あれは7月のこと
「東京九州フェリーの見学会に行きたい」
お友達からそう言われて申し込んだ見学会は、応募者多数につき落選。
しかし船会社から別の連絡が届く。
「見学会は落選でしたが、乗船してしませんか?」と、ちょっとお得なツアープランが。
あーーーそうきましたかーーーー
でもお友達の休みの都合が……あーシルバーウィークの前の週ならいける? あらーー
いつの間にかフェリーと小倉のホテルがセットになったツアープランを購入することとなりました。
しかし9月は台風のシーズンということを完全に失念していました。うちの相方の雨属性が移ったのか、きちっと台風がやってきてしまう……。
予定では伊東沖あたりで台風直撃。
覚悟を決めたところ、船会社から電話が。
「今日の船ですが、台風の影響で到着が遅れます。ご迷惑をおかけしますが……」
「あの、出発するんですか??」
「出港は定刻通りの予定ですよ」
東京九州フェリーは新日本海フェリーのグループ会社。大型高速フェリーを多数運行し、ちょっとやそっとでは欠航しないのである。
しかし私は震えている。船は揺れる。私の気持ちも胃袋もゆらゆら揺れるのだ。

まぁでも寝てしまえば良いのです。
京急でふらふらと。

文庫で特急を待ちます。

エア急ですね。幕がわかるように撮ればよかった。
横須賀中央からタクシーに乗ってターミナルへ。
しかしこのタクシーがずいぶんキビキビ走るもので、早々に酸っぱくなってしまいまして。目がぐるぐるする〜〜。

こちらが横須賀フェリーターミナル。

白い巨体が、今回乗船するフェリー「それいゆ」です。

ターミナルに模型がありました。

ヘリポートみたいなのもあるんですね。本当に巨大、というか、長い。

こちらがターミナル。簡素な雰囲気もありますが、空港ターミナルのような清潔感あふれる空間です。

ちょっと喫煙所のドアを開けてベランダのようになっている場所に出てみます。
ちょうどセミトレーラーを搭載する真っ最中。
「のりもの探検隊」で見た光景。
セミトレーラーを積み込むとトラクターだけが出てくるこれですこれ。ずっと見ていて飽きない楽しい空間ですが、喫煙される方がちらほらいらしたので、邪魔にならないように撤収します。

まどから見える船体です。
Cruisisn Resortと書いてあります。
ではでは乗船。乗船券のQRコードをかざすスタイルです。

こちらがロビー。
シースルーエレベーターです!!

お風呂やレストランは営業時間が決まっています。なんというか、旅館みたいですね。

出航するとデッキには出れないので今のうちに様子を見てみます。
奥に止まっているのはこれから旅立っていくコンテナたちでしょうか。

こちらはターミナルビルを船から眺めた図。
ボーディングブリッジの高さに驚きます。

浮き輪です。小樽港が母港なんですよね。

船内にはジムなんかもあります。

グッズが飾られていました。

それいゆ は太陽とか向日葵とかそんな意味なのでいいディスプレイですね。
はまゆう も花の名前です。

立派なシースルーエレベーターを眺めます。

船首のほうにはラウンジがあるのですが、台風のせいか鉄板で蓋されてました。

ラウンジです。売店もあります。

喫煙室もあるということで。

吹き抜けに1人感動しておりました。

こちらが私たちの寝室。一番安いツーリストAです。

カプセルホテルみたいですが、開口部が大きくて快適そうですよね。それでありながら頭は隠れるプライバシーとかも配慮が効いています。
東京湾を出る前に飯を食って、寝てしまいましょう!

きょうの夕飯はシンプルに、横須賀海軍カレーです。

ちゃーんと、横須賀海軍カレーとして、スカレーちゃんの認定証があるんですよ。

船内には自販機も各社あります。
カップ麺買ったりもできます。船の上でカップ麺ってなんかいいですよね。天気によりますけど。

おああーーーーー
割と楽しみにしていた部分なのですが
台風ゆるすまじ……
しっかり食べて、風呂にも入って、
いい感じに揺れる船の中でスゥッと眠りにつきます。
目が覚めたら朝8時。

おあーーーー荒れた海ですね……。
お風呂も使えず、デッキも封鎖中。
厳戒態勢のクルーズです。

優雅なモーニングコーヒーです。
紀伊半島がゆらゆら揺れています。いや揺れてるのは私ら船の方なんですけど。
船旅は長いので、控えめ朝食です。

子供用のプレイルームもあります。壁画が可愛らしいですね。

しばらくしてやっと海が落ち着いてきたかなと。
食堂脇、右舷のデッキだけ開放されました。

後方には水平線。紀伊半島沖から東を見ているので、こっち側に島はないのですね…。

デッキの他に窓もあります。
バーベキュー用のテラス席ですが、今日はここで肉を焼くことはないのです…かなしい。

船が揺れると白い波をザバーっと

陸地が遠くながらはっきり見えています。
灯台が船からしっかり見えますね。

前方に見えるのは、オーシャン東九フェリーの船です。

くしもと大橋という橋らしい。

浮き輪と海。

オーシャン東九フェリーは発着地こそ同じ東京〜門司港なのですが、経由地として徳島に立ち寄ります。紀伊半島の先、瀬戸内海に入っていきます。
私たちが乗る東京九州フェリーは瀬戸内海を通行するには大きい船なので、このまま太平洋通行していきます。
ちなみに、どっちも新日本海フェリーのグループ会社の船です。

青い帯はフェリーびざんです。

ばいばーい。

あっちは私が学生の頃、あれなら四国に安く行けるのでは…と思ってたんですが、貨物が中心の船なので乗る勇気がなかったという。
若いうちに乗ってみたいですね。

晴れ間も見えてきました。
そろそろ横須賀行きのはまゆうがやってくるとのこと。

きました!

