11月2日の函館。
函館山ロープウェイが点検で運行休止になる「いちばん函館山観光向いてない時期」です。
バスはあれどギッチリ満員で、ツアーバスも満員。もうこうなっては函館山は抜きにして、麓のベイエリアをふらつきましょうというのが今回の旅の戦略です。
函館駅前から路面電車に乗ります。

五勝手屋の年輪が刻む伝統の味……五勝手屋羊羹をご賞味ください……

函館市電に詳しくなると土産に詳しくなる法則(適当)

こちら、やってきたのは8101号。旧型電車を車体更新して作った部分低床車という車です。
中ドアの周りが段差なく乗り降りできる電車になっていると謳う一方、前扉は行くには旧来の台車を乗り越えるために通路が階段だらけになってしまいました。ノンステップバスの後ろの席がめちゃくちゃ段差だらけなのと同じような感じですが、電車は前後対称なのでさらに複雑なことに。結局車椅子ユーザーにこそ考えられているものの基本的に誰にとっても優しくない電車になってしまったという車です。
この車の失敗に気付いた函館市は新型のバリアフリー電車を導入するに至ったわけです。
そんなお金のない中での創意工夫を感じる実学のある電車。
美鈴コーヒーの広告電車になっていました。
この電車で末広町にむかいますが、その間もロープウェイの代わりにバスはないのかと周りの客に聞いて回る観光客の姿が。
「バスもあると思いますけど…その気になれば歩いて登れますよ」と、ケロッと答えるお兄さんも居ましたが……大変なことになる予感。強く生きて欲しい。

金太郎塗りがオシャレです。いってらっしゃーい。

ベイエリアといえばここ、ラッキーピエロベイエリア本店とハセガワストア。
とりあえずここでハセストのパンを購入しておきます。オリジナルのパンの中には当然ちくわパンもあります。

金森赤レンガ倉庫にやってきました。

海の方に目を向けると、漁船が煌々と輝いていますね。

倉庫の中には大きな鉄の扉とアーチ、この洋風な出立ちに対して右文字で十三番と表す和テイストにまた魅力ありですよ!

ふらふらと歩きます。
中には商業施設があってアクセサリーとか色々売ってるんですが、やっぱりエンゲル係数が高いのでなかなか……。

中にあった白いレンガ壁とエキゾーくん。
駅かと思ったらエキゾチックなエキだそうです。

月が高く登っています。

港湾に面した倉庫ということで、一部運河の引き込まれた区画もあります。ここにはクルーザーが留め置かれていました。

旧函館郵便局を改装したBAYはこだて。
ごっこぬいぐるみとかが並んでいるかと思いきや、本日休館日との貼り紙が。ああーーやってしまった。

赤レンガの建物はすっかり紅葉したツタに覆われてさらに赤みを増しておりました。

お隣には1号ポスト。
函館では多く見かけることができると思います。

収集時刻です。

函館ベイエリアの街路樹にはイチョウが多く、きっと昼なら青空と合わせて綺麗なコントラストを作っていたことでしょう。

建物の由来がいろいろ書かれています。

なかなかクラシカルなカルチャーセンターです。

らっくるが来ました。

マンガ「転生したらスライムだった件」とのコラボであちこちの鉄道に転載しているようです。

いっちゃいました。

函館讃歌のアレンジとともに自動音声が鳴る接近放送。録画したのですが間違って消しちゃった…!

美鈴が再びやってきました。

この電車はどつく前行きなのでパス。ここから宝来町に行くには次の谷地頭行きに乗ります。

幕車の8007が来ました。
系統板もすっかり役目を失ってしまいましたね。

奥に見えるのは函館まちづくりセンターです。

やはり系統板は刺すのやめないでほしかったーーー
でも絶滅前にちょっとでも見れてよかったです。

次の電車が来ました。
8010号、布目号です。

系統版、なくなっちゃってるでしょ?

車内はこんな感じでシンプルですが床下からは吊りかけサウンドとガリガリと路面電車らしい車輪の回る音が響きます。かなりフランジに頼って走っているんでしょうか?
都電荒川線に乗ると足回りのガリガリとした音がしなくて驚きます。

宝来町で見送ります。

いっちゃいました。
ここでサツドラに薬を調達しに。
サ、ツ、ドラドラー♪ってひたすら聞いて頭がサツドラに毒されました。

戻ると今度は7001号が宝来町を発車するところでした。
ここで折り返しを待つよりも十字街でどつく発を待った方がよさそう、ということで歩きます。

とりあえず7001は撮っておきます。

函館は夜が早いので間引きが早いです。この日は平日だったのでまだいいですが、市電の本数は減るばかり……。

味わい深い建物を発見。

謎の銅像を見つけました。

高田屋嘉兵衛銅像とあります。
北前船の時代の商人で、ロシアとの外交問題を解決に導いたりした人物とのこと。知らなかった。

小さなアーケード街を発見。
街灯が綺麗ですがついていませんね。

十字街に到着。
ちょうど次の谷地頭行きが出発準備中でした。

結局谷地頭からさっきの7001がやってきたので乗ってしまいます。
これまで温存されつつ廃車されてきた710形を車体更新して長く使おうという車らしい。710形は自動進段なので雪や坂道では使いにくい場面もあるのではないかと思いますが、そんな制御器は交換したらしく、いまはどういう仕組みに変えたんでしょうね。

ボタンとか。現代風です。
いまは無線でやり取りできるので配線いらずであちこちにボタンを配置できるようになったらしい。便利な時代になりました。

そんなこんなでホテルに戻ります。
宿は函館駅前のニューオーテさん。
建物の中にラッキーピエロを併設しているすごいところ。
まえは棒二森屋のなかにありましたが、移転先としてここに新しく店舗ができました。

ロビーのトイレを共用しているのでドアの先にラッキーピエロがある異空間のような感じが面白い。

あーーこれですこれです。この胡散臭さ。

ここにきたらチャイチキを食べましょう。
グッズコーナーに王会長の本があったので購入してしまいました。王会長はこれまでにもさまざまな飲食店にチャレンジしてきた経験があるそうで、この本を読んでラッキーピエロの歴史やマインドを学びたいと思います。

お店のコンセプトは「マティスの赤が好き」

ラッキーくんと記念写真を撮る人がたくさんいました。

こちらがホテルの中。
とても安かったんですが広々していて良かったです。
次の日は長万部ということでしっかり準備して寝ることにしました。
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