には出来なくて10年越しの実現でして、現役世代には江の島航路の魅力って全く伝わってないのではないかと思っているんですよ。
その根拠の一つに、2009年から10年以上やっている取り組みであるにもかかわらずSNSにもほとんど出てこないわけです。
今回100人ほどの参加者が居たわけですが平日に参加できる人というのはほとんどシニア層でして。もちろんそれは別にお金を払って乗っていて、かつお土産もたくさん買っていく人たちですから、第二のインバウンドみたいな感じで歓迎されるべきです。
ただ湘南港の未来を考えたときに、これをただシニア層に伊豆大島をPRするツアーにしてしまうのは勿体ないと思うんです。若い人からしたらヨットと釣りにしか使えない無用の長物なわけですから。
あと、いまのツアー構成は「伊豆大島を満喫して、気に入ったら竹芝からまた乗ってね」というテイストになっていると感じます。リピートできる旅行商品が拡充されることを期待したり。
その一つの解決策として、私は江ノ島から大島へ遠足や修学旅行で船を利用することを提案したいのです。
少子化で1学級の人の数も減り、1学年が200人に満たないこともある中では、院卒含めて250人乗りのセブンアイランドに乗せて大島に行けると思うのです。
これなら平日に芝浦から回航して1往復させればよいわけです。
あとは大島に宿泊できる施設があるなら、さらに翌日のさるびあ丸で横浜に帰るようなこともできますよね。
目の前の浜辺は開かれていますが、サーフィンやヨットなどの道具を持っている人でないと海そのものに関わることが難しいのではないかと思います。
ふるさと納税のような使途を指定して住民税を納付するもありますから活用して実現してくれないかな、なんて思ったりしました。
帰りのアナウンスの中で、次回2月に運航を予定しているとのアナウンスがありました。
どんな旅ができるか、そして江の島とJFを絡めた写真がどう撮れるか、楽しみです。
あと、次回は晴れてほしい……。
本ブログでは今後も、湘南から最も身近な離島、伊豆大島の魅力を深掘りしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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