大きな船体です!
最近流行りの垂直船首もめだちます。

お互いに汽笛を鳴らします。
溜め込んだ息を吐くように、ボホオオオオと太い警笛を鳴らします。

いっちゃいました。
向こうに乗ってるツイッタラーさんがバーベキューを楽しんでいたそうで、フォローしました()

なんとも心地よい天気になってきましたよ!
船といえばゆっくりですが、速度は約26ノット、時速で言えば48キロぐらいですから、江ノ電よりちょっと速いくらい。それで丸一日かけて本州の半分を縦断するんですから、優秀な高速船です。

青々した海に白い波。海の水の波は少し粘っこいような風合いがあって波はねっとりと動いていきます。

青い青い太平洋を切り裂いて船は進みます。

煙突からはわずかに白い煙が出ていますが、映画に出てくるような煙らしい煙は感じません。

ラウンジの窓からも水平線を眺めることができます。

まだ夏の日差しに大きな船体の影を映します。
上のデッキが開放されたので、行ってみます。

上のデッキからはもっと大きく煙突が見えます。

なにか飛行機飛んできました。

ランニングマシンに乗ってみる。

けど疲れたからやめる。

プラネタリウムコーナーがありました。

人をダメにするソファがずらっと並んでいます!!
上演すると、星空が表示されたり、花火、くらげ…
ぐっすり。気がついたら上演が終了していました。乗船体験記を見ているとみんなそんな感じらしい。

お昼ご飯はさっぱりとした明太うどんです。

大海原をゆく貨物船。広い海の中でポツンといるのは少し心細くなるような気もしますが、いろんな船が働いています。

何やらゴミが浮いていますね。

青々とした深い海を捉えてみます。
もっとスッキリした色なんですがねぇ。うまく色が出ないのが悔しい。
お風呂がオープンしているので風呂に行って、露天風呂から外を眺めます。
船が揺れると湯船も揺れる。面白い光景です。
ちゃんと船が揺れて水が溢れてもいいように浴槽の高さは洗い場側が低くなるようになっていて、水が溢れても回収できる溝がありました。
こうして、湯船の波を観察するのが楽しいのですが、しかし外の景色を撮影できないので、風呂に入っては出て、を繰り返していきます。不審……。

また陸地が見えてきました。

作業船でしょうか。

この泡のまとわりつく感じも海水ならではだなぁとか。

南方を眺めるとキラキラしています。

四国ならではの三角形の島々。

いろんなところで撮影してみます。

波が激しいのか、平地を見かけませんね。


これが足摺岬。
四国の端っこ、だったはず。

向こうは大分県らしい。

川崎近海汽船のRORO貨物船でしょうか。

日がよく当たるようになったのでファンネルの頭を撮ってみます。

フェリーが通過しています!

他にも貨物線と並走したり。狭い海域にはいってきたことを実感します。

小さな灯台が輝いています。
上り便からは光って見えるのでしょうか。

最後の夕食はビーフシチューです。

もうまもなく船は瀬戸内海に入ります。
残りの船旅もわずか。ほろほろのビーフを噛み締めていきます。
こう思うと、この21時間の船旅において食事というものが貴重な娯楽であるのだとわかります。海上自衛隊の話なんかで聞いたことはあったけれども、こうして体験することで改めて実感。

名門大洋フェリーです。
名門フェリーと大洋フェリーが合併した会社で、名門を名乗りますが現在では大阪と新門司を結んでいます。

夜も遅くなり、他にもいろんな船が新門司港から出港してすれ違っていきます。

あれは…阪九フェリーです。
あのマルーンの鉄道会社ではなく、新日本海フェリーの系列会社で大阪と九州からとられた社名です。
北九州空港へ着陸する飛行機も見えました。
我々が20時間以上かけてきた道のりを2時間で飛んでくるスターフライヤーの飛行機です。私たちの旅は贅沢なものでした。

新門司港のターミナルが見えてきました。

こちらが新門司港ターミナルです。

それいゆが使う可動橋の脇に、代船として日本海からやってくる「すいせん」などが使うランプも見えます。

西鉄バスが停車していますが、これが私たちを小倉駅まで連れて行ってくれるシャトルバスです。

ボーディングブリッジが連結されてターミナルへ向かいます。
渡るだけならなんともないですが、外から見ると本当に高いところなのでヒヤヒヤしてしまいますね。
次回は小倉からの様子をレポートしたいと思います。
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