この日はレポートを書いていたらしい。
月曜朝が締め切りなので、日曜日に書いていたんだろうね。

基礎工学実験かな?

このキャンパスには、
電子応用工学科
材料工学科
生物工学科
という3つの学科がありまして、
1年生はみんな混ざって授業を受けます。


実験というのはうちの大学では絶対に通る道です。
この学科では1年のうちは3学部の基礎分野の実験をして、2年からはそれぞれの専門に取り組みます。

たとえば私は電子系の人間なので、
2年からは
  • エレベータのボタンの回路を作ってみる
  • マイコンでLEDを操作する
  • トランジスタでLEDを点滅させる
  • モーターの性能を評価する
  • 金属の薄膜を作る
みたいなのをやります。
鉄オタゆえに制御とか論理回路とかは楽しかった。逆にアナログ電子回路は辛かった思い出。

じゃあマンベでやることは何か

  • 金属の歪みやすさを測る
  • 顕微鏡画像から細胞数を数える練習
  • 電球や蛍光灯の光を三原色に分解する
  • 細菌の遺伝子組み換え
  • 液体の物質を光の特徴から解析する
みたいな感じのことをやります。

おもしろいでしょ?

職場のSEの飲み会で出身大学の話題になった時
「みなさん大腸菌の遺伝子組み換えたことあります?!」
って話をしたらMARCH卒の女性陣になんかこう、気温30度の日のシロクマみたいな眼でこっち見られたんですがまぁその話は置いといて

で、高校までの実験って、少なくともうちの高校は実感してこうなったーおわりーって感じなんですけど、大学ってそうじゃなくて。

私が学生だった頃は単にやらされてる感がありましたが、何をしていたのか今振り返ってみると、

予習 自然現象(電気とか運動とか)について調べる
準備 観測するための機器を用意する
観測 自然現象を測定する(単位のある大きさや重さにする)
整理 測定した値をグラフで可視化したり計算したりする
考察 値の集まりから法則や特徴をとらえる

というプロセスを一通りこなします。
ここの学生はこれを4年間毎週ずーっとやるわけです。

大学生デビューを夢見て突きつけられるこれは、なかなかに辛い。
何が辛いって、
実験の予習をして来いって言われて、
何をしてくればいいのかも分からないし、
したらしたで足りないだ言われるし、
考えろって言われても考えたって分からないモノってあるので、

要するに得意な奴はめっちゃ得意だし苦手な奴はずっと苦手、みたいな感じになるのが実験のイヤなとこでしたね。
これが2年になると、先輩学生のヒントとかあるので少し楽しくなってくるんですけど、
最初はしんどいだけで何の意味があるのかもわからないブツなんですよ。

まぁそんな文章を手書きで書いていた話。


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ということで、部屋でおとなしく勉強をしているんだと思います。

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ノースレインボーエクスプレスが通過していきます。


そうだね()

そうだね()

勉強が嫌いすぎるというか、
勉強を投資として考えられなかったんですよね
積み上げ型って計画が重要だと思うんですけど、計画ができない人間なので…


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あーキハ40


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あっスーパー北斗

飲むヨーグルトを飲む。
函館牛乳。

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内地では手に入らないものですから、なかなか重宝してました。


25日の記事と見比べよう。
次第にこの部屋はモノが溜まって、
観光地になっていく・・・。


コピー対策のためだったか、一年次のレポートを手書きで書かせるっていうのがあったんですよね。
その後二年次にも拡大したとかなんとか。

ホント何の意味があったのかなって今では思ってて。
レポートの書き方を覚えるためって名目だったけど、だったら数こなしたほうがいいっすよねぇ

aws(amazon web service)ってあるじゃないですか、あそこが言ってるコンセプトなんてまさに対照的なもので。
「生産性ゼロの作業からユーザーを解放する」

というもの。

あれってパブリッククラウドって言って、クラウドサービスを提供してるんですけど、
要するにコンピュータを貸してくれるサービスなんですよ。

で、そのコンピュータってのは、皆さんの持ってるパソコンの画面とキーボードがあれば遠隔操作できる。
要するに、2台目のパソコンを持ってきて家に置いて、電源タップ買ってCDROM読ませて…みたいな作業をamazonに任せることによって、自分の価値が生かせるプログラミングとかの作業を契約一つですぐ始められるってサービスなんです。

ここでいうと、手書きレポートって、レポートを丸コピしたいやつの邪魔をするだけで、レポートの書き方そのものの工夫とか内容とかのレベルを向上するものには一切寄与しないじゃないですか。
工学を学ぶプロセスがぜんぜん工学らしくないんですね…。

教養ってのを理学って置き換えるとなんとなく納得がいきます。それだったらまぁ。
なので先進工学部って言っても、その本質は古き良き日本企業が社会貢献としてやっていた理学の精神の生き残りなのかもしれないですね。