橘丸の出港を見送ります。

いつもだとツアーなので、後続のジェットギリギリに見るのでゆったり眺める機会がなかったんですよね。

ロープがほどかれます。

汽笛をならして出港。竹芝と違ってこっちでは汽笛が鳴ります。
操舵室からも後部デッキからも帽振れ。私たちも手を振ります。

ジェット船に比べたらゆったりしているように見える客船ですが、
結構動き出すと早いです。

あっという間に灯台の影に。

津波対策でかなり岸壁は高く作られているので、沖に出ちゃうと簡単には撮れないんですよね。
しばらくターミナルへ。
一峰さんのソフトクリームを食べようとしたら、
なんと売り切れ!! 繁忙期ならでは……しょんぼり。

代わりに大島牛乳を飲みます。

甘めの牛乳です。
しばらくマリントラフィックというアプリを眺めながら待ちます。


14時55分、
熱海からのジェット船2220便、セブンアイランド友が到着です。
熱海港は岡田港の真正面にあるので船影が遠くから見えます。

ゆるやかに旋回してきました。

汽笛を鳴らして着水します。

ぐるっと向きを変えて、着岸。

友の名の通り子供?がいっぱいいます。
そして友は15:10発の館山経由東京行き2220便として出発です。
なんと便名が変わりません。
実はこの便面白くて、
通常熱海発は11xx便、熱海行きは21xx便と呼ぶのですが、この便は熱海〜大島〜東京を通しで予約できるように東京行き22xx便という便名が与えられています。
午後の大島行きは案内上は大島行きなのですが、システム上は熱海〜大島〜東京行き2220便ということで百の位が2という上り便として登録されています。だから熱海から東京まで通しで席を予約できるんですね。

出港です!

折りたたんでいた後部ストラットを展開して

岡田港を離れる頃、
伊豆稲取からの季節運行、2230便が近づきます。
この距離でも一目でわかる、セブンアイランド愛ですね。
稲取はかつて東海汽船の定期船が発着していたようですが、現在は2月のみとなっています。
稲取は河津桜まつりのシーズンだそうで、伊豆大島と伊豆半島の花の名所を結んで回遊性向上を狙っているんだとか。
回遊、やってみたいですね。

綺麗なカーブを描いてやってきました。

早めに着水します。

愛は奥の岸壁に接岸。
大島〜稲取便は東京〜大島〜熱海運用の間合いで2往復しています。所要時間35分ということで、時刻表を見ると熱海便の出航を早くしたり、船を増やしたりしてこのダイヤに対応している様子。
この便は稲取14:45発、到着は15:15です。
通しで、久里浜経由東京行き、2230便として出港します。最終の東京便です。
ちなみに午前の稲取発大島行きは1350便という便名で、これはシステム上伊豆諸島行きなので下り便になります。線路のない航路ならではの不思議な世界ですねえ。
この時期は久里浜経由便と館山経由便があり、ジェットフォイルの数を生かしたかき入れが行われています。

回頭して出港します。

激しいジェット噴射がいいですね。

おや、また遠くから船影が…。
東京からやってきた、セブンアイランド大漁です。

すれ違います!

ちょっとブルーインパルスとかを思い出す美しさ。

堤防を越えて……

こちらに向かって旋回を開始。

そして着水。

東京発大島行き1230便、15:35着です。
この便は、伊東経由熱海行き2110便となります。
ほら、この便は通しじゃないんですよ。

この便が大島を発つ最終のジェット船となります。

比較的落ち着いていますね。
停泊中のジェットフォイルは揺れるので、いつも最後の方に乗船します。

閑散期の休日は伊東に寄港しますが、普段は熱海へ直行します。

海の飛行機ジェットフォイル、シートベルトを着用します。が、こちら。ハングルが書いてありますね。
セブンアイランド大漁は、もとJR九州の釜山行き高速船「ビートル5」でした。その名残でベルト着用サインにハングルが書かれているんですね。

なお飛ばし飛ばしで日英表記のサインも存在します。
さあ、出港です。

岡田港ターミナルを眺め、見送る方々に手を振替します。

なんなんでしょう、夕方の海は荒れがち。

そして波飛沫うけがち。曇りがち。

白波立ってるでしょ?

