
福井駅前で迎える朝です。

ホテルの窓から電車が見えました。

朝食。お子様メニューですね()
恐竜博物館にいきます。
えちぜん鉄道の恐竜列車で!

旅行を計画した時、もうチケットは売り切れていて一度諦めたのですが、
直前に見たらキャンセルが出てまして。予約成功しました。
恐竜博物館のチケットを購入してしまっていましたが、予約は当日もキャンセル料かからないのでキャンセルします。
このチケットのよいところは、恐竜列車を含む恐竜博物館への交通手段全てのフリーパスがついていること。三国芦原線も乗り放題なので、そのまま芦原温泉まだ行くことができます。
まぁ、宿の値段がお盆ということもあって目玉飛び出る価格で…今回は諦めたのですが。

福井駅は有人改札で、カチカチと鋏の音が響きます。

カイリュートレインのポスターがありました。

待合室にも恐竜の絵が描いてあります。

旧京福電鉄時代から活躍する唯一の自社発注車、MC5001形が寝ています。

その手前はMC6001形。
えちぜん鉄道への移管にあたり愛知環状鉄道の100形シリーズを購入しています。

いよいよ、

到着しました。
入線シーンは、前の人にスマホを出されて撃沈。

カイリュートレインが向かいに来て、駅は盛り上がっていました。
車内に入ると、

なんと!驚きの車内。
アンモナイトだらけ

もともと3ドアだった中間ドアをふさいでそこにロングシートが鎮座しているではありませんか

背もたれには化石採掘アイテム。

恐竜の化石っぽいオブジェが鎮座する、福井側運転台。

フクイラプトルが連結部側に居ます。

いちおう、車いす・ベビーカースペースもあります。

勝山方の車両は森です。

先頭にはティラノサウルスのでかい口!!

勝山側の連結部にはトリケラトプス。

うなじをご覧あれ(謎需要)

ドアは開いていますが、チェーンで仕切っています。

異様な光景です。
これが新車なんですよ??

三葉虫などの化石もあります。
かつて戸袋だったところですね。

床にも足跡があったりします。

MC8000形と名付けられているそうです。

改造を手掛けたのは阪神車両メンテナンス。
関西圏の私鉄車両のリニューアルを数多く手掛けている、リフォームの匠です。

車内には随所にモニターが。

アテンダントのミクとカツヤ。
三国芦原線と勝山永平寺線に因む名前ですね。

電車のドアも大きな窓のものに交換されているようですが、フィルムで塞がれて、大木のような雰囲気になっています。

空も間接照明とものすごくこだわっているのです。
なのに1日1往復しか走らない。すごい話……。

こちら運転台。
T型ワンハンドルマスコンです。
ていうか草が茂っていて全然近づけません。
というか、前面展望に興味ある子供とかいないんですよね。みんな恐竜。
鉄オタな私からしたら異様な空気。
大人の電車マニアの方が落ち着きがない……。

クラシカルな駅舎もあります。
なんというか、旧京福電鉄て京都電燈から分社化された鉄道事業者なんですが、こういう物持ちがいいイメージが…。屋根も古レールだし。

九頭竜川に沿って広がる田園地帯。
まさに米どころという感じ。

山々に囲まれ、青い空に白い雲、
煌めく川に並ぶ釣り人。
存在しない夏休みの記憶が作られていきます。
ここでピクルスタイム。




旅するだいごろう、きいちろう、ももこの3匹。
都会を抜け出して夏の思い出づくり。
車内のモニターでは恐竜博士になるためのクイズとして、恐竜博物館の予習問題を出しています。
福井県でみたかった恐竜はどれ?とか、肉食恐竜の歯の化石はどっち?とか、幅広く基本的な問題を出してきます。
福井駅から勝山駅への道のりは1時間。
お子様がこの移動時間、じっとしているのは結構大変。でもこの電車はひたすらクイズを出して子供を飽きさせません。

無事にきょうりゅう博士の称号を獲得しました。

今度から工学学士(東京XX大学)・きょうりゅう博士(えちぜん鉄道)と名乗るようにしましょう。

アテンダントから、乗車記念ノベルティの配布があります。
ガチャガチャは恐竜フィギュアで、この電車で一緒に旅をしているフクイラプトルが確定でもらえます。
カードは恐竜列車のオリジナルキラカードです。
えちぜん鉄道には日中時間帯、旅客をサポートするアテンダントが乗務しています。
ドア操作などの運転取扱はしないワンマン運転で、乗降介助や旅客案内が主な仕事です。
この列車のアテンダントはちょっとサファリっぽいいでたちです。
インスタあるので貼っておきますね!

