2021年3月22日。
大船軒からお知らせがありました。
大船軒が商品終売するという。
しかもこれだけの弁当を一斉に。
そしてオードブルなんかも全部辞めてしまうのだという。
詳しいことを売店で聞いてみると、
どうやら東京エリアで展開しているJR東日本フーズ(旧日本食堂)の駅弁を
関東エリア全体に流通して、
大船軒は寿司の領域を作って関東に流通する、という
駅弁業界ですみ分けて生き抜いていこうという意思の表れらしい。
ブランドこそ保っているものの、
既にJR東日本系列の完全子会社になっていた大船軒。
駅そば店舗が次第に業態転換していくなか、
ついに駅弁にもこの日が来てしまったか・・・と。
いち江ノ電ファンがなぜこんなに大船軒についてワーワーいうかというと、
大船軒と江ノ電の付き合いは実はとても古く、
昭和初期のパンフレットの時点で大船軒の弁当広告が掲載されています。
漢字が難しいので直します。
以前別の記事で描きましたが、
大船軒の発祥は1888年5月に認可された大船駅での弁当や飲料の販売で、
翌年には駅弁サンドイッチを初めて販売し、その話題性で成長します。
その後自家製ハムを鎌倉ハムとして売り出し、
サンドイッチが一般化していく中新たな名物として
1913年に押寿しを発売するのです。
実はその裏で、
1888年7月、小田原駅の鯛めしで知られる東華軒が、
国府津駅で握り飯の販売を開始。
これが東海道線での駅弁のルーツとされているのです。
ちなみに東華軒も押寿しを売っているのですが、
これは1903年の発売です。
実は大船軒の弁当販売の方が2か月早いのでは?という気がしているのですが、
なにが違ってこのような説が一般化しているのでしょう。
立地からしても影響を受けていないということはないと思うのですが、
当時はあまりコミュニティもひろくなかったから、
こういう書き方しても問題なかったというところでしょうか。
それにしても、当時の東華軒の資料にあたってみたいですね・・・。
話がそれてしまいましたが、まぁそういうことで、
100年前の観光客が大船軒の弁当配達を受けて
江ノ電に乗って旅をしていたのです。
その弁当が!!なくなってしまう!!ことの!!意味!!!!
(※完全にはなくならないです)
ということで、仕出し弁当は食べることができなさそうですが、
一般販売している分については、
なくなる前に食べてみよう、と考えたわけです。
駅弁幕の内
詳しいことを売店で聞いてみると、
どうやら東京エリアで展開しているJR東日本フーズ(旧日本食堂)の駅弁を
関東エリア全体に流通して、
大船軒は寿司の領域を作って関東に流通する、という
駅弁業界ですみ分けて生き抜いていこうという意思の表れらしい。
ブランドこそ保っているものの、
既にJR東日本系列の完全子会社になっていた大船軒。
駅そば店舗が次第に業態転換していくなか、
ついに駅弁にもこの日が来てしまったか・・・と。
いち江ノ電ファンがなぜこんなに大船軒についてワーワーいうかというと、
大船軒と江ノ電の付き合いは実はとても古く、
昭和初期のパンフレットの時点で大船軒の弁当広告が掲載されています。
漢字が難しいので直します。
団体弁当のお取次ぎ汽車弁界の権威って呼び方が凄いですよねw
衛生第一、価格至廉、汽車弁界の権威
大船駅 大 船 軒 を推奨いたします
〇価格金20銭よりご相談に応じます
〇沿線各地ご指定の個所へお届け致します
〇雨天の取止め、数の変更が容易です
以前別の記事で描きましたが、
大船軒の発祥は1888年5月に認可された大船駅での弁当や飲料の販売で、
翌年には駅弁サンドイッチを初めて販売し、その話題性で成長します。
その後自家製ハムを鎌倉ハムとして売り出し、
サンドイッチが一般化していく中新たな名物として
1913年に押寿しを発売するのです。
実はその裏で、
1888年7月、小田原駅の鯛めしで知られる東華軒が、
国府津駅で握り飯の販売を開始。
これが東海道線での駅弁のルーツとされているのです。
ちなみに東華軒も押寿しを売っているのですが、
これは1903年の発売です。
実は大船軒の弁当販売の方が2か月早いのでは?という気がしているのですが、
なにが違ってこのような説が一般化しているのでしょう。
立地からしても影響を受けていないということはないと思うのですが、
当時はあまりコミュニティもひろくなかったから、
こういう書き方しても問題なかったというところでしょうか。
それにしても、当時の東華軒の資料にあたってみたいですね・・・。
話がそれてしまいましたが、まぁそういうことで、
100年前の観光客が大船軒の弁当配達を受けて
江ノ電に乗って旅をしていたのです。
その弁当が!!なくなってしまう!!ことの!!意味!!!!
