湘南よみもの市が無事に終了しました。






ぶっちゃけ不安しかなかったんですけど、
蓋を開けたら意外にも盛況で、
のべ110名もの方にお越しいただきました。
ありがとうございました。


サークルを立ち上げて3年、
都内で神奈川本を頒布しようにも、なかなか通行人や肩の琴線には触れにくく、わざわざお越しいただく方と、通販が中心だった同人活動が続きました。
もちろん、サークルスペースに足を運んでくださった皆様には感謝しております。

ただ今回は本当に思い付きで始めた手作りの即売会でありながら、
近所の同好の士が現れる、大きく世界が開けたような、そんな感じの即売会だったと思っています。


開催にあたって気をつけたことをいくつかメモっておきます。
きうじはこんなイベントを立ち上げておきながら、同人活動歴は3年、作った本は20冊と経験値の低い人間です。
そこで、賛同して集まってくれたサークルさんの経験豊富な諸先輩から意見を募りながら即売会のイメージを固めていきました。

最初に掲げたコンセプトというか、即売会のターゲットは「本を読んでみたいがコミケ行ったことないからなぁ」という交通趣味者でした。
これを意識して色々と計画を練った感じで、サークルさんとのQandAを通して「コスプレは可能か」とか「お絵かきボードつくらないの?」とか、決めていきました。


やりたいこととして、同人誌即売会の雰囲気を体感してもらいつつ、同人誌即売会ゆえの垣根を取っ払うことを考えました。

まず、カタログを無料配布し、入場料をカンパ制にしました。
同人誌即売会では「カタログ」を買うことで入場料の代替としていることがあります。これは会場代をみんなで負担しようという考えなんですが、
でも一般人からしたら「エッ、入るだけで金とるの?」って思うじゃないですか、だから無料にしました。
無料でもカタログを作るというのは、サークルさんからのアイデアで、要は入場者をカウントする役目があって、来場者情報の統計上重要だという観点でのコメントでした。
たしかにその通りで、毎時出た数を数えればピーク時間とかわかりました。数字って大事ですね。

カンパ箱も、最初は赤字プロジェクトのつもりで身銭をきった企画でしたが、幹事が負担するのは違うよ、置いた方がいいよ。といろいろご意見いただいて置いた物です。
実は会場代を自腹切ってたので超赤字だったので、お釣りの小銭だけだも入れてもらえないかなぁと、小銭を入れたくなる貯金箱を抜擢して置いておきました。小銭を入れると音がするので、みなさんがご支援くださったのは会場に届いてます。ありがとうございました。そして同人に理解のある方がおそらく相場を読んで入れてくださったのでしょう。
カンパとサークル出店料で会場代をトントンにできました。ありがとうございました。



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出展者証
うちの売り子勝田がアートに力を入れていたのでお願いしました。
関西でやってる国家的見本市でスタッフ名札を見てパクりました。名前をマジックで書くスペース、名刺サイズの55×91の枠になってて、サークル名刺を持ってればそのまま貼れるようになってるんですよ。

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うちのサークルです。
変な本ばかりと言われますが、そのせいもあって、どこに配置しても中途半端なサークルになってしまいまして。


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江の島の電車コーナーは、会場奥に配置。
近所のお知り合いが多いので、滞留を避ける狙いで壁サー扱いです。写真はサ主が撮影した増補版を兼ねた展示です。
板はきうじの私物を勝手に陳列しました。


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南速急行電鉄さんのブースでは、Nゲージが走ります。
きうじは工場にいた人間なので、コンセントを通路に這わせるのはNGなタイプ。
このビル、柱に必ずコンセントがあるんですよ。なのでこの一角を模型ゾーンにして自由にやってもらいました。小規模ならではの取り組みだと思います。


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横浜交通研究所さんのハマチカホーム1972を設置。青線さん、ライト点灯化も走行化もしておきながら線路がご自宅にないそうで、今回が初走行だとか。きうじ的にすごくアツい展示だなと思いました。





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真ん中には読書コーナーを設置。
おもバザの見本誌コーナーのパクリですけどね…。
違うのは「座って本を読める」ところ。
即売会のサークルスペースは戦場。目の前に立つ時間は短くするという暗黙のルールがあります。
でもここはもっとゆるくやるイベント。
お客さんいなかったら、古書店のレジ係みたいに座って読書なり談話なりするスペースがあればいいんじゃないかと思ったんです。
これ、当たりましたね。買わなくてもいい読書スペースは



