江ノ電運用 のツイートをする時、文面を作成してくれるツールがあります。
江ノ電の運用情報公開に協力する上では、
正確な情報を上げるのが一番重要なのですが、
こう自宅でぐうたら在宅勤務の私には、沿線に行って運用を報告するモチベなどないのです。
そこで、きうじはツールそのものの改修をすることで江ノ電運用報告に貢献することとしました。
もともとフロントエンド未経験のきうじ。
仕事でちょっとだけやったり、自分のwebサイトを作ったりして勉強。
さらに生成AIブームも後押しし、ある程度設計してプロンプトエンジニアリングを頑張れば、コードは書いてくれます。こんなんで色々勉強しながら本番実装という感じで進めることにしたのです。
きうじが関わった開発項目とその裏側について、いくつか紹介しましょう。
実は、江ノ電運用報告文面作成ツール(通称: 文作ツール)のソースコードはGithubに公開されています。ていうか、しました。
今回、このツールをメンテするにあたって、きうじはJSの専門家ではないので、もっとJSに親しみにある人に弄ってもらえるようにツールをGitで公開し、誰でもPRを出してレビューできるようにしようと、つじたかさんの了承を得てリポジトリの公開に踏み切りました。
(※もっとも、つじたかさん的にはツールは消費者である投稿者主導ツールなので、勝手に好きなようにやっても良いという話は聞いているのですが。でも日頃の運用報告エゴサーチの邪魔するようなツールはダメですよ)
なので、きうじのコミットはここを見ることで辿ることができるようになってます。
今後はつじたかさんのレアリティ修正も自動的にプッシュしたりするような機能追加をしたいところです。
外部ファイル化しないのかって? 世の中がどう考えようと1枚っぺらで全て解決するのがクライアントの設計思想なもんで。
ではでは、9月20日版で追加した新機能を紹介しましょう。
・訂正投稿機能
ツールを使用するメリットの一つに、ツイートの文面パターンを固定できる点があげられます。
たとえば、305を305号と書く人もいれば305-355と書く人も、305Fと書く人もいるわけです。こういった表記揺れは、コンピュータで機械的にデータを解析するときのノイズになります。ツールを使って書いてもらえればこうした表記のノイズを減らすことができるのです。
しかし、ツールが使いにくいとき、これはうまく使えません。
この条件が2つあります。
ひとつは車両交換の時。
もう一つは投稿を訂正する時です。

訂正ボタンを設置して、これを押すと訂正という投稿を出せるようにしました。
これで、訂正の文字列を機械的に判別しやすくします。
車両交換は仕様を色々考えたんですが、きうじの技量からすると実装が難しいのもあって困ってます。
・併結エラーチェック
近年、電車の安全性を向上する取り組みが行われています。

この安全性向上対策工事施工済編成は、従来編成との連結ができません。
物理的に連結は可能なのですが、たとえばドアスイッチなど連動していない部品があるようなのです。
ところが最近、公式の位置情報ツールの不具合や車両交換の合間にこうした編成同士が並ぶことがあり、この情報をツールで報告してしまう方がいて検索上のノイズになっているという課題がありました。
その対策として、入力した編成の相手編成を調べて、その編成が電気的に連結不可能だったときに、誤情報を投稿していないか注意を促すものです。

このほかに、江ノ島駅留置線の工事に伴う留置線構造の改良をうけて江ノ島留置線3番を撤去したりと、ちまちま改造をしています。
そのほか、結局使ってないけど考えていたこんな新機能みたいなのも紹介しましょう。
・ホーム画面登録機能
私はiPhoneのタブを無数に開いてしまうタイプの人間なので、公式の位置情報ページと運用報告ページを見ているうちにタブが行方不明になってしまいます。
これを防ぐのが、webページをなんとなくスマホアプリっぽく見せる機能。
ホーム画面に登録すると、スマホアプリのように表示できるんです。

ページをひらくと、下のツールバーが表示されず、全画面が使えます。

そしてアプリ風にするもう一つの特徴が、
このようにWEBページながらSafariとは別のウィンドウで立ち上がってくれるのです!さがしやすい!!

実はこれ、きうじのホームページで実証実験的にホスティングしてます!
本当にテスト用のものなので、つじたかさんの公式ページから更新の追従が遅れたり、予告なく削除したりするかもしれない点はご留意いただきたいですが、気になる人は触ってみてください。
あと、使い心地の感想教えて!
・ローカルストレージ対応したい
運用入力して、しばらくしたら入力が消えちゃうじゃないですか。あれを保持するようにしたい。
…けど、それをやると今のフォームの作りだとかなり難しいので、二の足を踏んでいます。
・他の鉄道会社バージョンも作りたい
箱根のアレとか作ってみたい。
実は考えてたんですけど、難しい……。
まぁ、必要な人に合わせて作るものがシステムなので「作りたい」が動機になったプロダクトというのはまぁロクなもんがないのも事実なので、いちユーザーとして機能を触りながらアプデをしていきたいな、と思いました。
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