この日は夕方から買い物に出かけました。
ラルズにアイスか何か買いに行こうとしたんだと思います。

とりあえず、駅の方の車両に目を向けます。
遠くに留置車が止まっているのですが、わたし視力が悪いのでそんなによく見えないんですよ。
なんか影が落ちてるなと思ったんですが…

よく見たら…

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なんかいる…!!!!


慌てて駅までダッシュ!
入場券を買って中に入ると、

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キハ40でサンドされたマヤの姿が!
逆光が惜しいですが、編成できっちり撮れます!

この記事を読む人間は鉄オタだけだと思ってたんですが、一応解説しておくと、
マヤ34は「事業用客車」と呼ばれる、一般の人が乗ることができないジャンルの車両です。

ところで皆さんは、鉄道の線路の幅をご存じでしょうか?
JRでは1067mmと決まっていて、すべての線路はこの幅で作られています。しかし、重い列車が走ることで線路は広がったり歪んだりするので、線路を機械または人力で補正する必要があります。
ただ、広大な線路のどこを整備するか、線路を歩いて見て回るのは大変な苦労になります。
そこで、センサーの付いた車両を走行させて、修理の必要な線路の場所を特定してからメンテナンスを行うのです。

そのために作られたこの車は高速軌道試験車といって、線路のメンテナンスをするためのセンサーがたくさん搭載されています。車体も歪みにくい構造になっています。

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屋根のエアコンが片側に偏っているのも印象的ですが、
さらに、足元を見ると車軸が6軸あるのも特徴です。(普通の客車は4軸)

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真ん中の台車と車番です。
車両番号の前に●がついているのは、碓氷峠の走行に対応している、という意味でしたっけ?

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車輪に番号が振られているのも、普通の車両にはない装備ですから、測定機器である証とも言えますね。

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車輪と車輪の間にもグレーの梁で支えられた測定器のようなものが見えます。

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両端の台車は部品点数が非常に多いですね。

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牽引しているのはキハ40ですが、
長万部ではまず見かけない330番台です。

この車両は、かつて札幌都市圏の札沼線で使用されていた車両で、通勤輸送に対応するためにデッキの仕切りを取り払ったり、ロングシートに改造したりしている車両です。

一方で、この都市向け改造ゆえに、ほかの北海道のローカル線では使いにくい構造になってしまいまして、札沼線が電化されたときにイキナリイラナイコ宣言を受けて、牽引車みたいな雑用をこなす車両になってしまいました。

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こちらは函館からやってきた1700番台車
ワンマン改造車700番台の機器を更新した車です。


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こんな並びを撮ることができるとは…

けっきょく、このあと私が長万部で330番台を撮影できたのはこの一度きりで、とても貴重だったのですが、マヤが凄すぎてなんも考えが行きませんでした…!

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方向幕には試運転の文字。


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小樽側は入換灯です。
もう少し早い時間なら、ホームに入線していたかもしれませんね。

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330番台は冷房まで設置されています。
北海道のキハ40で冷房のついた車両は貴重でした。まぁ実際、あっても冷房がまともな温度
に設定されてなくて、効果を感じないんですが…。


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結局このあと動くのを見送らずに、寮に戻ってしまいましたが、
今思えば、山線のラッセルが走る夜とかに帰っていたのかもしれませんねぇ…
だとしたらもう、撮りようがない時間帯なんですが()



そうか、そうだった…
講義室というかキャンパス全体が、ボイラー室からの熱供給を受けていて、いつも暑くて、冷えピタ買いに行くかみたいな話になったんだった…!

こういう感覚ってすっかり忘れてしまいますね。人生、ログを残すってある意味重要かも。


なお、大事なことをいうと、このあとクソサボり魔になります。
朝の授業サボって北斗星撮影しにいくようなクズになります。
葛飾に戻っても、教養の授業サボって四季島撮影しにいくようなクズになります。

しかし就職してしまえば、もうサボって写真を撮りに行くなんてできないことですし、
今となっては貴重な体験だったんだなとしみじみ感じます。
やはり遊ぶ金欲しさに労働に手を染めるクズは揺りかごから墓場まで数を貫くのです