(※完全にはなくならないです)
ということで、仕出し弁当は食べることができなさそうですが、
一般販売している分については、
なくなる前に食べてみよう、と考えたわけです。
駅弁幕の内
3月25日に一足早く終売に。
中は4つに限られています。
ご飯少なめでおかずぎっしり。
揚げ物も入れつつ煮物やひじきとか体に良さそうなものがちゃんと入ってるのが大船軒の好きなところ。
ごはん梅は酸っぱさ控えめで食べやすいです。
そして深夜に食べても美味しいのが残業メシとしては救いでした。
つまんでよし、食べてよし 酒肴弁当
酒肴は「しゅこう」と読みます。
和やかなおじさんのイラスト。
中はお寿司〜〜〜!!って感じ。
酒のつまみになるような、
塩辛い肉やチーズ、かまぼこ
食感がサクサク、コリコリした煮物
大小の巻きずし、
そして押寿し(サーモン、鯖、穴子)
鯵の押寿しの箱にはないラインナップがバラで3つ入ってるのいいよねって思いました。
なんでこんないいもの置いてるのに気づかなかったんだろう。
寿司製造に注力するという点で上半分のおかず製造から手を引くための終売でしょうか。
車内で酒を飲みながらの旅というのが追い打ちをかけてしまっているんでしょうか…うーん勿体ない気がした。
そして
湘南の玉手箱 1380円
価格帯としては一番高い部類かなと。
全体的に結構いい値段するところではありますが。
ちらし寿司はしらす、あさり…
定番の牛しぐれ煮もあります。
こちらも押寿しやちらしずしをメインにしながら、
煮物、蒲鉾、肉料理などを詰めて、
さらにデザートに芋羊羹まで用意してしまう豪華なお弁当です。
これもなくなってしまうんですね・・・。
ちなみに
こっちは終売にならない、あじさいちらし
東京駅でも大船軒の弁当買えるんだー!って思って買ったときのもの。
ちらし寿司と押寿しが入ったシンプルなものです。
ふわふわ玉子とぷちぷちのイクラが合わさって、
エビやサーモンなど大変にぎやかな内容となっていて、
おやつとして食べるととっても豪華な気分になれます。
(1個1000円なのでおやつにしては豪華?ケーキ2個分?)
こんな感じです。
ほかに台湾風ルーロー飯弁当という「なんで大船軒が?」って思うようなお弁当があるらしいんですが、見たことない…。
ほんとはそれ食べてみたかったんですよね…。
思えば残業メシとして大船軒の弁当をよく食べるようになったのが年末
緊急事態宣言中は本当にお世話になりました…。
しかし踊り子弁当は最後の企画商品だったのか・・・。
藤沢駅の売店に掲示されていた商品
これら全てなくなってしまうことに。
なんだろう、ダイヤ改正が終わっても
箱根のモハが引退したり、
その次の週には駅弁が消えて行って、
なんというか、
2週間3週間前の出来事がこんなに遠く愛おしく哀しく感じるって
とっても変な気分な気がして
「観光地は逃げませんから」なんて言っていた人達のことを
恨めしく感じてしまったりします。
僕らは後世に鉄道の何を残すのか。
実はなにも残せないのではないか…とか、少し思ったりしました。
まぁ、チキン弁当や深川めし弁当が
いよいよ湘南エリアでも販売されるようになるようですので、
今後ともよろしくと声をかけられたからには
地元民として応援していかないとね。
緊急事態宣言解除につれてテレワーク戻しが出てくる以上、いずれ汽車旅ももうちょっとくらい戻ってくるだろうし。
あとは本社ビルの茶のみ処が営業再開してくれることを願っているのですが…
押寿しとコーヒーとシンカンセンスゴイカタイアイス…
あせらず楽しみにしておりますので。
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