浦賀をめぐる旅、午後イチで千代ヶ崎砲台へ向かいます。

IMG_13530148

砲台は無料開放されていますが、今回はガイドさんと一緒にバスに乗って上まで楽々移動するツアーです。


IMG_13570149

日野ポンチョベースでダブルルーフをイメージした車体。白ナンバーで出自が謎。
東京都台東区を走るコミュニティバス「めぐりん」によく似ているので、東京特殊車体が手がけた車体なんでしょうね。


IMG_13710154

国内に残る2つのレンガドック。もう一つは砲台に行く途中のマリーナにあります。
渋沢栄一が造った川間造船所という造船所で、のちに浦賀船渠の分工場となりました。
現在は常に海水が浸かっています。

IMG_13770155

千代ヶ崎砲台跡に到着。
バス停が作られていました。

IMG_13800156

ここから歩いてすぐのところに砲台があります。
が、邦題として公開されているのは戦後自衛隊が通信基地として使っていた一部。残りは民間に払い下げられ農地になっているのです。


IMG_13820157

これが入口の土塁。
西洋風にキチキチっと積まれています。


IMG_13830158

ポストも立派なやつがついています。

IMG_13870159

もともと自衛隊の建物があった場所はトイレと休憩所がありました。
まずは上から見ていきます。


IMG_13900160

ここには榴弾砲を隠している砲座が3つあります。
海上自衛隊の通信基地だったころはこの砲座たちは埋められていました。そのため発掘すると綺麗な形で残っていたのです。

IMG_13920161

それぞれの砲座はこんな感じになっています。


IMG_13930162

円が2つあり、そこに榴弾砲が設置され回転できるようになっていました。これが1つの砲座に2基ついていたわけです。


IMG_13950163
第三砲座には石積みの基礎が残り、それを埋めた上にアンテナが立っていました。



IMG_14000164

第二砲座は草に埋もれています。
ここはテニスコートになっていました。かつての航空写真を見ると砲座の形に陥没して水たまりを作っていて、ちょっと面白いなと思ったり。



IMG_14080167

砲台は海沿いにあり見晴らしが良いです。

IMG_14130170

東京湾フェリーがやってきました!

IMG_14290173

チヌークも飛んでいます。


IMG_14360174

そして付近には地下通路と、掩蔽部という宿舎や倉庫を目的とした地下室が並びます。



IMG_14410175

これは掩蔽部への換気口です。現在は埋められています。


IMG_14450176

今度はこの下に潜ります。


IMG_14500179

地下へ向かうスロープです。さらに上には通路がありトンネルがあります.


IMG_14660183

最初に現れるのは、貯水槽と濾過水槽。
最新鋭だった要塞は、飲み水を貯める施設を持っているのです。

IMG_15730235

貯水槽には井戸が残されています。

中に水が溜まっていましたが、透き通っていてその技術に驚かされました。

IMG_15760236

こちらは濾過水槽です。
何を濾過しているか。それは雨水です!

IMG_15830240

よくみると、この要塞の地下へ向かう通路には蓋のある溝があります。ここに雨水を流し込んでいるのです。よく考えられています。

IMG_14670184

石積みの頑丈な塀です。
上の通路のための手すりがあったようですが、鉄だったために取り払われてしまったとか。

IMG_14680185
自衛隊が使っていた掩蔽部が残されていました。



IMG_14700187

キャラクターがいます。



IMG_14740191

どんどん進みます。


IMG_14770193

比較的原形を保つ掩蔽部をみました。
上のアーチはコンクリにモルタル。
下はレンガという構造です。


IMG_14820196

外部の雨ざらしになる場所にはドックと同じ焼き過ぎレンガが使われています。
そして窓のレンガは少し傾斜が付いていて、ここに溜まった雨水が外に流れ出るように工夫されています。
そして左側には小さな穴があります。これは外気を取り込む換気口なのだそう。


IMG_14940202

最奥部の壁に穴を塞いだ形跡があります。これが換気口で、上部にあった穴を埋めた跡に繋がっていました。
猿島では中央部にあるわけですが、それだと空気が滞留してしまうためにこのような構造になったんだとか。




IMG_14980205

そしてこのレンガ、小管集治監(いまの東京拘置所にあった刑務所)の受刑者たちが作ったもので、100個に一つ桜の刻印が押されていました。
この左の換気口の下、ライトで照らすと…


IMG_15020207

ありました!
ガイドツアーじゃなきゃわからない……



IMG_15070210

さらに、先ほど見学した砲座へもむかいます。


IMG_15100212

途中、こんな暗い部屋があります。


IMG_15110213

猿島にもありますが、弾薬庫は火気厳禁。
しかし暗くなってしまうので、ランプを置く部屋を区切ってガラス窓で仕切っているのです。




IMG_15120214

添乗には大きな穴が開いています。

IMG_15150215

上にはホイストクレーンのレールがあります。
ここから砲座へ弾薬を送っていたのですね。
今はもうなくなってしまい台座の残骸だけが残っているようです。


IMG_15160216

下にも穴と同じ位置に受けがあります。




IMG_15340224

上から見るとこんな感じ。



IMG_15390226


穴が開いています。

この通路は2つの砲座に繋がっています。

IMG_15320223

一つがこの第二砲座。

IMG_15420228

もう一つが第一砲座です。



IMG_15500230


目標が見えないため、観測所から伝声管を伝って標的の距離や方角が伝えられます。



IMG_15520231

その伝声管の穴が残っているのです。


IMG_15500230

第一砲座からのぞき込むと、第二砲座までつながって明かりが漏れているのが分かります。
ガイドさんは「走った方が早いんじゃないか」なんて言っていましたがどうなんでしょう?

戦闘態勢だと振動や騒音があるからあまり走っていられないのでしょうか。

IMG_15530232


壁にある窪みは弾薬を一時保管する場所。ちょうど同じサイズのクッションが設置されていました。バンドマンの忘れ物かと思ったけどそうじゃないらしい。

IMG_15870242

この砲座にあったのがこの榴弾砲。放物線を描いて着弾するので、砲が見えないのに弾が飛んでくるという反撃されにくい構造が特徴です。


IMG_15890244

我々が歩いてきた地下室の構造を示す模型もありました。



IMG_15910246

そしてこれが地形図です。




IMG_15920247

ほかに、調査で掘り出されたレンガなどが展示されていました。


IMG_15930248

弾の模型です。これが船に対してどれくらいの威力を持ったのか私にはちょっとわからない……。



IMG_15940249


ということで、バスで千代ケ崎砲台を後にしました。

この後は夜のドック見学ツアーです。