嵐電を離れ、JR太秦駅からギッチギチの嵯峨野線に乗り、梅小路公園へ。

早速市電がお出迎え。

車内は案内所になっています。
前回は鉄道博物館に寄りましたが、今回は誌面を見て回ろうと。
車内広告が残っているのがいいですね。


台車です。
2000形はこの2001が残された他に、残り5両が伊予鉄道に譲渡されて活躍しています。
この車の特徴は連結運転にありました。
嵐電を参考に、間接非自動制御に、非常管つき直通空気ブレーキを装備。トムリンソン式連結器で連結する仕組みになっていました。
」
その連結器が、京都市電廃止後は嵐電で引き続き使用されているわけです。
さて、梅小路公園といえば、N電の動態保存で有名なところです。
やはり原始的な電車には乗ってみなくてはなりません。

ダブルルーフが生きている電車というのは初めて見た気がします。

なんと。タンコロと同じデッカーの制御器です。


手ブレーキが付いています。回すとブレーキシューを鎖で引張り、制動力にします。
手を離すとカチカチと音を立てながら巻き戻ります。

これはユニークな電車ですね。
120年前の江ノ島にもこんな電車が走っていたのです。

ゆっくりですが、こんな電車が今も見れることは素晴らしい。

京都タワーとともに。
線路の幅はN電の名の通り、Narrowで1067mmです。


よくみると、DICK KERR & Co.LTD LONDON と書いてあります。
本当の輸入品のデッカーです。(江ノ電のものは東洋電機製造のライセンス品)

つり革は文字通りの革。

チンチンというやつがついています。
遮断機はこのようにつけるんですね。
手前についているのが自動遮断器。要するにブレーカーで、制御器の電流が大きくなりすぎると落ちます。
奥についているのは何でしょうね。別のスイッチです。

ブリル21台車ですが、真ん中はシンプルです。
これ、函館ハイカラ号とかになると、ここにコンプレッサーが乗っかるのでごちゃっとしています。
本当に電車を動かすことに専念したつくりをしています。
真ん中の横長の板が台車枠で、真ん中のバネはモーターを吊り掛けているバネです。
台車枠の下に一本細い棒がありますが、これは制動装置の棒です。前の運転席からブレーキが引っ張られると、テコでこれが引かれて後ろの車輪にもブレーキがかかるという仕組み。

こちらが手ブレーキのチェーンと、その先のブレーキテコ。
内部の作りがちょっと暗くて見づらいですが。
こういうのは曇りの日の方が見やすいですね。
ここを空制が付いた車はブレーキシリンダーに置き換えているのです。

公園内にはもう一両車両が保存されています。
こちらは標準軌の電車です。

こちらの制御器はゼネラルエレクトロニクスです。
特許の番号がやたらと書かれています。

車内です。
しっかり木造車という感じです。

車内銘板です。おそらく右文字で
東京
天野工場
と書いてあるのだと思います。
天野工場は向島、東武線鐘ヶ淵あたりの隅田川沿いにあった鉄道車両工場で、
日本車輌東京支店として、1934年に蕨に移転するまで操業していました。
実は江ノ電の1号車の車体もここで生まれています。まさに兄弟車両というわけです。
銘板から飛び出しているのはチンチンベルの紐です。つり革を吊っているポールの中を通っています。
車掌がこの紐を引くと、運転席のベルが鳴る仕組み。

こんな風につながっているのです。

室内灯のスイッチがあるのが分かります。小糸製作所製。
600Vを直接引いてますから、直列で100V電球を6個、とかやるわけです。
おそらくは動態車のスイッチもこのように室内灯のスイッチである可能性は高いです。
もう一つは銘板が汚れていて分かりません。メーカーは大阪大光電機と書いてあります。
予備灯(豫備灯)、ですかね?
こんなに2軸電車が見れるとは喜ばしい。
他の車両も見てみたいと思います。

935号。京都水族館側で案内所になっている電車。


半鋼製電車の趣。

蛍光灯が真ん中でカバーされているのがモダンですね。

制御器は三菱KR-8。デッカーのコピーです。

ちかくの陸橋です。
車両しか通れないのでそのまま近寄れないのですが、
新幹線からも見えるので気になっていました。
かつてここを市電が走っていたのです。その架線柱が今も残っているという。