勝山駅に近づいてきました。

こういう立派な橋にときめいてしまいます。

ミクとカツヤともお別れです。

いやー、すごい電車でした。

外装にもたくさんの恐竜が描かれてます。

ほんとうにあの静岡鉄道の電車なのか…という奇抜なスタイル。
もともとえちぜん鉄道は直流600Vの私鉄。
旧国鉄や3セクの1500V電源で走る電車を改造した車両たちと違い、静鉄の電車は最初から600Vで走ります。オールステンレスで使いやすい。
新幹線開業にあたって、毎朝恐竜モニュメントを普通の電車に運び込むスタイルの恐竜列車では手がかかるということで、恐竜博物館に行く恐竜列車の専用車が必要になったそう。観光電車を新造するより安上がりだったということのようですが、でもしっかり気合いを入れて改造したのは福井県の意気込みでしょうか。満足度の高い世界がありました。

ここからは恐竜バスで移動です。
博物館へはバス移動なんですが、このバス、恐竜列車の乗客専用の直行バスです!
なんか、サファリバスのように窓がありません!
初めて見ました。もともと何のために作った車なんでしょうね?

ホワイトサウルスというモニュメントの脇を通過します。

つきました。
これが恐竜列車のすごいところ。行きの時刻表を一切気にせず、恐竜博物館に送り届けてくれる。でもバスツアーよりは柔軟。これぞMobility as aServiceとかいうやつではありませんか?

すぐに折り返していきます。

首長竜のモニュメントがあります。

では、まいりましょう!

いましたね?恐竜博士…
入館したらまずはレストラン…と思いましたが、
いや、あの、長蛇の列。
とりあえずグッズを買います。
トミカとかおやつとか。
こういうのは帰りに買うともう時間がないですから。

エスカレーターを降りていきます。

恐竜の背骨のような作りをしています。

エスカレーターの下は太古。
化石が並びます。

そして出迎えるのが巨大なティラノサウルス。

よく吠えるロボットです。
背後にあるのは巨大なジオラマ。

首長な恐竜が木の葉をたべるようす。

ラプトルもいます。
口を動かして威嚇していました。

ここは恐竜の種類を分類してそれぞれの骨格を並べています。

ティラノサウルスのような肉食恐竜。

尻尾をあげて、バランスをとりながら歩いている解釈で骨格が組まれています。
これが標本を作った時期の学説によって異なっていることもあるようです。

ステゴザウルスです。

横倒しになって死んだ恐竜の化石の模型。

死んだ時の様子が再現されています。

こちらは福井で見つかったフクイラプトルの骨格標本です。

上の階に登ると、標本たちを見渡せます。

上の階には魚類からの進化の歴史が。

海から陸に上がる生物の様子が年代を追ってジオラマで再現されています。

翼竜の展示。これしか骨がないのによく滑空できたなと思います。

そして恐竜が絶滅し、大型化した哺乳類の時代がやってくる、という一連の歴史を描いています。
見応えのある展示でしたが、これできちんと予習するともっと楽しいのでしょうね。
NHKの「こども科学電話相談」では、恐竜博士なキッズたちが大学の先生相手に知恵比べをしていますが、まさにそういう子供にとっては天国なのでしょう。

んんんん?
並びすぎていてパス。食べないのに座って休んでる人が多い印象というか、博物館全体的に座って休める空間がないです。親御さんは覚悟していってください。

立派なティラノサウルスのモニュメント。ライトアップできるようにもなっているみたいですね。

日陰があったので休みます。

キッチンカーも来ていました。

シャカシャカポテトと

フライドチキン。
塩分補給です。
おにぎりとか炭水化物は売り切れていました。
でも持っていくにはこの気温はちょっとね。
空腹が我慢できないとしたら、お煎餅を持っていくのは策かもしれません。

キッズの遊び場も恐竜テイスト。
頭蓋骨などが再現されています。

なんのキャラクター?
勝山のチャマリンとチャマゴンというそうで。
博物館の屋上にも登ってみます。

発掘現場がありました!

そして恐竜博士。ここにも。

ここにも。
こちらはちょっと大人みがありますね。

ピクルスたちも発掘調査。

別館を覗いてみると、
恐竜たちのモニュメント。
特別展は時間の関係で割愛しました。

恐竜の台座は光っています。
エスカレーターで下の階に降りながら眺めます。

なんというか、太陽の塔の中身を感じます。。

バックヤードの窓があって収蔵品の一部が見える位置に置いてあるのも特徴です。

エスカレーターでホントにチラチラとしか見えないのですが。

再現像もたくさん持っているのですね。

ラプトルでしょうか。廊下に面して並んでいます。
ちょっとビビります。

壁面に角度によって柄が変わる絵がありました。

骨になったり

肉がついたり。
こういうの見ると、ウロウロしちゃいますw

骨格から恐竜の特徴を推定するコーナーです。

ティラノサウルスの頭の模型に近寄ることができます。

筋肉は化石に残らないので骨から推定していくというもの。

口の形が年齢によって変わっていくというもの。
なんとなく馬の口に近い気がしますね。

恐竜の頭蓋骨は開口部が多いのが特徴なんだとか。なるほどー!

