豊橋鉄道市内線に乗ってみます。
モ780形が行ってしまいました。
電車は前乗り前払いで均一ですが、乗車券を購入することもできます。かつては窓口だったのでしょうか。
続いてやってきたのはモ3500形。
めっちゃ見覚えありますね。
もと都電荒川線7000形です。
とはいえ8500形に置き換えられて90年代初頭に廃車になったグループで、
私が荒川線を歩き回っていた2010年代にはすでに荒川線に居ませんでした。
足回りは1372mmの東京ゲージから豊橋鉄道の1067mmに改軌、モーターは狭軌サイズのものに交換されているため足回りはちょっと違いますが、なんとなく荒川線から失われたつりかけ電車の雰囲気を残しています。
ローレル賞の受賞プレートがありました。
7021は荒川線時代のプレートそのままですね。
しっかり液晶パネルなどつけられて進化しています。
もともと高床車として作られた7000形はモ3500として改造されるに当たり前の戸袋が台車の首振りに干渉するということで折戸に改造されていたり。昔の電車改造する人たちは本当に器用です。
早速電車でごろごろと走っていきます。
やはり軌道がそこまで正確ではないのかゴロゴロガリガリ言いながら走る路面電車って感じの走りをします。
最初のうちは広々とした道路をまったり走行していくのですが、市街地の中にはきっと町屋だったのだろうと思うような、平入のウナギの寝床的な間口の狭い家を見かけます。
リノベされてもごまかせないそのスタイル。ここは昔から道が広かったのですね。
ときおりクラシカルな文字を見かけます。
伊勢湾に近い平野部と思いきや、実は勾配区間があったり、
さらには安全地帯の無いような区間もあります。
だんだん豊橋駅から遠ざかるにつれて軌道がしょぼくなっていくような…
そして単線区間に入ると、井原電停で分岐。
赤岩口と運動公園方面に分かれます。
この井原停留所わきの分岐は、日本の1067mm軌道で最も急な半径11mというカーブを有します。ちなみに続いて急なカーブですが、1067mm鉄道としては江ノ島電鉄龍口寺前の半径28m、762mm軌道を含むと黒部峡谷鉄道の21mと言われています。
まずは運動公園まで乗りとおしたあと、井原へ向かいます。
ここが井原電停です。
これは豊橋駅前方面のホーム。
運動公園、赤岩口行はそれぞれ分岐先にホームがあります。
どちらも単線で行き止まりなので(赤岩口には車庫がありますが)、
それぞれの単線に一本ずつ車両を入れて、単線並列みたいにすることで、単線区間の線路容量を増やすような緻密なダイヤが組まれています。
トロコンで在線を確認しているみたいです。
2つ付いているのは、どちらから電車が来たのか分かるようにするためですね。
ピント来てなかったんですがツイッターで教えていただきました。
こちらトングレール。豊橋鉄道はほぼすべてのポイントがスプリングポイントで、
車庫に入出区するポイント2か所は手動で転換できるようになっているので、
ここが唯一の自動転換できるポイントとなっております。
こちらが駅前ゆきホーム。
モ3500形がやってきました。
駅前行きの電停には停まらず、進みます。
この様子は動画で押さえましたのでご覧ください。
一旦駅前方面に戻ります。
電車営業所の脇に駐車場のような感覚で留置されています。
豊橋になってから交換されたドアスイッチ。前後扉を操作できるようになっています。
元々ワンマン装備であった3500形に対して、780形は鉄道線運用を想定していた関係でこんな構造をしているのですね。
780形どうしのすれ違いです。
名鉄時代は片側3扉でしたが、最後部の扉は締切となっています。
ちょっと気になる建築がありまして
豊橋公会堂です!
隣の飲食店も気になってしまいますが……。
ぐるっと回ってみます。
1931年竣工なので、上野の国立科学博物館日本館などと同い年です。
丸いアーチの窓がリズミカルに並びます。
裏手にはNHKの放送局がありました。
真裏に来てみました。
徹底したアーチ窓に螺旋階段。
ワシのオブジェがありました。
屋根の上にもあるので、これは昔乗せられていたのでしょうか。
正面も見事なアーチと大階段。
和装の方がたくさんいらっしゃってました。
イベント開催のため内部は見学不可とのことでした。何かのタイミングで内部も見てみたいですね。
近くの歩道橋から。
立派な建物です。
よく戦争を生き抜きましたね。
歩道橋から路面電車を眺めます。
ゴロゴロと走って行く電車たち。
なかなかパキっとフレームに入れるのは難しいですね。トラム鉄ってすごいや。
NTTの巨大アンテナ。
大都市を感じます。
きっと光るんだろうなぁみたいなやつ。オブジェもあるけど中央分離帯の真ん中じゃあ読めません。こういうの好き。
モ780形がゆっくり走っていきます。
T1000形ほっトラムがやってきました。
そして折り返しのモ3500。
いわくダイヤ改正でゆとりを持たせたらしく、信号が黄色くなってもあまり攻めた走りをしないですね。
このカーブの架線を眺めてみます。
これ剛体架線なんですかね?
モ810形です。
パンタを眺めます。
おおおーーースレッスレ
ギリッギリ攻めますねぇ。
センターポールの明かりはそこまで明るくなく、撮影が厳しくなってしまったので、市内線からは撤収して、ちょっと渥美線を乗りつぶしてみることにしました。
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