5月3日
待ちに待った札幌旅行の朝


長万部はこんな天気でした。


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なんも見えないんだが…
pcゲームで出てくる不自然な光では…

北海道には、内地でいう「梅雨」にあたる長い雨の降る季節がありません。

これだけ聞くとヤッホーって感じでしょ。
ところが、その代わりに「蝦夷梅雨」という季節があります。

このように霧がかかって、
なんというか、霧吹きで飛んでくるような微細な水滴が宙を漂っているような、めちゃくちゃジメジメした季節。

これが頻発して、それがずーーっと続きます。
なかなかね、つらいですよね。

さて、こちらが貸切バスです。
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出発地は長万部町ですが、運行しているのは瀬棚町にあるタクシー会社です。
日本海側から遥々…。

瀬棚町といえば、かつて長万部町から瀬棚線という国鉄路線が走っていました。
かつてC11-207が活躍していた路線ですね。
まぁその話は現物のカニ目に会ったときにまたしましょう。


拉致の時には夜でなんもわからなかった道路を逆にたどり、札幌へドライブです。

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PAで休憩するとそこにはセコマがあるというのが北海道。


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こういう車を見て興奮するわたし。

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公団ゴシックも多く見ることができました。


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札幌特有の信号機
雪の付着による重みを防ぐために縦に並び、
さらに開拓によって作られた碁盤の目を示す北20東1の文字。
これわかりづらいんですよね個人的には…

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目の前に聳え立つのは札幌駅!
いやーーー1ヶ月ぶりのシャバの空気ってところでしょうかと大興奮の一行


ここでムーンライト銀河氏と待ち合わせ。
札幌駅は四角い構造をしているので、どっちで集合すればいいか結構悩んでしまいましたが、
何とか合流出来て、札幌交通史料館へ。



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専用席、とか、古い電車の看板とか、素敵なものがたくさん。
車両はなくなった今もこうやって大切にされているレトロ看板すごくいいですね。

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札幌交通資料館では、初代地下鉄の1000形が保存されていました。

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地下鉄はトンネルとシェルターの中を走行するため、
雪の重みに耐える設計をしていないそうで、高架下に保管されているのだとか。
ゴムタイヤ方式も、台車の方式も特徴的。
その後は苗穂へ。

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苗穂駅の上の跨線橋から、苗穂工場を眺めます。

そこにはED79や、キハ80「フラノエクスプレス」の廃車体が眠っています。
どれも解体されてしまったので、今となっては貴重な風景です。
いずれ背景のキハ40やキハ283系もじきに過去のものとなりそうです。

奥でブルーシートをかぶっているのは、八雲で火を噴いたキハ183系の中間車と思われます。

苗穂工場は、月に数度、土曜日に鉄道資料館の公開を行っていて、
工場構内に立ち入ることが出来ます。

守衛所で住所と名前を書いて入構手続きを取るのですが・・・


寮の新住所、忘れた・・・

北海道山越郡長万部町字富野102-1東京理科大学長万部学寮n号棟f0x号室
ってのが長万部キャンパスの住所なんですけど、まぁ思い出せない・・・。

そもそも住所に字ってつくのが分からなさすぎて・・・。

「住所くらい書けるでしょー」って守衛さんにも呆れられましたw



入り口に止まっていたのは、キハ160系です。
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日高本線で事故廃車となったキハ130の代替として製造され、
キハ40-350が導入された後はハイブリッドディーゼルの試験車になっていました。

このあとこのシステムを採用したキハ285系が登場する
はずだったのですが、キハ285は幻の列車となり、

H100系デクモくんには東日本のハイブリッドディーゼルが実用化されるんですね・・・。

ほかにも廃車になった711系の姿が。


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なんとシルバーに塗装されている!
なんの塗装試験かは分からないのですが、
窓を塗りつぶして丸1両シルバー。

ネタ性ばっちりの、国鉄工場ならではのブツですよね。


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工場内にはほかにも、荷物車ワキ8000が。


鉄道資料館のなかにはSLの部品などがたくさん並んでいました。
トマサホの銘板とかが並んでいましたが、

去年の苗穂の一般公開では、いよいよニセコエクスプレスや旭山動物園号の部品も並んでいて
悲しい気持ちになりましたね・・・まぁあそこに存在の証があるだけマシでしょうけども・・・。

史料館を見た後は、裏手の苗穂運転所を見に行きます。


キハ183系6000番台(カーペット車)がいます。
けっきょく事故のあとは締切で運行されるだけで登板することなく、
フライス回送の牽引車になったり、解体されたり・・・。

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183が沼沼していた最後のシーズンかしらね・・・。


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臨時北斗としてはお休みだった「クリスタルエクスプレス」
今は五稜郭で解体を待っています。

本当はいま飛行機で飛んで解体シーンを撮影するつもりだったんですか・・・。
残念・・・。

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キハ183-6000、きれいですね・・・もうこれから動いてないとか悲しすぎる・・・。

初めて見たキハ201!

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思ったより普通に走っていくなと思ったんですが、
キハ40の鈍足さに慣れてしまうと、これがめっちゃ速い気動車だって思いなおすわけです。


その後は札幌駅へ移動。


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道産 という書き方に惚れたのかおにぎりを”盛る”ひと。

上野行の北斗星を見送ります。

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夏に乗ることになるのですが、この時はまだ憧れの寝台特急。

これに乗れば東京に帰れるわけで。
999の切符を手に入れたい人の気持ちが分からなくもない・・・かな・・・?


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旅するえのんくん。


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711系も撮影。
いずれなくなるってカウントダウンされてましたからね。
撮影はしたものの乗る機会はなく、
全体的にがやがやしている札幌駅では電車の音とかあまり印象に残っていないのですが・・・。

さて、楽しかった札幌旅行も終わり。

個人的には、札幌に住んでいる人ってどんな人なんだろうっていう好奇心もあって。

札幌の学生ってのは大人びていて洗練されていていいなっていう感想を抱くという。
地方からの上京を夢みる学生さんたちも同じことを考えてやってくるのでしょうか。
場所が違うだけなのに人が違って見えるのは何なのでしょうね。

いや、実際彼は私が今まであってきた人の中では類例のいない個性的な人ですけど
当時高校や大学の人からは得られなかったすごく強烈なインパクトと憧れがあったのを覚えています。


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バスで帰ります。
札幌駅のバスロータリーは停車時間が決められているようで、
乗り降りの時間が厳密に決まってるんですよね。

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北の大地に新幹線
北海道新幹線開業を2年後に控えた北海道の看板です。

帰りにまた寄った有珠山PA。

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月夜の中に浮かぶ街の明かり。
Google Earthで見たところ、どうやらこの明かりは伊達の明かりらしい。
伊達市は、その名の通り宮城県からの入植者たちに由来する街で、
実はビート糖の製糖を日本で初めてやったところなんだとか。
当時も工場から甘い匂いがするって話は有名でした。

そんなこんなで、GWの大移動(当社比)が終了です。

このあと、新幹線を近郊電車みたいに利用する長距離移動人が爆誕するわけですが、
親も生まれたエリアからあまり動かなかったので、私も当然移動に対する耐性がなく、
70キロを遠いとか言っています。
その後、神奈川から東京都葛飾区まで毎日70キロ通学をすることになるのですが・・・。