コロナ対策のやつ。

トイレの清掃もラプトルが。

人感センサーも恐竜が説明しています。微笑ましいですね。

かえりのバス代も恐竜列車のチケットを見せればOK。並ぶので本数の多い時間帯を選ぶのが良いと思います。

バス停の看板も素敵ですよね。

恐竜モニュメントに見送られながら、勝山駅へ。

ホワイトサウルス!

交差点の花壇にいる恐竜。

そして勝山駅にも恐竜がいます。
往路では見えないところにいます。

勝山駅前の郵便局に行きます。
ポストの上に恐竜がいました。

風景印も、恐竜です。
集めて回っているんですか?と聞かれ、開いてれば…と答えました。平日旅行に来ることがなかなかないものですから貴重な機会です。
親切に対応いただきました。

九頭龍川の歩道にはピコリーノの姿。

さっきの勝山の恐竜キャラがいます。
チャマゴン、チャマリンっていうんですね。

ポケモンのマンホールふたもドラゴンタイプです。

こちらは恐竜。

モノクロバージョン。

道路看板は福井県のもの?

雄大な九頭竜川の景色です。

橋の袂にいるフクイラプトル。

福井駅前にいるラプトルに比べると、肉が薄いように感じます。

足元から広角で撮ると迫力がありますね。

勝山駅に戻ってきました。

その昔、繊維の輸送に使われた電気機関車、「テキ6」が保存されています。
このテキ6、京福電気鉄道の前身、京都電燈という電力会社の一部門だった越前電気鉄道の時代に作られた車両で、かなり古いものです。
ほんとうに京福電鉄は車番の付番法則がむちゃくちゃだと感じます……。

チラと車内を覗くと立派なコントローラーが。

金網に囲まれているものはなんでしょう。主抵抗器でも収まっているのでしょうか。

後ろにはト68と書かれた貨車が連結されています。

自動連結器に、自動空気ブレーキの管。

すこし架線が伸びています。
実は本線とは切り離されたわずかな区間ですが自走可能なようになっているのです。
その昔は動態保存されていて公開運転もやっていたようですが、今はどうなんでしょう。

勝山駅の駅舎は重要文化財に指定された立派な駅舎です。


ホームにはアンモくんという絵が描かれています。

列車から駅舎への道もまた恐竜の足跡なのです。

MC6000系、愛知環状鉄道からやってきた電車です。
もともと1両編成の車と、運転台を切り継いだ車があるようです。

運転台は半室に改造されています。

結構いいシートですよね。

MC5000系を眺めることができました。
走っているところに出会いたかったぜ……。

ホテルへ向かいますが、
福井鉄道は30分間隔。
インターアーバンとしてほんとに大丈夫なのか?というつくり。

フクラムが走っていきました。
ではでは、夕飯にしましょう。

フラフラと検索していたら見つけたお店へ。

越前そばとソースカツ丼です!

2階はお座敷らしいですが、
ご覧ください水が流れていますよ!
鯉は置物でした。

ホテルは福井城のすぐそばです。

今日のホテルは城下のホテルフジタ。
フジタといえば、そう、あの箱根山戦争、小涌園ユネッサン下田海中水族館でお馴染み、藤田観光グループのホテルです。
見た目からして高度成長期の臭いがムンムンしますね。

一階は商店街……だったなにかです。

ブライダルコーナーとかもありましたが、昔は何があったんでしょうね。
ホテルニューアカオのショッピングモールとかを思い出しました。

共用部のトイレに灰皿の痕跡を発見。
これは古い建物の特徴ですね。

ホテルのエレベーターは本当にホテルにしか使わないボタン配置。

米原で買ったお菓子を食べます。
客室の鍵はパンチ穴されたものをベッドの枕元に差し込むスタイル。平成のシルバーが流行った頃を感じます。自分の親世代が買ったオーディオ機器ってみんなこんなデザインですよね。

客室です。

おや、気になる建物がありますね。
裁判所らしいです。

近づいてみましたが、
色々やってるうちにもう暗かったです……。
ビジホはお湯を沸かすのがとても大変なので、近くのアパスパでお風呂に入りました。
でっかい風呂は全てを解決する!
そしてあっという間に寝たのでした。
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