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怪しいイスが一つ置いてあって、座り心地を確かめる人達も。
「この椅子のもう片割れ、持ってるんです」という衝撃のコメントも来場者から聞きました。

椅子コーナー、サークルスペースの前と違って「買わないといけないような気分」にならないので、
気楽に他のサークルさんの本も立ち読みできると好評でした。
シャワー効果といういい方は失礼かもしれませんが、お目当てのサークルさんを見に来たついでに、
新しくノーマークなサークルと出会ってしまう…やっぱそういう醍醐味を味わってほしいじゃないですか。

ただ、黙々と読むとシーンとして落ち着かないからBGMが欲しいという意見もありました。

なんかフリー音源とか買って再生しましょうかね…?




こちらは壁沿い。


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これもサークルさんからご提案をいただき、まるっとお任せしてやってもらった「どこから来ましたか」白地図。
来場者の8割ほどが貼ってくれました。
江ノ電サークルがほぼ藤沢近隣な感じですが、周囲に目を向けると小田急、田園都市線、根岸線ユーザーあたりの点が多め?
京急と平塚あたりの県西部からの吸引力が弱かった。ぎゃくに、サークルさんのナワバリ地域からは結構人が来てました。
小田原、横須賀あたりの作家さん、お待ちしております!
なんと、大阪万博旅行の帰りに立ち寄ってくださった方もいました。お昼に新大阪を出たとのことで、19時まで開場しててよかったです。

神奈川、東京、全国、という3つでやりました。町田の方は東京のシートにシールを貼ったんですね…なるほど…。

町田市のサークルさん!
神奈川県を盛り上げませんか?
出店のご相談お待ちしております!!


いっぽう、お絵かきコーナー用にと用意したホワイトボード。
お絵かきコーナーという掲示をしなかったので、誰も絵を描かないのである…!ということで全く使われずに終わってしまいました。次はお絵かきコーナー担当者をアサインして対応したいところです。


最後に反省会をしたところ、いろんなコメントを頂きました。

「地元民なので、地元あるあるを共感してもらえた」
「コミケに行ったことがあるか聞いたら『ない』とか『今はいけない事情がある』とか言った人が既刊を根こそぎ買ってくれた」
「東京の大型即売会より既刊が出るのが特徴的だった」
「長時間だったが、疲れを感じにくかった」
などなど、いろいろと勉強になるコメントを頂きました。


こちらは当日のツイートのまとめ。




以下はしーさいどさんのレポート。
私より客観的なレポートがあります。





今後の展望について、反省会や打ち上げでお話を聞きまして。


Q 次いつやるの?
A 冬コミ合わせでやりたいけれど、スケジュールを検討中。

Q もっと大きくするんですか?
A できればちんまりやりたい。穏やかにやりたいから。

幹事としてサークルを集めると、やっぱりそれなりに責任を感じるんですよ。
まぁそれは、「同人誌は売れない」って分かってて、最初はそうだったんですけど、
うちの売り子(元接客販売業、サークル経験ゼロ)が「こんだけ金かけてイベントやって売れなかったらどうするんだ」ってさんざん煽るんで、だんだん不安になって来ちゃったんですよね。
なので今回はうまくいったと安堵しつつ、次うまく行くかはちょっとよくわからないな、というのが個人的感想です。
そうはいっても結局冬の新刊を東京にもってってもさばけないのは明白なので、
半分心折れつつ、半分必要性にかられつつ、冬も粛々と開催するのかなと思ってます。
ある程度経験豊富なサークル経験者の方からご意見を募りながら開催したいと思っております。

なので、うーん、次回はちょっと、気軽めに考えておいてください。

あと、アンケートとかで色々コメント欲しいです。いい所をほめてくださるのはありがたいのですが、たぶん至らないところもたくさんあったはずで、そういった同人活動の先輩目線のコメントもぜひ欲しい所だったりします。



とりあえず、打ち上げで食べた寿司がでっかくて満足だった!
ということでまずは冬向けの執筆がんばります!!