おたる水族館を離れ、バスで手宮へ。
手宮は北海道の鉄道発祥の地。
道内で産出された石炭をここから船積みするための幌内鉄道が開通したのです。

 
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小樽市総合博物館手宮館です。

いまでも「小樽交通記念館」と呼んでしまいそうですが。

閉館30分前。まだ入館できるということで、滑り込み。

ここにはたくさんの保存車があります。
海沿いという立地故に塩害が大変でしょうけれども。

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プラットホームを足早に進むと、C12を先頭に列車が並んでいます。


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ED75-501です。
ED75は東北で活躍していた機関車で、
これは北海道の電化にあたって試作的に作られた機関車です。

足場があるのは、実はこの機関車にPCBという有害物質のある部品があるとかで、
撤去工事をすることになったらしいんですよね。
というか、機関車ごと懐胎すると言って騒ぎになって居た頃でした。
何やら視察をしている一行が居ますね。



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左にはキハ22、北海道のローカル線を代表する、昭和のディーゼルカーです。
綺麗に塗りなおされているように見えます。

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あちらにはDE10や、今は使われなくなった貨車たちが居ます。
向こうに行くルートがちょっと遠回りなので、今回はパスです。
操重車(クレーン車)とか、変わった車がたくさんいるので、
時間にゆとりをもってぜひ見に行ってみてください。


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あちらはキハ56系。
北海道用の急行型気動車たちです。
2エンジン車のキハ27、グリーン車のキロ26など揃っている光景はとても珍しいです。
昔はどこにでもいて、結構廃線ラッシュの時に払い下げられて道内あちこちに保管されたらしいんですが、海は塩害、山は雪の重み、やはり北海道で車両を保存するというのは厳しいようです。

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あちらはキハユニ25という荷物と郵便を運ぶ気動車です。


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キロ26です。
気動車は方運転台のものがごちゃっと連結されているのであまり編成美とかなかったんでしょうけど、これはキレイな並びですね。

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かつて鉄道ファンには存在すら伏せられていた現金輸送車のマニ50、
旧型客車などが並びます。


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気動車編成を眺めます。
どんどんスナップを撮って前に進んでいきますよ。

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DD16です。小さい機関車。

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DD13。これも昔は大宮の鉄道博物館で保存されていましたね。


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蒸気機関車アイアンホース号というのが走っていて、
その客車です。洋風な感じから和風なカラーリングへ。
ちょっと鬼滅ブームでこういう客車流行りましたよね。

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こちらがアイアンホース号。
なんと故障しているらしい。
クラファンで整備費を募ったり色々手を尽くしてはいるようですが、
なにせ骨董品の蒸気機関車。維持は大変でしょう。


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整備に使っている資材が並んでいます。


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奥にはアメリカ風の貨車たちの姿も。

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キ600。むかしのロータリー除雪車です。


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後ろはこんな感じ。
実際には炭水車が連結されていて、蒸気機関で羽根車が動きます。

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キ600は貨車と言う扱い。
青函船舶鉄道管理局所属で、
長万部駅常備となっていました。



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隣にはマックレー車。

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後ろというかこちらが前ですかね?線路の両脇にある雪を集めてロータリー車に雪を渡す車です。





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窓の外には給水塔らしきものがあります。





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レンガの車庫はこれまた貴重な文化財。


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マックレー車が塗装整備を受けていました。




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北海道で生産された機関車、大勝号。



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キャブも見ることができます。
ちいさいですが広々してます。おしゃれ。



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キャブのほっそりした感じも黎明期のSLの優美さですね。




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こちらはキハ03。
北海道の閑散線区に導入された、国鉄版レールバス。
しかし結構横幅広いですよね。あまりバス感がない。
ブレーキ管も自動ブレーキが繋がれていそうな雰囲気。


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車内に入れます。なんというか硬そうな椅子!



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こちらが運転台、レバーがかなり左寄りです。



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ドア脇にあるのは車掌スペース。
車掌はこのドアを開け閉めして業務をしていたようです。こう見るとツーマンバスと同じ業務構造を持ち込む思想といえばわからなくもないですね。
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車庫から顔を出す側はもう狭くて身動きが取れない感じです。
このレールバス、ラッシュ時には使えず、結局普及することなく淘汰されたために失敗先扱いされていることが多く、よく1両残してくれたものだと思います。



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キハ03がいる車庫です。

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顔を覗かせています。ギチギチです。

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こちらはキ100。

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昔のラッセル車です。
今でも弘南鉄道とかでは現役だとか。

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DD14です。


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ロータリー除雪機と機関車の結合部分。
夏季はこれを取り外して普通の機関車になるんですよね。


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こっちはDD15。DD13の除雪車バージョン。

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資料室です。
ミニSLが展示されています。
苗穂工場など、かつてはあちこちで実習用に小型の蒸気機関車を作っていたようなんですよね。



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こういうの好きなんですよね、教材としての役割を終えてこう展示物になってるミニチュアってのは、最初から子供向けに作られた展示とは説得力が違うんですよ。



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遠景。


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しづか号とも久々に。


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改札の雰囲気がクラシカルなんですけど、こちらから出入りするチャンスがなかなかないんですよね。

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科学コーナーがあるんですが、まぁ博物館の博物館というテイスト。

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んーーーこれは、これはちょっとなぁ……。


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キマロキについての解説がしっかりあるのは北海道の博物館ならでは。

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馬車鉄道用の設計図がありました。
登別温泉軌道という路線で、尺貫法ですが軌間は1067mmです。
あとで聞いた話ですが、函館の馬車鉄道だけ2頭立て馬車を使っていたから1372mmになって、他はナローになったんだとか。


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鉄道建設の流れを示す模型ジオラマです。

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結構広大で、こういうのもバブリーな博物館ならではという感覚。


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石置き屋根の家です。
瓦が買えない層はこういう屋根を使っていました。
石を並べて再現されています!


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見事な模型です。


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こちらはかつて威容を誇った小樽石炭桟橋の模型です。
釧路の太平洋石炭販売輸送でも同じような構造の橋が使われていたのは記憶に新しいですね。


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かわいいタグボート。

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貨物線も立派なものです。



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私鉄を模型で紹介しているコーナー。

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どれも廃線になっています。

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森林鉄道は木曽森林鉄道のような機関車ですが、北海道にもこのような機関車がいたのでしょうか。

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寿都鉄道、ニセコバスが長万部からバスを出していましたが、虫の息という感じ。

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簡易軌道まで盛り込んでいます。

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こちらは気動車です。
モータリゼーション前の北海道の開拓に欠かせない存在であった簡易軌道、かなり力が入っています。


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あまり時間がないので、しづかを少し見て帰ります。



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後ろの客車、開拓使号の仲間です。
こちら落ち着いたデザインをしていますが。


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キハ82です。
隣には解体待ちのED76がいました。

そんな感じで、園内を走り抜けてバスに飛び乗りました。
次の目的地は小樽築港の山の方……。