10月4日~5日、東海汽船による江の島臨時航路が運行されました。

今回は、大島・式根島の4コースでの運航となりました。

A:大島・温泉付き日帰りバスツアー、80名
B:大島・三原山ハイキングツアー、80名
C:式根島・1泊2日ハイキングツアー、30名
D:式根島・1泊2日フリープラン、30名

240名乗りのジェット船にぎっちり乗せて島に行くプランですが、
式根島は早々に売り切れ、大島も満員となりました。


ところが。
伊豆諸島は荒天予報。
とくに5日の波が荒れることが予報されました。
伊豆大島は岡田港の岸壁整備のためほぼ就航するようになっているのですが、
問題は式根島。2日目の運航が出来ないと判断した場合、日帰り、もしくは翌朝すぐに大島まで戻るプランも考えられるとのことで、前日にも電話が来てキャンセルできるがどうするかという連絡が来ていました。当然、そのまま参加を希望します。
理由は2点。まず、江ノ島から船が出ることが重要なので、到達できなくても出港することに意味があること。
次に、今回の同行者が、降水確率100%の雨雲使いであること。
予約の時点でこうなるだろうなとは薄々気付いていましたが本当に雨雲を寄こしてくるんですねぇ。

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集合時間が早いので、今回は紀ノ国屋旅館に前泊したのですがそれはまた別の機会に。
ということで片瀬江ノ島駅。

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今回の送迎バスですが、従来のような江ノ電バス2台体制ではなく、
江ノ電は911号車が1台、もう1台はフジ交通のマイクロバスが来ていました。

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羽田空港線が運転手不足で運休になっているいま、貸切車の受託もなかなか厳しいんでしょうか。



ヨットハーバーで乗船券を受け取ります。

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大事な情報なのですが、ATMで振り込みをした場合、
ATMからレシート状の振込明細書を見せると入金確認がスムーズです。

毎回必要なのですが、持ってくるのを忘れてしまうことがあります。
裏に行って名簿を確認してもらって無事なんとかなりました。

そして催行についての確認。
「式根島で日帰りになるか、宿泊して翌朝午前中に発つか、
予定通り夕方まで滞在するかは、現在運行管理で検討中」という状況。

つまり、今日の午後の予定は決まっていない状況で、とりあえず出港するのです。
いやー、ガチャですね、まぁまぁ、楽しんでいきましょうや。



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こちらがツアー乗船券です。
ジェット便の運航便名は、下り1140便、上り2140便、
通常の乗船券では乗船者の名前がカタカナで表示される欄には
「エノシマシキネジマ ハイキングオウロ」
「エノシマフツカメ ハイキングフクロ」
と書かれています。結構長めの名前も入力できるんですね。
大島にいった方の切符も見てみたいですね。

右のピンク部分には、便名に追加して船名も記載がありますね。

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式根島ハイキングツアーのツアータグは黄色です。
だいぶ集まってきた気がします。


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1日目の担当船は、セブンアイランド友です。
ジェット船の高速航行は基本的に日中しかできません。レインボーブリッジの下にある芝浦ふ頭の基地を朝6時に出港、そこから城ヶ島沖を経由して40ノット(時速約76km/h)ほどのスピードで回航されてきます。

船の正面は金網の隙間からなんとか撮影。
湘南港本船岸壁では2021年秋に岸壁のひび割れが起こり、その影響からか今でも岸壁の補修工事をあちこちでやっていて、ここに来るたびに撮影個所が狭まっているように感じます。

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かろうじての、いつものアングル。



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右舷窓際でした。


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シートベルトを着用します。

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まずは後退します。



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反時計回りに回頭して沖に頭を向けます。
この途中、格納していた後部水中翼を展開します。
ジェットフォイルはもともと米ボーイング社が飛行機の技術を応用して開発した高速船。
川崎重工がライセンスを買い取って川崎ジェットフォイルとして製造していました。


エンジン起動の音なんかは、まさに飛行機といった感じで、テンション上がりますね。


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船は翼を使って船体を浮上させて波の抵抗を減らします。
この浮上作業を飛行機の離陸と同じようにテイクオフと読んでいます。
テイクオフが完了すると船は時速80キロほどで航行することができるようになるのです。
だんだん後ろに遠ざかる島影。

後ろの席はキャンセルとなったのか空席でした。

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あまりこちら側から島を眺めることはありませんね。


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しばらくうつらうつらして、大島が見えてきました。
窓の外を見ると、ちょっと波立っているように感じます。
JF乗るといつも寝てしまいますね。


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大島に到着して、160名が下船。

残り60名は船に残ります。

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奥には見慣れた大きな船が。


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電気推進システム故障に伴い、東京~大島折返し運用に就いています。