JR嵯峨野線が走っていきます。

梅が咲く時期です。

C56160が、スチーム号でやってきました。
C622だったら入館したかな。
こんなの毎日見てたら子供の頃から歪んでしまいます。
おそろしい公園です。

505号。カフェとして利用されています。

バンパーの後ろに大きなバネがあります。

バンパーが押されると、チェーンが緩んで救助網が拾ってくれる仕組みなのでしょうか。

方向幕手ぬぐいなどユニークなグッズが売られています。

車内はカフェとして半室が客室、半室が厨房になっています。
やはり人の目がある分落ち着いた空間です。
半鋼製電車の雰囲気は残っています。
交通局の財政難の中、公園の遊具として何とか生きる道を見出した電車たち。
ここはしっかり……お腹が空いたので……。

東洋電機のデッカーシステムです。


車体は田中鉄工所とありますが、こちらは田中車両→現在の近畿車両のことらしい。
江ノ電で言うと、301-351が王子電気200形として田中車輛製の電車です。


モーターの点検蓋。大きいです。

鎧戸は一部閉めた状態になっていました。ここにスマホを立てかけて落とすと回収不可能です、という注意書きに時代を感じます。

イートインスペースの入り口ドアのところ。

続きます。
1607号。
1600形ということで、
600形をワンマン改造した車です。
休憩所とのことですが若干遊具という扱いをされています。

いざ、乗ってみます。

古い電車ですが新しげな雰囲気。

ミラーがたくさんついていたりするあたりでしょうか。

KR8です。

足元も結構改造されています。

ブレーキの周りにドアスイッチなどが並んでいたようですが、
部品が欠落しています。

890号。

ツーマン車です。

KR8です。

運転台はツーマンなのでシンプル。運転に徹するスタイル。

これは何のスイッチでしょう。

600形に近い内装ですね。

モケットは寒色系。

変わった車輪ですね。
台車も個人的にはあまり見ない形というか。

トロリーキャッチャー。

1607はストライカーを装備しています。

ストライカーとは、この手前の部品に人が接触して巻き込まれると、奥の救助網がテコで線路の高さまで降りてきて人を救い上げる安全装置です。
京都の実例はあまり知らないのですが、神戸市電では前者に取り付ける徹底ぶりでした。
大阪市電から購入した未装備の車両で巻き込み事故を起こしてしまうということもあったようですが。


703号。
売店になっています。
もう商品がギチギチに陳列されていて中は良く見えません。
日立製の制御器が見得て、見てみたかったなぁと思いつつ。

ドアの構造とかも、すごく気になりませんかこの電車。

足回りです。
この辺り全然詳しくないというか。勉強しないと全然わからんですね。
路面電車ってもっと古典的な台車履いて走ってるイメージなんですけど。

700形はチェーンと救助網がついていて、バンパーのバネとは連動していない様子。

改めて2001に日が当たっていたので。

ようやく見れました。
関西電力の京都支社。
かつての嵐電・叡電・えちぜん鉄道を抱えた京都電燈の本社ビルです。
近くで撮るつもりが色々あって忘れました。

京都中央郵便局。
こういう質素な郵政建築も、大阪や東京がKITTEに立て替えられ、ここが最後でしょうか。

平安遷都1200年記念ポスト。
時間の流れが違います。

ここから近鉄に乗って移動。

丹波橋という駅の近くに市電が置いてあるというので行ってみました。

いちおう休日ですが、学校施設なのでササッと眺めて撤収。

なんだか取り壊されてしまうそうで。
でも架線も貼ってあってすごく状態良いように見えてしまいます。
大切にしていたんでしょう。

最近、架線柱の話題がよく出るので。近鉄の柱。

帰りはまた嵐電に戻ります。京阪電車で。

えれさいとをもっと見ておけばよかった。
いつのまにか祇園四条にもホームドアが整備されていました。

この界隈が本当に好きです。伝統とモダンの混じるというか。

菊水また行きたいなぁ。

ウワサのド根性ビルを見ます。
ここから阪急で西院に向かいます。
どの路線も微妙につながって居なくて、市電ありきのインフラがごっそり空白になってしまっているのを未だに感じるところです。
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