いつも右舷は塩水べしょべしょでなんも見えねえ。

左を見ると伊東の大室山が少しずつ大きくなっていて、伊東港が近づいていることを実感。あと少し……
というところで、勝田さんに肩をバシバシと叩かれます。
えっ?なんで??
なんか悪いことした????
と思えば、なんともう、船は着水しているではありませんか?!
えっえっえっ、到着5分前に力尽きて寝ちゃった…ってコト…?
起こしてもらってよかった。熱海に連れて行かれるところでした。

伊東港に無事到着しました。

結ちゃんに見せてあげましょう。転ばないように気を付けて。

乗客を下ろすとすぐに向きを変え、熱海へ向かいます。

ばいばーい。

釣り人が集まる防波堤の向こうへ。あっという間に消えていきます。

岸壁には東海汽船の系列会社、伊豆七島海運のコンテナが並びます。

伊豆諸島で運航される貨物船を束ねる会社なんだとか。船って1社が1船しか持ってないケースもあったりして、それだけだとバス会社などとはまた違った業態をしています。

伊豆大島にはカーフェリーが就航しておらず、また大型客船の貨物積載能力にも限りがあります。
伊豆諸島への物資輸送には貨物船が多く使われ、レインボーブリッジ下の芝浦埠頭や、新木場近くの辰巳埠頭が主な拠点になっていて、そして伊東港からは大島行きの貨物船が週3便ほど運航されているようなのです。

クラシカルな建物を発見。
初島行き船客待合所とありますが、ここから初島なんて便も出ていたんですね。
調べたら2019年まで富士急マリンリゾートが運航していたらしい。
初島といえば熱海なイメージありますが、地図を見ると熱海と伊東の間あたりに位置する島。
いまの熱海〜初島航路は伊豆箱根鉄道が開設して富士急に譲渡した航路なので、半世紀にわたって船が来ていたのですね……。

「伊東行き とそう お願いします」
「中はキレイ」
などテープ貼りされたコンテナが並びます。
このカラフルなコンテナたちはここで整備されているのですね。

大島行きの船客案内所は新しい建物があって、御船印を買いました。

向かいの建物は不思議な形をしています。

空中に張り出した建物!!

ドアノブも洒落ています。

階段室を端っこに持ってくるすごい建築です。

隣には別館が。

うーん回り込んでみても不思議。

伊東市観光会館
1966年築の公共建築です。
ハトヤホテルの世代。さぞ潤った時代でしょう。豪華なわけです。

ちょっと引いて

もっと引いて
美しいですね……。

このクルンと巻いてる壁もいいですね。

別館とともに。

別館も不思議な形をした建物です。
中は会議室やホールということで気軽に見学できる場所ではないようなのが残念。
コンサートに申し込むのが最も確実な見学方法でしょうか。
さて、もう少し歩きます。

昨年へした山喜旅館を訪ねます。
窓が開けられていたり、ある程度建物を維持するような動きが見られますが、特にこの旅館が誰かの手に渡ったとといった情報は見られません。
またここに宿泊できる日が来るとよいのですが。
(この訪問から1ヶ月後、2023年4月上旬から解体工事が行われている様子です。悔しい。6月に伊東に行くのですが、果たして残骸はまだ残っているかな。)

駅に向かって歩いていきます。
伊東を下船先に選んだのは、頭に比べて駅へのアクセスが平地で散策しやすいからです。

ジェラート屋さんを見つけて立ち寄ります!
やっとアイスに辿り着けたーー!!
抹茶ジェラート、とても美味しかったです。

いい雰囲気のくるまやラーメン。

自転車ラックバスなるものに遭遇しました。
神奈中のイメージですが、東海バスにもあるんですね。

伊東駅に着くと、見慣れたバスが。
ハトヤホテルの送迎バスです。2台来ているのは、片方がハトヤホテルで片方がホテルサンハトヤなのだと思います。

ハトヤ送迎バス、トヨタコースター

そしてこちらは前回撮影しそびれた日産シビリアン!

最近なんかあのカエル流行ってますね。

駅前のひもの屋さん

なんと会社清算とのこと。
手書きの貼り紙が切ない。

ここ一帯みんな、みそのの店舗だったらしい。
というのも、これまで何度か伊東に来ていながら駅前にくるのが深夜早朝ばかりで利用したことがないのです。
飲食店と違って、お土産屋さんにはコロナ補助金とかなかったからな……

温泉まんじゅうの灯火がまたひとつ。

夜の伊東は静かです。
今回は島で疲れたので、明るいうちに帰ります。

下田行きですが、209系が待っていました!
せっかくなのでハワイアンフォトをちらほらと。

反対側には熱海行きの8000形が入線。
これに乗って帰りました。
突然思いつきましたがいい時期に遊びに行けたと思います。
次は6月になるのでしょうか。果たして……。

ちなみに今回岡田港で買った島のパンと、溶岩クッキーです。
大島のお菓子は地質になぞらえたユニークな商品がいろいろあるのでおすすめです。
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