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ということで、岡田港で昼寝しています。


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こうして近くで大型客船を見る機会はなかなかないので迫力があります。


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結ちゃんと一緒に。


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大さん橋とかでよく見るシュッとした船首です。


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大島の南の様子ですが、穏やかな海です。

さて、ここで添乗員さんからお知らせ。

式根島で宿泊できるそうです!
ただし、2日目は午後から風が強くなるため、帰りの時間を早めること。そして、復路便は条件付運行になるとのことが説明されました。

……ん?条件付き運航??
(条件付運航: 到着地の天候が悪ければ着岸に失敗して引き返したりすることがあるけど、行けるだけ行ってみるよ、の意味)

うーん、行けることは喜ばしいですが、果たして我々は明日ちゃんと帰れるんでしょうか。
ドッキドキの旅ですね〜〜。

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あちらに見えるのは伊豆大島を作る火山、三原山です。大島の西岸を抜けていくので、元町の街並みも見えました。

前々回、まったく曇って見えなかった三原山も、今回はちゃんと見えます。


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荒れているかと思えば、そうでもない感覚。


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左舷の窓際が空いてるので、どうぞと言われてちょっと席移動。


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あちらが利島。
三角形で分かりやすく、旧軍パイロットは目印にしていたとか。


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その南、こちらは無人島、鵜渡根島。

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そういえば、座席形状が場所によって違うんですけど、これなんか意図があるんですかね?
予備品とかを組み合わせているのかと思ったんですが、でも新造船の結でも差異があるんですよね。

あちらに見えるのは新島です。

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いつも大島から見えるのは利島が限界だったので、
新島を間近に眺めるのは初めてだと思います。
大きな島です。



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岩肌が崖のように露出したワイルドな島だなぁと思いました。


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我々の目指す式根島は、新島から目と鼻の先。
すぐに着水します。

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謎の航路標識。



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港の脇はすぐ岩場です。


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着岸。荷物を持って下船します。


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式根島の案内です。

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セブンアイランド友のドア看板です。



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降りると海の透明度に驚きました。


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水中翼が丸見えです!
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そしてすぐ大島へ引き返していきました。

式根島観光協会の方が出迎えて、ハイキングの説明をしてくれたので、
2つの民宿に分かれて昼食となります。

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こちらがお世話になる民宿さごでえさん。


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通されたのは、とってもひろーいお部屋でした!



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島のり弁をお昼御飯として渡されました。
島内のお店で作っているらしいです。

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明日葉の天ぷら、魚のフライ、甘辛い煮物などが入っています。

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外にはハイビスカスが並んでいました。

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すこし島内を散策してみます。


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アイスのお店などは夏季営業のため、今は休業していました。
シルバーウィークまでだったようです。


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お土産屋さんとCVS(=コンビニエンスストア)を兼ねたお店で土産を買いあさります。
クラシカルなお土産も売っていました。ほかにTシャツとか。

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公衆電話が置いてありましたが、電話ボックスのドアが壊れては入れませんでした。
割とキレイなMC-4P系列です。

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MC-4PNKという機種らしい。


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モヤイ像らしい謎の像。
ここで産出される軽石を使った像で、そこら中にあるらしいのです。


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開島記念碑。


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まいまいず井戸という井戸がありました。

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ここが螺旋階段になっていて、その下に井戸がありました。

でも、あとで観光協会の方から聞いたんですが、
軽石で出来た島では、水はけが良すぎるあまり、川もないし地下水もないのです。
では、この井戸はどうやって水をくんでいたのでしょうね?
質問するタイミングを逸してしまったのだ……。

その先、石白川海水浴場へ。

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ドン曇りですが。



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降りてみると、白い砂に驚きます。


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なんか、ガラスのような透明で白い砂でした。
(石英が含まれていそう、と思いましたが、実際に含まれているらしい。細かいことは後程)


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岩が溜まっていますが、これは流れ着いたものでしょうか。


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そして巨岩がいいですね。

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戻ってみると、なにやら船影が。

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あっ! 飛鳥Ⅱ!!
伊豆大島沖を航行していたのをMarineTrafficで見ていましたが、今式根島の南にいたんですね。


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意外なところで発券したのでビックリしました。


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式根島は新島村の領地なので、役所も支所になっています。
式根島は診療所があり、診療所で見れないものはヘリで広尾病院に運ぶそうです。


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戻りがてら見つけた公園の遊具です。


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クジラとカクレクマノミ。


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ワニのスイング。初めて見ましたね。

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クジラのシーソーです。
取手がクジラであることを物語っていますが、それ以外はもはや抽象化され過ぎていてクジラであるかどうか怪しい。
さて、宿に戻ってハイキングの準備をしましょう。